現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ラストチャンス──レクサスLX600 “EXECUTIVE”試乗記

ここから本文です

ラストチャンス──レクサスLX600 “EXECUTIVE”試乗記

掲載 5
ラストチャンス──レクサスLX600 “EXECUTIVE”試乗記

レクサスのフラッグシップオフローダー「LX」に、サトータケシが試乗した。おそらく最後の“純”ガソリンエンジン搭載車の魅力とは?

今後はハイブリッド

20年以上経って、魅力倍増!?──ランボルギーニ・ムルシエラゴ試乗記

2024年秋の大がかりなマイナーチェンジのタイミングで、レクサスLXに初めてハイブリッドモデルが加わると発表された。欧米のプレミアムブランドとガチンコ勝負するにあたって、レクサスの高度なハイブリッドシステムは差別化のための強力な武器だ。それなのに、これまでLXにハイブリッドが設定されてこなかったのは、砂漠などの過酷な使用環境における信頼性と耐久性や、渡河性能を最優先したからだろう。

新開発のハイブリッドシステムを搭載したレクサスLX700hは、こうした問題をクリアして、満を持して市場に投入されると思われる。ここで考えられるのは、純エンジン車のレクサスLXに乗ることができるのもあとわずかの時間かもしれない、ということだ。

そこで3.5リッターV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを積む、レクサスLX600“EXECUTIVE”を試乗に連れ出した。“EXECUTIVE”とは、セパレートした後席を備える乗車定員4名の仕様で、ショーファーカーとして使われるケースもあるだろう。

走り出して真っ先に感じるのは、乗り心地のよさ。2021年に現行のLXがデビューしたときには、舗装路はもちろんのこと、悪路でもリラックスして運転に専念できる快適さに驚いた。はたして、この3年でそのラダーフレーム構造らしからぬ洗練された身のこなしに磨きがかかっていた。

はしご型のラダーフレームにボディをマウントするラダーフレーム構造は、屈強で耐久性に優れる一方で、フレームとボディが別々に動くような独特の感触が避けられない。けれども、新しいLXはそうした悪癖をかなり抑え込んでいる。

路面の凸凹を乗り越えたときに、ボディの1カ所にショックが集中するのではなく、クルマ全体に分散して受け止めている感覚で、これなら砂漠でショーファーカーとして使っても後席のエグゼクティブは納得するだろう。

もうひとつ、カーブを曲がるときの姿勢変化もより一層ナチュラルになっている。ステアリングホイールを通じてタイヤの動きが明瞭に伝わることとあわせて、気持ちよくドライブできる。

今回はオフロードを走っていないけれど、クルマ全体の動きが整い、シュッとしたドライブフィールになっている。マイナーチェンジにあたっては、ボディ剛性の強化、ボディとフレームのマウント部の構造刷新、4輪の減衰力を瞬時に自動で最適化するAVSの進化などの改良が施されたとのことで、確かにその効果が乗り味に表れている。

3.5リッターV6ガソリンツインターボエンジンと10段ATを組み合わせたパワートレインに関しては、具体的な改良項目は明かされていない。けれども、低回転域から2.5t超のボディを苦もなく引っ張り、さらに高回転域では“シューン”と、気持ちよく回ってくれるあたり、よくできていることは間違いない。また、タウンスピードでの静かさと滑らかさ、そしてハイスピードでの迫力と伸びやかさが両立しているあたり、値段が高いだけのことはある。

まだハイブリッド版のLX700hは乗っていないのでなんとも言えないけれど、フルサイズのSUVでこれだけ楽しい気持ちにしてくれるパワートレインは貴重だ。そして、さらに洗練された足まわりとの組み合わせによって、エンジンの魅力がさらに引き立てられている。

純エンジンのレクサスLXに乗れるのもあとわずかかもしれないから、いまのうちに手に入れておくのもいいかも、などと考えながらレクサスのオフィシャルホームページを覗くと、「ご注文停止のお詫び」の文字が……。

まだ生産台数が人気に追いついていないのだ。“最後の純エンジンLX”を希望する向きは、常にアンテナを高くして情報を収集する必要がありそうだ。

文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「つくばエクスプレス×道路“併用橋”」ついに実現へ 埼玉千葉茨城つなぐ「都市軸道路」最終区間“利根川の橋”架けます! 開通時期も判明
「つくばエクスプレス×道路“併用橋”」ついに実現へ 埼玉千葉茨城つなぐ「都市軸道路」最終区間“利根川の橋”架けます! 開通時期も判明
乗りものニュース
スピーカーはそのままでOK! プロが教える“劇的に音が良くなる”魔法のアイテム[音を良くするコツをプロが指南]
スピーカーはそのままでOK! プロが教える“劇的に音が良くなる”魔法のアイテム[音を良くするコツをプロが指南]
レスポンス
KYBの新技術「サステナルブ」の性能を女神湖氷上イベントで実体験!しかし氷上ドライビングはとにかく難しい
KYBの新技術「サステナルブ」の性能を女神湖氷上イベントで実体験!しかし氷上ドライビングはとにかく難しい
カー・アンド・ドライバー

みんなのコメント

5件
  • ********
    本日は閉店しました~って感じのグリルだね。
  • par********
    こっちより、ランクル300がいい!
    価格の割に差別化できていない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1250.01800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

480.82058.0万円

中古車を検索
LXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1250.01800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

480.82058.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村

carview!新車見積もりサービス