FIA公認取得も可能なレーシングスペックのパイプフレームボディを製作!
パーツ開発用デモカーとして究極の存在を目指す!
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これまで様々な競技車両を製作してきた“フラットウェルレーシングプロジェクト”が、新たなタイムアタック用デモカーとして水面下で開発を進めている車両をスクープした。何と、それはパイプフレーム仕様のS660だったのである!
「半分趣味です。GT3車両のようなメーカー完成車ばかりで、シャシーから作り上げる競技車両が減ったことに対する反骨精神のようなものですね(笑)。車両重量は100キロ減の750キロくらいでしょうか」とはフラットウェルの平井代表。
ボディメイクにはとにかく凄まじい。まだ製作途中段階だが、スーパーGTのマシンのようにキャビンのみを残して前後をパイプフレーム化しているのがよく分かる。
メインパイプはFIA公認取得も可能な45φ×板厚2.2mmを使用し、その他も規則に準ずる本格スペック。キャビン前方下の補強は、ノーマルの弱点を補うもの。ドアパネルやフェンダー、ライトなどの外装パーツを全て装着し、完成後のスタイルは市販車のように仕上げるという。
パイプで骨格を形成しているため、本来オリジナルのモノコックで強度や剛性を確保する必要はない。そのためエンジンやサスペンションの取り付け位置は自由にレイアウト可能だが、「サスやエンジンなどの取り付け部は純正位置が前提です。だからストラットタワーも残しているんです。市販のパーツ開発やテストにも活かせるアタック仕様にしたいんですよ」とのこと。
また、このパイプフレーム仕様に搭載するパワーユニットも興味深い。目標出力を200psに設定し、腰下にはアメリカの名門キャリロの鍛造ピストン(16万5000円)とI断面コンロッド(19万円)を投入。
組み合わせるタービンについては「現在開発中なのですが、コンプレッサー側のカートリッジやハウジングは新設計です。排気量は660ccのままでいきますので、インペラも軽く回るように形状も変更しています。これでブースト1.5キロで150ps、2.5キロで200ps弱を想定しています」と平井代表。
足回りに関しても、純正のネガティブな部分を矯正して常に高いトラクションを得られるアームを新規開発。フロントは最大40mmの延長が可能な調整式ロアアームを軸に、アライメントの自由度を高めながら旋回性能をアップさせていく。
一方のリヤも、調整式ピロアームやカラーなどを組み合わせてジオメトリーを見直し、ノーマルのような限界域での突っ張り感を抑え、リニアにサスペンションがストロークするようにセットアップを進める。
「エスロクは登場から5年が経過し、過激なチューンを求める方も少しずつ増えてきました。そこで、さらに1歩進んだパーツ開発を進めているんです。フェーズ2という感じですね」。
レース直系の堅牢な骨格が200psの大パワーを受け止め、最適なトラクション性能を引き出す。究極のS660がどのような速さを見せてくれるのか。完成が楽しみだ。
●取材協力:フラットウェルレーシングプロジェクト 大阪府高槻市唐崎中3-1-40 TEL:072-678-5552
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気合入ってるこのノリは好きだ