3月15日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、すでに第4戦サンパウロE-Prixを終えている今季2023/2024年シーズン10より、新たにマニュファクチャラー・トロフィーを導入することを発表した。
2014/2015年シーズンのシリーズ開始から、今季で10シーズン目を迎えているフォーミュラE。これまでは、ドライバーとチームのそれぞれにシーズンタイトルを設けてチャンピオンを決めてきたが、今季シーズン10より新たに、マニュファクチャラー・トロフィーが導入されることとなった。
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今回新設されたマニュファクチャラー・トロフィーは、フォーミュラEに参戦しているマニュファクチャラー(パワーユニットメーカー)の活躍を評するための選手権である。フォーミュラEには現在、6つのマニュファクチャラー(エレクトリック・レーシング・テクノロジーズ(ERT)、ジャガー、マヒンドラ・レーシング、ニッサン、ポルシェ、ステランティス)が計11チームにパワーユニットの供給を行い、各チームとともに開発を進めている。
以降、これら6つのマニュファクチャラーには、これまでドライバーやチームに与えられてきたポイントと同じ計上方式に則ってチャンピオンシップポイントが付与されることとなる。そのポイントには、上位10台に最大25ポイントが付与されるもののほかに、ポールポジション(3ポイント)や決勝レースでのファステストラップの獲得(当該ドライバーが10位以上でフィニッシュすると1ポイント)のポイントも含まれている。
ただ、各マニュファクチャラーのパワーユニットを使用するマシン台数は同一ではないため、これらのポイントは、各マニュファクチャラーのパワーユニットを使用するドライバーの上位2名に付与されることになった。
最終戦を終えた段階で最も多くのポイントを獲得したマニュファクチャラーは、シーズン終了後のフォーミュラEの表彰式にてトロフィーが授与される。そのほかにも、マニュファクチャラーには翌シーズンのヘルメットやマシン、チームウェアに使用することができる優勝バッジが贈られる。
今回のマニュファクチャラー・トロフィー導入について、フォーミュラE共同創設者でチーフチャンピオンシップオフィサーを務めるアルベルト・ロンゴ氏は、「このトロフィーは、フォーミュラEの原動力である競争心を表現するものであり、選手権の進化における真のマイルストーンとなるものです」と、新たなトロフィーの意義について語っている。
また、フォーミュラEチーム&メーカー協会会長を務めるイアン・ジェームス氏も、「このトロフィーが加わることで、競争環境が激化するだけでなく、各チームを支える高度なエンジニアリングにもスポットライトが当たることになります。電気自動車技術における我々の仕事が、このような著名な舞台で相応の評価を受けることは、エンジニアとしてスリリングなことです」とし、フォーミュラEのエンジニアリング力のアピールに注力したい姿勢を表明した。
2023/2024年シーズン10の現在のマニュファクチャラー選手権をリードしているのは、123ポイントを獲得しているジャガーだ。首位を追うのは、94ポイントのポルシェと90ポイントのニッサン。さらに71ポイントでステランティスが続いており、2ポイントのERTと0ポイントのマヒンドラは大きく後れを取っている状況だ。
■2023/24年フォーミュラEマニュファクチャラー・トロフィー
第4戦サンパウロE-Prix終了次点
マニュファクチャラーポイントジャガー123ポルシェ94日産90ステランティス71ERT2マヒンドラ0
※各ポイント数は編集部集計
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