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もう「伸びしろ」しかない!? 問題ばっかり指摘される「電気自動車」に待つ「明るい話題」5つ

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もう「伸びしろ」しかない!? 問題ばっかり指摘される「電気自動車」に待つ「明るい話題」5つ

 この記事をまとめると

■いまクルマの電動化への動きが加速している

満充電のはずが乗ろうと思ったら半分! 充電待ちで牛歩! 初めてのEVあるある5つ

■電気自動車はまださまざまな点において完璧とはいえない

■改善されるとより良いと思うポイントを5つ挙げて解説する

 近い将来、実現する可能性大!

 東京都が「2030年までにガソリン車の販売をゼロにする」ことを目標に掲げるなど、ここにきて急速に電動化への動きが加速している日本。世界的にも、英国では2030年にガソリン車の販売を禁止、アメリカでもカリフォルニア州が2035年までに販売禁止の方針を打ち出すなど、大きな波になりつつあります。

 とはいえ、充電時間が長いことや、ガソリン車に比べて航続距離が短いなど、まだまだユーザーにとって完璧な乗り物とはいえないのが電気自動車。走行中にCO2を出さないのはいいけど、もうちょっと私たちにメリットがあったらいいのに! と思うのも現実ですよね。でも技術は日々、猛スピードで進んでいます。今回は、将来的に「こんなのがあったらいいな」「こんなことができたらいいな」という電気自動車のメリットの中でも、近い将来実現する可能性の高いものをご紹介したいと思います。

 まず1つ目は、皆さんがもっともネックだと考えていることの1つ、充電時間の長さです。現時点では、日本に設置されている急速充電器は20~30kwの低い出力のものが大多数を占めていて、40~50kwのものは約20%程度しか備わっていないのですが、今後は90kw以上の高出力の急速充電器がどんどん普及し始めると言われています。事実、BMWの多くの店舗には90kw程度の急速充電器が2022年中に設置される予定とのこと。将来的には150kwの急速充電器が普及してくるでしょう。

 そうなると、充電時間は大幅に短縮されます。どのくらい短縮されるのかというと、たとえばBMW iX50で50kwで100km走行分の充電をするには、25分くらいかかります。でも90kwの急速充電器になると、わずか12分程度に短縮され、150kwの急速充電器なら、さらに短い8分程度で完了します。どうでしょう、これなら、充電器に繋いでちょっとトイレにでも行っている間に、自宅に帰れるくらいの充電は終わることが多くなり、もっと気軽に遠出ができるようになるのではないでしょうか。

 2つ目は、充電時間が短くなっても、充電できる場所が少ないんじゃ意味がない、という人に朗報です。現在、高速道路のSAなどでも急速充電器の拡充工事が進められているのですが、同時に充電器の性能も大幅にアップしています。これまでは充電器1台に対して1口しか充電コードがさせないタイプが主流でしたが、今後は1台で2口、6口といった多口化充電器への置き換えが進む予定です。そうすると、充電器が1台しかなくても6台同時に充電することができ、昨今問題となっている充電待ちも解消するのではないかと思います。

 EV・FCVのみが通行できる道も!?

 3つ目は、そうは言っても急激にEVが普及したら、どのみちまた充電待ち状態になるのでは? という懸念もあるのですが、現在も一部のユーザーでは暗黙の了解となっている「充電待ちルール」があり、それをしっかり整備してEVユーザーに浸透させようという動きがあります。およそ10年前は、それこそ充電に関するルールもマナーもあったものではなく、1回30分で自動的に止まってしまう急速充電器では満充電にならないので、2回、3回と「おかわり充電」をして「充電渋滞」を引き起こしている迷惑者もいたものでした。スーパーのレジ待ちをする列のように、充電待ちのためのレーンがないため、誰が先着なのかがわかりにくく、知らずに割り込みをしてしまってトラブルになったケースも多く、充電器にさしたまま2時間も3時間も戻ってこないので、次の人が充電できないということも。

 でも、充電している間に買い物や食事を楽しめるというのもEVの魅力の1つとも言えるので、その場合にはフロントガラスに「充電が終わったらプラグを抜いていいですよ」などと書かれたプラカードを置いておき、次の人に充電を始めてもらうようにしたり、PHEVの人はもしEVが後からきたら速やかに充電器を譲るなど、10年の間にだんだんとマナーが出来上がり、浸透してきたのです。今後はそうしたマナーを明文化して、これから一気に増えるEV時代に備えたいところです。

 4つ目は、停車中や走行中に自車で発電ができるソーラー充電の進化です。もうすぐ発売となるトヨタのEV、bZ4Xでは、プリウスPHVに搭載されていたソーラーパネルの約1.8倍となる発電能力を実現。トヨタの社内測定値として、1年間で約1800km走行分の電力が発電できるというから驚きですよね。日本では年間走行距離の平均が7000km程度と言われているので、4分の1程度はソーラー発電で賄えるということになります。ご近所の買い物くらいなら、それで済んでしまうかもしれないですね。bZ4Xのソーラールーフはオプションなので、その価格がどのくらいかにもよりますが、ちょっと魅力的な装備です。

 5つ目は、じつは近年、これまでクルマが通行できた道が通行できなくなる「マイカー規制」が増えているんですが、EV・FCVなら通行可能というところがあるのです。たとえば富士山の五合目まで、昔はマイカーで行けましたが、現在は夏の混雑期間中はマイカー規制が行われ、通れなくなってしまいました。でもEV、FCVは規制の対象外で、五合目付近にある駐車場まで乗り入れることができます。また、2020年の豪雨災害により通行止めとなってしまった乗鞍スカイラインも、以前はEV乗り入れ実験を行い、マイカー規制を行う中でもEVは対象外とする方針を打ち出していました。

 2021年7月に開通再開し、今後どうなるのか注目です。このほかにも、EVでしか走れない道がもっと増えていくかもしれないですね。また、国立公園ではEV、FCVの駐車料金が無料となるキャンペーンを実施中。日光国立公園、阿寒摩周国立公園といった観光地から、新宿御苑(入園者は2時間600円まで無料)、京都御苑(3時間800円まで無料)といった都心部もあるので、お得に利用したいですね。

 ということで、大変革期を迎えている今だからこそ、まだまだこれからメリットが増えることが予想されるEVライフ。いち早く波に乗るか、もう少し様子を見るか、そこがまた悩ましいところですね。

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みんなのコメント

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  • 同じ位大きな問題で、オールEVになった場合に電力が足りるかって問題に触れてない。
    EVが優遇されるって言うが、EVが一定以上増えたら無くなるとおもう。。
  • 大出力の充電設備を増やすって、その電源確保はどうする? 火力では本末転倒、原発は廃棄物処理ができない現状では使えない。単に走行中にCO2を出さないから、と言うならそれはエコじゃなくてエゴ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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