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GT-Rの次期型を考察。電動化は確実も、その前にビッグマイチェンがある?

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GT-Rの次期型を考察。電動化は確実も、その前にビッグマイチェンがある?

無数に登場する“次期GT-R”の噂
国産ハイパフォーマンススポーツカーの頂点として長年君臨し続けている日産「GT-R」は、すでに登場から15年を迎えています。

GT-Rは毎年のようにアップデートが行われているとはいえ、発売当初からライバルとして比較されることの多かったポルシェ「911」が、この15年の間に2度のフルモデルチェンジを果たしていることを考えると、さすがに古さが目立ってきているのも事実です。

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こうした状況から、GT-Rにもフルモデルチェンジを望む声は少なくありません。また、信ぴょう性の不確かなものも含めれば、これまで次期GT-Rのウワサは無数に報道されてきました。

そうした報道を整理して見ると、次の2つに大別することができます。

1つが「次期GT-Rは電動化される」というもの、そしてもう1つが「そもそも次期GT-Rは登場しない」というものです。

ここでは、この2つの意見について、最新の情報を元に検証してみたいと思います。

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電動化されるのはホント?
次期GT-Rについて、多くの人が関心を寄せているのがパワートレインについてです。

現行GT-Rが搭載しているのは、「VR38DETT」という型式名が与えられた、3.8L V型6気筒ツインターボエンジンです。2022年モデルの「GT-R NISMO」の場合、最高出力600PS、最大トルク652Nmを発揮するなど、登場から15年が経った今でもまさにワールドクラスのモンスターエンジンです。

ただ、電動化が加速する昨今の自動車業界では、フェラーリやランボルギーニでさえもハイブリッド化を進めているなど、ハイパフォーマンススポーツカーを取り巻く環境も変化しつつあります。

このような背景もあって、次期GT-Rが電動化されるという予測がされるのは極めて自然なことと言えます。また、日産は最も電動化に熱心なブランドの1つである点もこうしたウワサに信ぴょう性を与えています。

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次期GT-Rは登場しないのか?
一方、そもそも次期GT-Rは登場しないといったウワサもしばしば目にします。

そうしたウワサの根拠となっているのは、年々厳格化される環境規制や騒音規制を考慮すると、GT-Rのようなハイパフォーマンススポーツカー自体の存続が難しいという点や、現在の日産には次期GT-Rを開発する経営体力が残っていないといった点です。

確かにそれぞれ一理ある意見ではあります。しかし、世界におけるGT-Rのブランド力は日産の各モデルのなかでも群を抜いており、GT-Rをラインナップすることは販売台数以上のメリットがあります。

こうした中で「GT-R」の名を消滅させることは考えにくく、今後社会情勢や日産の経営状況が大きく変化しない限り、次期GT-Rが登場しない可能性は低いと言えます。

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次期GT-Rはどうなる?
では、実際のところ、次期GT-Rについてはどのような変化を遂げるのでしょうか。

関係者によれば、次期GT-Rは新開発の専用プラットフォームをベースとしてピュアEVとして登場する可能性が濃厚だそうです。

ただ、プラットフォームの開発にはまだかなりの時間を要すると見られており、2027年頃の発表となる見込みです。

それまでは現行モデルのアップデートを行うようですが、「フェアレディZ」のように、型式の変更はないものの、事実上のフルモデルチェンジと呼べるほどの大幅改良が2023年にも行われるとされています。

型式変更を伴わないということもあり、パワートレインも現在の「VR38DETT」が継続して搭載される見込みです。

ただし、各部のチューニングにより、最高出力はベースグレードでも600PS、GT-R NISMOは630PS程度にまで高められるとのことです。

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同様に、内外装のデザインも一新されることが予想されています。単なるフェイスリフトとなるのか、18年に登場した「Nissan GT-R50 by Italdesign(写真)」を踏襲するのか、それともフェアレディZのようにフルモデルチェンジと呼べるほど大幅に刷新されるのかに注目が集まります。

2022年に発売されたフェアレディZでは、型式こそ「Z34」を受け継いでいるものの、内外装のデザインやパフォーマンスは一新されており、マイナーチェンジの域を大きく越えた改良が行われています。

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型式変更を伴うフルモデルチェンジを行うと、新プラットフォーム自体の開発が必要となることに加え、各市場への規制対応を新たに行う必要が生じるため膨大なコストが必要となり、結果として次期型の販売が難しくなる恐れがあります。

一方、フェアレディZでは部品のほとんどが刷新されているにもかかわらず、型式の変更を伴わないことからコストはかなり削減できたと言われています。

グローバルで活躍する各メーカーを見ても、ハイパフォーマンススポーツカーを世に出すことは決して簡単ではないようです。そのなかで、魅力的なクルマを市場に投入するためには、フェアレディZが行ったような工夫は必要不可欠です。

777万円という破格の値段で登場した2007年当時と比べれば、GT-Rはすでに多くの人にとって高嶺の花となってしまっています。しかし、それでも歴史ある名が途絶えることなく続いているのは、GT-Rのファンならずとも喜ぶべきことと言えるでしょう。

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文:ピーコックブルー
写真:日産自動車

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みんなのコメント

60件
  • また妄想・・
    根拠のないCGは出さないで欲しい
  • 日産にフルモデルチェンジする余力はないって
    Zだってセレナだってビックマイナーだし
    そんな余力あるなら政府から借りた借金返すでしょう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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