いよいよ今週末に開催されるF1日本GP。例年秋に開催されていた鈴鹿ラウンドだが、今年は春へとカレンダーが移動。桜舞う時期の日本GPを前に、各地で様々なF1関連のイベントが行われた。
お台場の「シティサーキット東京ベイ」では4月2日、「アルピーヌF1チーム MEET THE DRIVER」と題し、レギュラードライバーのエステバン・オコン選手とリザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハン選手を招いたイベントが開かれた。
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当日はメディアやVIPを招き、トークショーやEVカートでのタイムアタックが行われる予定だったが、ここで両選手の到着が遅れる事態に。
この窮地を救ったのが、サプライズで登場したジャック・ドゥーハン選手の実の父でレジェンドライダーのミック・ドゥーハン氏。息子の来日に合わせ、日本の友人に会いに来ていた父ミック氏が、スペシャルトークショーで場を繋いでくれた。
トークショーでは、息子であるジャック選手が二輪ではなく四輪で世界を目指したエピソードや、日本での思い出などを披露。
ミック氏によると、元々二輪をやっていたジャック選手だが、5歳の時にバイクで怪我をしてしまい、その後ミハエル・シューマッハ選手のサポートもあって四輪へと転向したそうだ。そこから世界トップカテゴリーのF1まで上りつめ、将来を嘱望されるまでに成長したジャック選手。やはりワールドチャンピオンの遺伝子は伊達ではない。
その後、2名のドライバーは無事会場へと到着し、早速ジャック選手とチームスタッフ(イギリスのカート選手権を制するほどの腕前)がEVカートでのタイムアタックを披露した。
ジャック選手は、EVカート独特のフィーリングに戸惑いながら「もう少しパワーが欲しい」と話していたが、夜の帳が降りた初めてのコースで流石のラップタイムを記録。会場を大いに沸かせた。
その後両ドライバーを交えたトークセッションが行われた。オコン選手は日本の桜に感動した様子で、さらにドリフトが好きでいつかは筑波サーキットでドリフトをしてみたいと話してくれた。
そして、トークセッションの後には、オコン選手がアルピーヌ「A110R チュリニ」を駆ってのサプライズ・タイムアタックも!
カート専用の極狭コースをスポーツカーで走るだけでも大変そうだが、そこはさすがのF1ドライバー! クラッシュなどは一切なく(会場ではクラッシュを期待をした雰囲気もあったが……)、オコン選手らしいスムーズで安定した走行を披露した。
オコン選手は、ジャック選手が記録したEVカートでのタイムを約2秒も更新(30.768秒)。パワー差があるとは言え、レギュラードライバーとしての意地を見せつけた格好だ。
EVカート専用コースとして作られたシティサーキット東京ベイ。オコン選手が記録した、内燃機関を搭載した“普通車”での記録は、今後そう簡単に破られることもなさそうだ。
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みんなのコメント
別にNSRでなくても、ドゥーハンが乗るならグロムでもカブでもきっと見ごたえはあるはず