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スバル360・N360だけじゃない!? 最後の昭和ランキング 【軽自動車編】

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スバル360・N360だけじゃない!? 最後の昭和ランキング 【軽自動車編】

 平成が終わろうとしている今、あえて魅力的モデルが多い昭和のクルマたちを4つのカテゴリーに分けて再評価する、題して「最後の昭和ランキング」。今回は「軽自動車編」である。

 評価基準は「そのクルマが登場した時、いかに一般ユーザーやクルマ好きをときめかせたか」「その時代のエポックメイキング的クルマだったか」。 

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 昭和の軽規格は現在より小さい、全長3220mm、全幅1400mm、エンジン550cc。それよりさらに小さいスバル360(昭和33年登場)などがリストアップされたかと思うと、出力上限の64ps変更とともに登場したアルトワークス(62年登場)も参戦。

 結果は一見順当かもしれないが、各人が1位に上げたクルマを見ていくと、すんなりとはいっていない、面白い評価の有り様が見えてくる。

※本稿は2019年3月のものです
文:片岡英明、石川真禧照、御堀直嗣/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年4月26日号

■ホンダ初代N360が1位、2位はスバル360。各氏の評価の意図は?

名前横の数字は「昭和●●年」を表す

 やはり、というべきか、ホンダN360(初代)とスバル360がワンツーフィニッシュを飾ったわけだが、一見僅差に見えるこの点差だが、石川氏がスバル360につけた8点(なんと下から数えて3番目だ)が演出しているようにも見える。

 実際この点数が1~5までであればN360をしのいでの首位だったわけで、ここはぜひその根拠を聞いてみたいところだ。


●1位 ホンダ 初代N360(昭和42年)

 小さくても広い。パッケージングの妙も特色。

●2位 スバル 360(昭和33年)

 量産車初の本格的モノコック構造などが光る! 僅差での2位だが…!?

●3位 スズキ 2代目アルトワークス(昭和62年)

 1~2位とはかなり時代差があるが、走りが評価され3位に。


■全体でホンダ初代N360が1位、スバル360が2位。この2台、やはり昭和の代表ですか?

(TEXT/片岡英明)

 昭和30年代の軽自動車の不朽の名作はスバル360、これに続く昭和40年代の360cc軽自動車の傑作はホンダN360だ。

まさに昭和の風景。昭和33年にデビューすると、そのから12年間、累計39万台を生産。「てんとう虫」とも呼ばれた

 スバル360は航空機技術を駆使して設計され、量産車としては初めて本格的なモノコック構造を採用した。ドアとフードは軽量なアルミ材だ。空冷2サイクル2気筒エンジンも軽快な走りを披露する。

 ホンダN360は、いち早くFF方式と2BOXフォルムを採用し、パッケージの改革を断行。クリーンで快適、そしてパワフルな4サイクル2気筒SOHCエンジンの先見性にも脱帽である。

ホンダ初の本格的量産軽乗用車となったN360。愛称はNコロ、エヌサンなど。当時の軽自動車にあってダントツの馬力を示しながら、他社のクルマより数万円低い値段もありベストセラーとなった

 また、キャンバストップやツインキャブ仕様、AT車などを設定したことも驚きだ。これら2台は間違いなく昭和の軽“鉄板名車”といえる。

■高評価・2位のスバル360を8位とした意図は?

(TEXT/石川真禧照)

 スバル360が1位になるだろうな、とは思っていた。しかし、ボクは当時から軽自動車でも、エキサイティングな走りを求めていた。360ならヤングSSだろう。

 一方、2位にしたフェローMAXは2ドアハードトップで、そのチューニングされた3気筒のパワーユニットは、なんとタコメーターの0~3000回転がイエローゾーン。つまり、ここの回転域はあまり使うな、ということ。

石川市が2位に推したダイハツ フェローMAX(ハードトップ)

 さすがにこのクルマを1位にするのは躊躇した。ならば、熱い血を感じさせるワークスこそ軽スポーツのスタート、と思ったのだ。

 特に後期型はシックなインテリアになり、大人のワークスに成長。……つまり、スバル360には熱さが乏しいのが8位の理由。

■ズバリ、フロンテクーペを1位にした理由は何ですか?

(TEXT/御堀直嗣)

 3気筒の2ストロークエンジンをリアに搭載し、後輪で駆動するRRの軽自動車。しかも、車高が低く、運転すればあたかもカートを運転しているかのような俊敏な動きをする。

 そんなクルマが、ほかにはなかった。それが、軽自動車というオドロキ。

 フロンテクーペを運転する時、まさに自分はレーサー気取りだった。そういう夢や憧れを体現させる“軽スポーツカー”だったのである。

御堀氏激賞の1台、スズキ・フロンテクーペ

 さらに2ストロークであることも、その鋭敏な運転感覚を際立たせた。少しでも回転を落としたら加速が鈍るゆえ集中力も求められる。今でもその刺激的な感触は蘇る。

「痛快」。その言葉に尽きる軽だ。

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