現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > GT-Rの次期型を考察。電動化は確実も、その前にビッグマイチェンがある?

ここから本文です

GT-Rの次期型を考察。電動化は確実も、その前にビッグマイチェンがある?

掲載 60
GT-Rの次期型を考察。電動化は確実も、その前にビッグマイチェンがある?

無数に登場する“次期GT-R”の噂
国産ハイパフォーマンススポーツカーの頂点として長年君臨し続けている日産「GT-R」は、すでに登場から15年を迎えています。

GT-Rは毎年のようにアップデートが行われているとはいえ、発売当初からライバルとして比較されることの多かったポルシェ「911」が、この15年の間に2度のフルモデルチェンジを果たしていることを考えると、さすがに古さが目立ってきているのも事実です。

新型フェアレディZは、ビッグマイナーチェンジで正解だった。“最後のガソリンZ”ならではの硬軟自在の走りとは?

>>ポルシェ911の価格・スペック詳細はこちら

こうした状況から、GT-Rにもフルモデルチェンジを望む声は少なくありません。また、信ぴょう性の不確かなものも含めれば、これまで次期GT-Rのウワサは無数に報道されてきました。

そうした報道を整理して見ると、次の2つに大別することができます。

1つが「次期GT-Rは電動化される」というもの、そしてもう1つが「そもそも次期GT-Rは登場しない」というものです。

ここでは、この2つの意見について、最新の情報を元に検証してみたいと思います。

>>GT-Rの価格・スペック詳細はこちら
>>GT-Rのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら

電動化されるのはホント?
次期GT-Rについて、多くの人が関心を寄せているのがパワートレインについてです。

現行GT-Rが搭載しているのは、「VR38DETT」という型式名が与えられた、3.8L V型6気筒ツインターボエンジンです。2022年モデルの「GT-R NISMO」の場合、最高出力600PS、最大トルク652Nmを発揮するなど、登場から15年が経った今でもまさにワールドクラスのモンスターエンジンです。

ただ、電動化が加速する昨今の自動車業界では、フェラーリやランボルギーニでさえもハイブリッド化を進めているなど、ハイパフォーマンススポーツカーを取り巻く環境も変化しつつあります。

このような背景もあって、次期GT-Rが電動化されるという予測がされるのは極めて自然なことと言えます。また、日産は最も電動化に熱心なブランドの1つである点もこうしたウワサに信ぴょう性を与えています。

>>GT-Rの価格・スペック詳細はこちら
>>GT-Rのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら

次期GT-Rは登場しないのか?
一方、そもそも次期GT-Rは登場しないといったウワサもしばしば目にします。

そうしたウワサの根拠となっているのは、年々厳格化される環境規制や騒音規制を考慮すると、GT-Rのようなハイパフォーマンススポーツカー自体の存続が難しいという点や、現在の日産には次期GT-Rを開発する経営体力が残っていないといった点です。

確かにそれぞれ一理ある意見ではあります。しかし、世界におけるGT-Rのブランド力は日産の各モデルのなかでも群を抜いており、GT-Rをラインナップすることは販売台数以上のメリットがあります。

こうした中で「GT-R」の名を消滅させることは考えにくく、今後社会情勢や日産の経営状況が大きく変化しない限り、次期GT-Rが登場しない可能性は低いと言えます。

>>GT-Rの価格・スペック詳細はこちら
>>GT-Rのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら

次期GT-Rはどうなる?
では、実際のところ、次期GT-Rについてはどのような変化を遂げるのでしょうか。

関係者によれば、次期GT-Rは新開発の専用プラットフォームをベースとしてピュアEVとして登場する可能性が濃厚だそうです。

ただ、プラットフォームの開発にはまだかなりの時間を要すると見られており、2027年頃の発表となる見込みです。

それまでは現行モデルのアップデートを行うようですが、「フェアレディZ」のように、型式の変更はないものの、事実上のフルモデルチェンジと呼べるほどの大幅改良が2023年にも行われるとされています。

型式変更を伴わないということもあり、パワートレインも現在の「VR38DETT」が継続して搭載される見込みです。

ただし、各部のチューニングにより、最高出力はベースグレードでも600PS、GT-R NISMOは630PS程度にまで高められるとのことです。

>>GT-Rのグレード詳細はこちら

同様に、内外装のデザインも一新されることが予想されています。単なるフェイスリフトとなるのか、18年に登場した「Nissan GT-R50 by Italdesign(写真)」を踏襲するのか、それともフェアレディZのようにフルモデルチェンジと呼べるほど大幅に刷新されるのかに注目が集まります。

2022年に発売されたフェアレディZでは、型式こそ「Z34」を受け継いでいるものの、内外装のデザインやパフォーマンスは一新されており、マイナーチェンジの域を大きく越えた改良が行われています。

>>フェアレディZの価格・スペック詳細はこちら

型式変更を伴うフルモデルチェンジを行うと、新プラットフォーム自体の開発が必要となることに加え、各市場への規制対応を新たに行う必要が生じるため膨大なコストが必要となり、結果として次期型の販売が難しくなる恐れがあります。

一方、フェアレディZでは部品のほとんどが刷新されているにもかかわらず、型式の変更を伴わないことからコストはかなり削減できたと言われています。

グローバルで活躍する各メーカーを見ても、ハイパフォーマンススポーツカーを世に出すことは決して簡単ではないようです。そのなかで、魅力的なクルマを市場に投入するためには、フェアレディZが行ったような工夫は必要不可欠です。

777万円という破格の値段で登場した2007年当時と比べれば、GT-Rはすでに多くの人にとって高嶺の花となってしまっています。しかし、それでも歴史ある名が途絶えることなく続いているのは、GT-Rのファンならずとも喜ぶべきことと言えるでしょう。

>>GT-Rの価格・スペック詳細はこちら
>>GT-Rのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>GT-Rのグレード詳細はこちら

>>フェアレディZの価格・スペック詳細はこちら
>>フェアレディZのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>フェアレディZのグレード詳細はこちら

文:ピーコックブルー
写真:日産自動車

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
くるまのニュース
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
バイクのニュース
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
レスポンス
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
モーサイ
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
カー・アンド・ドライバー
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
AutoBild Japan
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
くるまのニュース
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
レスポンス
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
VAGUE
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
WEB CARTOP
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
バイクのニュース
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
レスポンス
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
motorsport.com 日本版
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
モーサイ
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
カー・アンド・ドライバー
全長3m切り! ホンダの「本格オフロード車」がめちゃ楽しそう! 1リッターエンジン搭載で悪路性能スゴい! 米国で人気の「パイオニア」どんなモデル?
全長3m切り! ホンダの「本格オフロード車」がめちゃ楽しそう! 1リッターエンジン搭載で悪路性能スゴい! 米国で人気の「パイオニア」どんなモデル?
くるまのニュース

みんなのコメント

60件
  • また妄想・・
    根拠のないCGは出さないで欲しい
  • 日産にフルモデルチェンジする余力はないって
    Zだってセレナだってビックマイナーだし
    そんな余力あるなら政府から借りた借金返すでしょう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1444.33061.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

560.022500.0万円

中古車を検索
NISSAN GT-Rの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1444.33061.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

560.022500.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村