4月13~14日に岡山国際サーキットで開幕した2019年のスーパーGT。開幕前のテストから好調ぶりを発揮していたカルソニック IMPUL GT-Rは、予選2番手、決勝3位とポテンシャルを発揮した。ポールポジションと優勝にこそ手が届かなかったが、チームも「ここで獲れなくても、富士でも鈴鹿でも速いことは分かっている」と前を見据えている。
オフのテストから好調で、周囲の期待(と警戒)もあれば、「結果を残さなくては」というプレッシャーは高まって当然だ。しかし、2019年シーズンのカルソニックGT-Rにそれは当てはまらない。
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チーム内外の誰に聞いても「今年はうまく回っている」といい、実際雰囲気は明るく、柔らかい。新加入ジェームス・ロシターが作り出す“空気”がそうさせている部分もあるようだが、テストから続く好調ぶりにはしっかりとした裏付けがある。
このオフ、ニッサンGT-Rには足回りに改良が加えられたが、この部分でのBS(ブリヂストン)タイヤとのマッチングが抜群だったようだ。
「空力や軽量化による重配(重量配分)の変更も効いていると思うけど、アンダーステアは減った。もともとGT-Rはリヤのダウンフォースが出て、トラクションがいい。昨年はアンダーステアだったのでトラクションの良さがアダになっていたけど、曲がるようになってきたことで、トラクション方向の良さもしっかり出せるようになってきた。ダブルで効いている感じです」(佐々木大樹)。
フロントロウスタートの開幕戦は、タイヤが温まらず、また「水煙の影響か、エンジンが吹けなくなった」(佐々木)とポジションを下げて終わったが、「ここで獲れなくても、富士でも鈴鹿でも速いことは分かっている」(チーム関係者)と、地に足を付けて悲願のタイトル獲得に向け戦う構えだ。
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