スバル レヴォーグ登場目前の今、日本でもツーリングワゴンへの関心が高まっている。そんな最中にドイツからホットなニュースが飛び込んできた。
なんとBMWが、 3シリーズのスペシャルモデル「M3」に、史上初となるツーリングワゴン仕様を設定すべく、開発に取り組んでいることを明かしたのだ。
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史上最強のツーリングワゴンとなることが予測させる「M3ツーリング」はどんなクルマに仕上げられるのか、待ち受けるライバルとは? 最新情報をお届けしよう。
文:大音安弘、写真:BMW、アウディ、メルセデスベンツ
【画像ギャラリー】2016年に発売したBMW M3 特別限定車 30 Jahre M3をみる
度肝を抜くツーリングワゴンの誕生か!?
2020年8月12日、BMWは、1枚の写真を添えたリリースを発表。それは史上初となるM3のツーリングワゴン仕様「M3ツーリング」市販化の予告(=メイン画像)であった。
こちらは現行型3シリーズツーリング。同車をベースとしたM3ツーリングが史上初設定される見込みだ
リリースによれば、BMWのハイパフォーマンスモデルの開発を手掛けるBMW M社が、M3ツーリングのプロトタイプでのテスト走行を開始し、既に公道でのテストも実施していることを明かしたのだ。
最新世代となる3シリーズは、2020年9月、新型M3セダンの世界初公開を予定しており、派生モデルとして、クーペ仕様の「M4」を同時公開。
さらに2021年には、オープンモデルの「M4コンバーチブル」も新型へとアップデートすることを予告済みだ。その前祝いともいうべきタイミングで、史上初の「M3ツーリング」の存在を明かしたのである。
現時点で明かされているのは、リアビューの一部を写した写真に加え、限定的な情報のみ。ただ、エンジンは、6気筒Mツインパワーターボを搭載し、日常からサーキットまで楽しめる究極のエステートカーになることを予告している。
そこで投入目前のM3セダンの事前情報をベースに、究極のツーリングワゴンの性能を予測してみた。
BMW M3 特別限定車 30 Jahre M3に搭載された3.0L直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジン
新型のM3に搭載されるエンジンは、M社による新開発の直列6気筒ターボユニットだ。排気量は不明だが、おそらく従来型同様の3.0Lと見られる。
出力は2タイプあり、最高出力480hp仕様の6速MT仕様と、コンペティション向けの最高出力510hp仕様の8速Mステップトロニック(DCT)が用意される。最大トルクは共に650Nmを発揮する。
また、伝統のFR(後輪駆動)に加え、今後、4WD「M xDrive」も投入予定だという。ちなみに、エンジン性能は、標準仕様で49hp、コンペティションで60hpも向上。最大トルクも100Nmも高められている。
妥協なき、M社の姿勢と、待望のツーリングということもあり、エンジンとトランスミッションの仕様は、そのまま受け継がれると見られる。ただ、ワゴンという特性もあり、駆動システムは、4WDのみとなる可能性もある。
BMW M3 特別限定車 30 Jahre M3(2016年)
エクステリアの特徴は、M3セダン譲りとなり、大型化されたフロントグリルとMモデルの特徴でもある中央にオフセットされた4本出しのエキゾーストパイプが採用される。
もちろん、トレッドもワイド化され、ブリスターフェンダー仕様となることは、ティザー写真からも明らかだ。
実は過去に実在!! 幻のM3ツーリングとは?
BMW M5ツーリング(2007年)
実は、BMW Mのツーリングワゴンは、今回が初でない。5シリーズツーリングをベースとした「M5ツーリング」が、1992年投入の第3世代ベースと2007年投入の第5世代ベースの2世代のみに投入されていた。
しかし、日本ではセダンボディのみが正規導入されてため、あまり広くは知られていない。
ただ3シリーズにも、「Mツーリング」が検討されたことがあった。それが2000年に発表された第4世代の3シリーズをベースとした「M3ツーリング」だ。
BMW M3 ツーリング コンセプトはジャーナリスト向けの試乗会も実施されたが、市販化とはいかず、お蔵入りした
当時、走行可能な試作車まで制作され、ジャーナリスト向けの試乗会も実施されたというから、かなりの完成度だったのだろう。
また、量産化の検討まで行われ、既存のラインで3シリーズツーリングとともに、混流生産の検証まで行われたが、結果的にはお蔵入りに。幻のM3ツーリングとなってしまったが、その20年越しの夢が実現へと動き出しているのだ。
AMGやアウディには500ps級の快速ワゴンが存在
M3ツーリングが、まだ先となる投入を予告するほど気合たっぷりなのは、やはり身近なライバルの存在が大きいだろう。
ドイツには、同セグメントの高性能ワゴンが伝統的に存在するのだ。最大のライバルと目されるのが、メルセデスAMG C63だ。
BMW最大のライバルと目されるメルセデスAMG C63
パワーユニットは、より大型となる4.0LのV8ツインターボエンジンを搭載し、標準車が476ps/650Nm、強化仕様の「S」が510ps/700Nmを発揮する。こちらはワゴンながら、FRというストイックさだ。
アウディRS4アバントは2.9LのV6ツインターボ搭載し、4WD「クワトロ」を組み合わせるクルマ
もう1台が、アウディRS4アバント。2.9LのV6ツインターボを搭載し、最高出力450ps/600Nmを発揮し、お得意の4WD「クワトロ」を組み合わせる。つまり、これまでAMGとアウディが独占していた市場に宣戦布告をしたわけだ。
昨今は、高性能SUVの台頭もあり、高性能なユーテリティ車の存在も珍しくないが、高性能セダンの実力とワゴンの実用性のフュージョンは、合理的なドイツ人らしい発想が生んだ産物なのだろう。
新型M3ツーリングの登場は最短で2年後?
BMW M社は、M3ツーリングの開発は初期段階にあり、今後、約2年の時間が必要と言及している。
既に公道テストが開始されており、さらなる徹底的なテスト走行が繰り返される。もちろん、新型車開発の聖地ニュルブルクリンクも、その舞台のひとつだ。
エンジンスペックは、登場目前のM3セダンやM4クーペなどと共有されると思われるが、後席やラゲッジスペースも多用されるワゴンだけに、独自の味付けも施されるだろう。
また、直6エンジンによるバランスの良さやMTによる操作性など独自の個性を活かしたライバルとの差別化を如何に演出するかも興味深い。
どんな快速ワゴンとなるのか、妄想は膨らむばかりだが、今は最短で2年後となる登場の機会をじっくりと待つことにしよう。
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みんなのコメント
あとはアウディのRS6アバントなども最強の部類に入る筈。
もう少しライト周りで特徴出さないと大衆車と変わらん。