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1年以上待ちのジムニー、急ぐなら豊富な中古車が吉! とはいかない理由は価格だけじゃなかった!?

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1年以上待ちのジムニー、急ぐなら豊富な中古車が吉! とはいかない理由は価格だけじゃなかった!?

2018年に20年ぶりのフルモデルチェンジを受けて登場した現行ジムニー。登場すると爆発的な人気となり注文が殺到。現在でも納車待ちが1年以上という状況が続いています。

いまジムニーを狙っている人の中には「待てないから中古で購入しようか?」と考える人も多いはず。現在の中古相場と比較した場合、どちらが良い選択なのでしょうか?

スズキ ジムニー おススメは最上級グレード。街中メイン派は試乗して検討を

納期が1年以上かかるのはほぼ間違いない
まず、ジムニーの納期についてです。2022年6月現在、メーカーの正式アナウンスはありませんが、納期は1年半~2年と言われています。MTかATか、ボディカラーやグレード、販売地域によって多少差はあるものの、注文してから納車まで1年以上かかるのはほぼ間違いないでしょう。

>>スズキ ジムニーのカタロググレードをチェックする
>>スズキ ジムニーシエラのカタロググレードをチェックする

ジムニーは生産こそ静岡県湖西市の湖西工場で行っていますが、部品の一部は海外で生産し日本に輸送しています。そうした地域では日本よりも新型コロナの影響が深刻な場合も多く、工場の稼働が予定よりも大幅に減っているのです。

また、もともとそれほど多くの生産台数を見込んでいない車種、という事情もあるでしょう。ジムニーは本来、街乗りでの実用性よりも悪路走破性を重視したモデルで、林業やハンターなど、山林でのコンパクトで確実な移動手段が欲しい人たちを中心に、小さな市場を相手にしてきたモデルでした。

現行モデルの登場で、そのデザイン性の高さとアウトドアでの需要の高まりなどを背景に、一般ユーザーにも人気になり、当初予定していたよりもはるかに多い注文が殺到。その結果、納期が大幅に延びてしまったわけです。

事実、2018年の登場当初に目標にしていた年間の国内販売台数はジムニーが1万5000台、ジムニーシエラが1200台でした。しかし2021年の登録台数を見てみるとジムニーが3万8236台、ジムニーシエラが1万3903台となっていて、スズキは想定を大幅に超える注文に対して、新型コロナや半導体不足という逆風の中でも頑張って対応しているという状況です。

乗り出し価格はジムニー200万円~、シエラ230万円~
まず、ジムニー/ジムニーシエラの新車価格を見ておきましょう。※2022年7月20日より、多くのグレードが仕様変更良に伴って最大7万円ほど値上げになる点に注意。

●ジムニー
ベースグレードのXG・・・・・・148万5000円(5MT)、161万1500円(4AT)
中間グレードのXL・・・・・・・161万1500円(5MT)、173万8000円(4AT)
最上級グレードのXC・・・・・・177万6500円(5MT)、190万3000円(4AT)

<2022年7月20日~の改訂価格>
ベースグレードのXG・・・・・・155万5400円(5MT)、165万4400円(4AT)
中間グレードのXL・・・・・・・168万1900円(5MT)、178万900円(4AT)
最上級グレードのXC・・・・・・180万4000円(5MT)、190万3000円(4AT)

●ジムニーシエラ
ベースグレードのJL・・・・・・179万3000円(5MT)、191万9500円(4AT)
上級グレードJC・・・・・・・・195万8000円(5MT)、208万4500円(4AT)

<2022年7月20日~の改訂価格>
ベースグレードのJL・・・・・・186万3400円(5MT)、196万2400円(4AT)
上級グレードJC・・・・・・・・198万5500円(5MT)、208万4500円(4AT)

それぞれ上級グレード(ジムニー XC/ジムニーシエラ JC)は運転支援システムのスズキセーフティサポートが標準装備となっていて、それ以外のグレードは装着の有無が選択できますが、セーフティサポートを選択してもクルーズコントロールは装備されません。

ジムニーらしい装備のシンプルなクルマが欲しい人はセーフティサポートを選択せずに上級グレード以外を選択するというのが“通”な選び方と言えるでしょう。反対に快適なジムニーが欲しいのならば、非装着車にのセーフティサポートのオプションを装着するよりも、上級グレードを迷わず選ぶのがいいでしょう。

また、グレードによって選択できるボディカラーの数が異なりますので、この点も注意が必要です。2トーンカラーが選択できるのはどちらも最上級グレードのみで、ジムニーのベースグレードXGに至ってはブラックやシルバー、ホワイトといったモノトーンカラーとジャングルグリーンという4種のみです。

先に述べた金額の他にオプションや各種諸経費がかかりますが、ベースグレードでナビやETCなど必要とされることが多いオプションを装着するとジムニーならば200万円、ジムニーシエラならば230万円あれば乗り出しに収まると言えるでしょう。

>>スズキ ジムニーのカタロググレードをチェックする
>>スズキ ジムニーシエラのカタロググレードをチェックする

中古価格は高め! 急ぎなら登録済み未使用車は検討の価値あり
続いて中古相場を見ていきましょう。2022年6月中旬現在、カービューの中古車サイトで現行ジムニーを検索すると、現行ジムニーの中古車平均価格は234万円(登録は約1500台)、ジムニーシエラの平均価格は276万円(登録は約600台)となっています。

>>スズキ ジムニーの中古車相場をグラフで見てみる
>>スズキ ジムニーの中古車相場をグラフで見てみる

例えばジムニーの場合、安いもので2018年の初期型などで走行距離も多めという個体が170万円程度から販売されていますが、そもそもの新車価格を考えると「待つよりお得」とは言えない状況です。

なお、中古市場を見てみると最も登録が多いのは最上級グレードXCで、全体の7割を占めています。ボディカラーはブラックとジャングルグリーンが比較的多く、続いてキネティックイエローといった具合。ちなみに走行距離が僅かな登録済み未使用車も見受けられます。最上級グレードXCの購入を考えていて、色やオプションに納得がいくのであれば、中古車は選択肢としてアリとも言えそうです。

2021年10月の改良でオートライトが全車に、アイドルストップも追加
最後にジムニーの改良を確認しておきましょう。2021年10月にジムニー、ジムニーシエラ共に一部改良が実施され、スズキセーフティサポート非装着車には搭載されていなかったオートライトシステムが全車に搭載されたほか、AT車にアイドリングストップが追加されました。

そのほかジムニーにはスペアタイヤロアカバーが追加され、より使い勝手と燃費を向上させる進化を遂げています。なお、中古市場に出回っている多くのジムニーがこの改良前のものとなります。

また、7月20日にはMT車にもアイドルストップが搭載され、価格改定も行われます。

>>スズキ ジムニーの中古車相場をグラフで見てみる
>>スズキ ジムニーの中古車相場をグラフで見てみる

社会情勢も踏まえると納期が更に伸びる可能性のあるジムニーですが、昨年末の改良であると便利なオートライト機能が追加されたことなどを考えると、どうしても早めにほしい! というユーザー以外は、新車を契約して気長に待つのが吉と言えそうです。

>>スズキ ジムニーのカタロググレードをチェックする
>>スズキ ジムニーシエラのカタロググレードをチェックする

文:西川昇吾
写真:
1~3枚目:スズキ ジムニー
4~6枚目:スズキ ジムニーシエラ

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みんなのコメント

34件
  • MTのアイドリングストップなんて100害有って一理なし!
  • わざわざ新車より高いボッタクリ価格の中古買わなくても、適当に注文しとけば忘れた頃に製造ラインに乗りますってディーラーから連絡くるよ。
    どうせ趣味のセカンドカーなんだから気楽に待ちましょう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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