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ジープ「ラングラー」はなぜ人気!? 日本は全世界で4番目の市場! 米国の“無骨オフローダー”が人気高騰な理由とは

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ジープ「ラングラー」はなぜ人気!? 日本は全世界で4番目の市場! 米国の“無骨オフローダー”が人気高騰な理由とは

誰が見ても「ジープだ!」と分かるスタイリング

ラングラーは、ステランティスジャパンがプロデュースする「ジープ」ブランドが日本に導入しているSUVの中では、もっともヘビーデューティな本格オフロード4WDです。

【画像】これが一番「ジープらしいジープ」です。新型「ラングラー」を写真で見る(33枚)

 コロナ禍も落ち着いて新車販売台数が盛り返してきた、2023年の日本における輸入車市場ですが、その中でもジープは好調です。

 2023年は前年比117.9%の1万1174台を販売し、純輸入車では第7位になります。

 ちなみにトップ10のランキングは、1位:メルセデス・ベンツ、2位:BMW、3位:VW、4位:アウディ、5位:MINI、6位:ボルボ、7位:ジープ、8位:ランドローバー、9位:ポルシェ、10位:プジョーとなります。

 人気のドイツブランドと、ボルボに次ぐ順位ですから、日本市場でのジープ人気がよく分かります。

 注目したいのは、ジープ車の中でも、もっともヘビーデューティな「ラングラー」が、4078台を販売して、日本でいちばん売れているジープ車となっていること。

 また、このラングラーの販売台数は世界的に見ても、アメリカ本国・カナダ・中国に次ぐ、第4位の販売台数なのです。しかも中国での販売台数は4402台でしたから、その差はわずか。

 ステランティスジャパンとしては、2024年は中国を抜いて、北米を除いた1位の販売台数を目指しています。

 また日本市場のミッドサイズSUVセグメント輸入車市場の販売台数ランキングにおいては、ラングラーは2020・21年は1位でしたが、2022年は2位、2023年は3位でした。そこで2024年はマイナーチェンジでアップグレードし、トップへの返り咲きを狙っています。

 さて、SUVの中でもヘビーデューティなラングラーに人気が集まる秘密は、どこにあるのでしょうか。

 まずは、なんといっても唯一無二なスタイリングでしょう。1940年代に軍用車両として開発されたウイリスをルーツにしたスタイリングは、まさに「ジープ」そのもの。丸型ヘッドランプと7スロットグリルと呼ばれる縦型のフロントグリルは、遠くから見ても「ジープだ!」と分かるスタイリングです。

 この、ライバルとは一線を画した独特のスタイルが、ジープおよびラングラー人気の一因であることは間違いないでしょう。

ジープ車のなかでもベストセラーなのが「ラングラー」

 もちろん、ラングラーのユーザーがみんなオフロードを走りまわっているわけではありません。

 むしろ、都会で見かける機会のほうが多いかもしれません。それはつまり、SUVであっても都会の道でも持て余すことのない適度なサイズや、また独特のスタイルは都会の街中に映えるというというのも、人気の秘密でしょう。

 また、比較的早い段階から日本仕様に右ハンドルを設定したことも、国産車から乗り換えやすくしたり、販売台数を増やしていくために効果的だったでしょう。

 また限定モデルを数多く登場させ、それがことごとく短期間で完売しているのも、注目しておきたいポイントです。

 ちなみに、ラングラー購入者の平均年齢は43歳。これは、他の国産/輸入SUVの購入者よりも4歳以上若いそうです。国内のSUV全体での購入者平均年齢は52歳だそうですから、大幅に若くなります。

 気持ちだけでなく、実年齢でも若い人がラングラーを購入しているといいます。

 また、最近ではZ世代と呼ばれる、18歳から27歳の若い人たちからラングラーは支持されています。「今後クルマを購入するとき、候補車となる車種は?」という質問に対し、SUV部門では上位7台ほどは国産車が占めたのですが、7位にはラングラーが入りました。

 SUV部門では、輸入車ナンバーワンの購入検討車種にラングラーが選ばれたのです。

 若い世代だけではありませんが、とくに若い世代の人たちは、自分で新しい価値を見出して、自分なりに楽しんでいく。そんなライフスタイルには、ラングラーの前述のような唯一無二のデザインがマッチしているのかもしれません。

 先日マイナーチェンジされた新型ラングラーの発表会は、若者文化の発信地である渋谷のMIYASHITA PARKで開催したり、若者をターゲットにしたさまざまなイベントを展開しています。

 ラングラーのクルマ自体もマイナーチェンジでアップグレードされ、また円安などで多くのメーカー/インポーターが車両価格を引き上げる中、装備を充実させながら車両価格を値下げしました。お求めになりやすいエントリーグレードや、特別仕様車も設定しました。

 もちろん、ジープ車はラングラーだけではありません。ラングラーの弟分的なスタイルの「レネゲード」は、女性オーナーを増やしています。3列シートも採用した「グランドチェロキー」は、国産の大型ミニバンからの乗り換える人も増えているようです。

 プラグインハイブリッド車もラインナップし、2024年中にはフル電動のジープ「アベンジャー」も日本導入が噂されています。

 2024年もジープ ブランドは「ラングラー」を中心に人気を増していきそうです。

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みんなのコメント

11件
  • zet********
    便乗値上げしすぎて売上台数半減してましたよね?
    6年で倍、3年で200万以上ほぼ変わらない作りの車を値上げしてればそりゃねえ
  • nih********
    昨今の物価高は分かるがさすがに倍以上の値上げにドン引きして欲しいとも思えなくなった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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