かつて国産オープンカーには、さまざまなモデルが存在しました。ホンダには、「Sシリーズ」として1960年代の「S500/S600/S800」や「S2000」。日産(ダットサン)「フェアレディ」や「シルビア コンバーチブル」といったモデルです。
現在国産オープンカーとして販売されているのは、マツダ「ロードスター」、ダイハツ「コペン」、ホンダ「S660」の3台です。それぞれのモデルには、どんな特徴があるのでしょうか。
●ダイハツ「コペン」
ダイハツのオープンカー「コペン」 ダイハツ「コペン」の現行モデルは2代目に該当します。初代は、1999年の東京モーターショーでコンセプトモデルが発表されたのち、2001年の同モーターショーで市販を前提したモデルが改めて展示され、2002年から販売された軽自動車のオープン2座モデルです。
当初から電動のメタルトップを備えた「アクティブトップ」を採用したモデルでした(初代には脱着式ルーフの仕様も存在)。パワートレインは、ターボエンジンで最高出力64馬力/92Nmを発生させたFF車です。
現行モデルは、2013年の東京モーターショーでコンセプトモデルが公開され、2014年6月に登場しました。トランスミッションに7速MTモード付きCVTと5速MTを揃えています。先代同様、電動開閉式アクティブトップを採用しています。
コペンの特徴は、外装を「着せ替え」できることです。外装着脱構造「DRESS FORMATION」と呼ぶそのシステムは、外板を13個の樹脂パーツの集合体にして構成されており、クルマの購入後のデザイン変更は無理という固定概念を覆しました。購入後であってもユーザーの嗜好に合わせ、何度でも外装変更できます。
コペンは購入後のドレスアップの楽しみが拡がる新しいスタイルのクルマです。ダイハツでは、コペン・スタイリストが常駐する「COPEN Site」を一部の販売店開設してコペンの新たなドレスアップを発信しています。
●ホンダ「S660」
ホンダのオープンカー「S660」 ホンダ「S660」は、1996年に販売を終えたホンダ「ビート」を踏襲する軽自動車規格のオープンスポーツ・モデルです。手軽にオープンエアドラインビングを楽しむため、脱着式ソフトトップ「ロールトップ」を装備したエクステリアが特徴。
エンジンは、最高出力64馬力/104Nmを発揮するターボエンジンで、軽自動車として初めて6速MTを新開発して搭載しています。2ペダル・パドルシフトによるマニュアルモード付き7速CVTもラインナップしています。
S660の真骨頂は、エンジンをドライバーの背後に置いた本格的なミッドシップレイアウトです。スポーツモデルとして旋回性能にこだわった結果のレイアウトが、ホンダスポーツの頂点に位置するNSXと同じミッドシップに帰結しました。
それは、S660登場の19年前に生産を終えたビートも1999年にデビューした初代「NSX」と同じミッドシップを採ったことに一致します。
●マツダ「ロードスター」
マツダのオープンカー「ロードスター」 初代マツダ「ロードスター」(ユーノス・ロードスター)が世界デビューを飾ったのは、バブル経済が最終局面を迎えた1989年2月9日のシカゴオートショーでした。
1950年代後半以降、ロータスやMG、トライアンフなど英国勢から広まったライトウエイトオープンスポーツというカテゴリーは、小型軽量ボディによる軽快な走り、個性的なスタイル、手の届きやすい価格によって1960年代頃までは世界的に人気を博していました。しかし、その後、実用性を追求したクルマを求める世界的なニーズに押されて姿を消していきます。
そこに登場したのがロードスター(NA型)です。初代ロードスターを設計したマツダのエンジニアやデザイナーは、クルマ好きでドライビングが好きな世界中の人々のために、気軽に楽しめるライトウエイトスポーツカーの復権を目指して開発に臨んだのです。
完成したロードスターは軽快にコーナーを走り抜ける優れたハンドリング性能が功を奏して、世界でもっと多く生産された「2人乗り小型オープンスポーツカー」となり、ギネスで認定されています。
現在、新車で購入できるロードスターはND型と呼ばれる4代目モデルで、コンセプトは初代から不変です。ソフトトップモデルは1.5リッターエンジンを搭載し、電動メタルトップモデルは2リッターエンジンを搭載。
組み合わせるトランスミッションは、ともに6速MTと6速ATで、伝統的なスポーツカーらしく保守的なフロントエンジン、リアドライブ(FR)方式を採用しています。
※ ※ ※
過去にはたくさんの国産オープンカーが存在しましたが、生産コストや需要などさまざまな要因によって姿を消していきます。現在、新車で買える国産オープンモデルは以上の3機種だけです。
過去には、トヨタ「86」のオープンモデルが計画されていましたが、現在では白紙に戻っています。今後、新たなオープンカーが登場するかは分かりませんが、非日常を味わうことのできる貴重なモデルといえます。
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