6リッターW12ツインターボエンジンを搭載
2025年2月4日~5日にRMサザビーズがフランス・パリで開催したオークションにおいて、ベントレー「コンチネンタル フライングスター」が出品されました。長年ベルギーのキュレーテッド・コレクションに保管されていたもので、そのベースは2008年式の「コンチネンタルGTC」でした。
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トゥーリング・スーペルレッジェーラ社が手がけた1台
イタリアのミラノで、独自のボディ製作を行っているカロッツェリア、トゥーリング・スーペルレッジェーラ社。この会社はかつて1928年に創業し、1966年まで存在したトゥーリング社とは別会社だが、社名の使用権を正式に得るなど、両社の間にはまったくの関係がないわけではない。
かつてトゥーリングの名前を有名にしたのは、ボディの超軽量構造、特許技術のスーペルレッジェーラ(スーパーレッジェーラ)構造を生み出したことが最大の理由だった。これによってレーシングカーやスポーツカーの性能は大きく高まり、その中には1958年のロンドン・ショーでデビューしたアストンマーティン「DB4」なども含まれていた。
そのトゥーリングが、新たにトゥーリング・スーペルレッジェーラ社として復活を果たすのは2006年のこと。2008年にはマセラティ「クアトロポルテ」をベースとしたファストバックモデルや、コンセプトカーの「A8 GCSベルリネッタ・ツーリング」をコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで披露し、世界に復活を宣言。
さらに注目を集めたのは、今回RMサザビーズのパリ・オークションに登場した、2010年のジュネーブ・ショーでワールドプレミアされたベントレー「コンチネンタル フライングスター」だった。エクステリアはスーパーレッジェーラ構造によるもので、ボディ後半はシューティングブレーク風に実用的な空間が設けられているのが分かる。
ジュネーブショーで19台の限定生産を発表
トゥーリング・スーペルレッジェーラは、フライングスターを19台限定生産するとジュネーブショーでアナウンスしたが、そのデザインはベントレーというブランドのイメージどおりに重厚で、かつスポーティなものに仕上げられていた。そしてフライングスターのデザインは、その後に誕生するシューティングブレークにも大きな影響を与えたことは疑う余地がないのである。
このモデルは、長年ベルギーのキュレーテッド・コレクションに保管されていたもので、そのベースは2008年式のコンチネンタルGTC、すなわちコンバーチブルボディのコンチネンタルだ。シックなメタリック・グレーのボディカラーに、サフラン・レザー・インテリアを組み合わせた内外装のマッチングもじつに見事なフィニッシュで、インテリアのアクセントに使用されるウッドパネルにも独特な高級感が演出されている。
リアビューカメラやツートーンカラーのステアリングホイール、コントラストスイッチ、ディープパイルカーペット、ランバーマッサージ付きフロントシートの装備も嬉しいところだ。そして注目のフライングスターへのコーチビルドには、その車両価格に加えて約34万3000ユーロ(邦貨換算約5500万円)のエクストラがトゥーリング・スーペルレッジェーラから要求されたという。
長さが1インチ延長され、新しいデザインのテールライトやリアウイングを装着、そして見事なシューティングブレークのシルエットを得たフライングスターは、現在までに7467kmを走行したのみ。ちなみに搭載されるエンジンは、VWグループの象徴ともいえた6LのW型12気筒ツインターボで、最高出力は552ps。そのパフォーマンスも十分に期待できる1台といえそうだ。
30万~40万ユーロ(邦貨換算約4800万円~6600万円)というエスティメート(予想落札価格)がRMサザビーズによって示された、このベントレー コンチネンタル フライングスターだが、入札価格は意外にも伸びず、19台の限定生産車でありながら結果は21万8500ユーロ(邦貨換算約3608万円)での落札となった。その価値が出てくるのはまだまだ先、ということなのだろうか。
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