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「フォルクスワーゲン ゴルフ R ヴァリアント」Rパフォーマンス トルクベクタリングを手に入れたその走りを検証する

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「フォルクスワーゲン ゴルフ R ヴァリアント」Rパフォーマンス トルクベクタリングを手に入れたその走りを検証する

フォルクスワーゲン ゴルフ」シリーズの最上級グレードとして君臨する「R」がフルモデルチェンジして日本に上陸。その進化をワインディングロードで確かめる。

史上最強のゴルフR誕生

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「ゴルフ」のスポーツモデルといえば、初代から続く「GTI」とともに、近年では「R」を思い浮かべる人も多いだろう。Rは4代目「ゴルフ」の時代に、3.2リットルV6エンジンと4WDを搭載した「ゴルフR32」を起源とし、以来、「ゴルフ」シリーズのトップグレードとして君臨することになった。6代目「ゴルフ」の時代には、エンジンのダウンサイジングにより2リットル直列4気筒ターボを搭載する「ゴルフR」に変わり、7代目「ゴルフ」ではハッチバックに加えて、ステーションワゴン版が追加されるなど進化を重ね、GTIを上回る人気を手に入れている。

そんな、いまや「ゴルフ」にはなくてはならない存在の「ゴルフR」と「ゴルフRヴァリアント」が、ベースモデルのフルモデルチェンジにともない新世代に生まれ変わり、日本でもいよいよデリバリーがスタートした。

最新版の「ゴルフR」にも、引き続き2リットル直列4気筒ターボが搭載されるが、最新型の2.0 TSI“EA888 evo4”エンジンは、最高出力235kW(320ps)、最大トルク420Nmと、歴代の「ゴルフR」としては最強のスペックを誇る。これにデュアルクラッチギアボックスの7速DSGと、4WDの4MOTIONが組み合わされ、0-100km/h加速は4.7秒(ヴァリアントは4.9秒)を達成する。

Rパフォーマンス トルクベクタリングを標準装着

エンジンパワー以上に注目したいのが、Rモデル専用に開発された4MOTIONだ。通常の4MOTIONでは、エンジンのトルクをフロントとリアのアクスルに最適に配分するのだが、R専用の4MOTIONでは、リアアクスルの左右でトルク配分を自在にコントロールすることで、コーナリング性能を高める「Rパフォーマンス トルクベクタリング」が備わる。これにより、コーナリング中にリアの外輪により多くのトルクを配分することで、アンダーステアを抑えるというわけだ。

さらに、「ビークル ダイナミクス マネージャー」が、4MOTIONや可変ダンパーのDCC(オプション)などを統合制御することで、スポーツ性と快適性を両立させているという。

そんな最新版の「ゴルフR」から、今回はステーションワゴン版の「ゴルフRヴァリアント」を、箱根で開催された試乗会でチェックする機会を得た。

乗り心地の良さに驚く

逸る気持ちを抑えて、まずは「コンフォート」「スポーツ」「レース」のなかから、おとなしいコンフォートを選んで走り出す。すると、すこし硬めではあるものの、快適でマイルドなゴルフRヴァリアントの乗り心地に拍子抜けする。試乗車にはオプションの「DCCパッケージ」が選ばれ、タイヤは標準より1インチアップの235/35R19サイズが装着されているにもかかわらず、標準グレードの「ゴルフ ヴァリアントeTSI Rライン」よりむしろ快適に思えるほどである。

ゴルフのスポーツモデルの「GTI」と「R」にはそれぞれ異なるテーマカラーがある。GTIがレッド、Rがブルーである。たとえば、「ゴルフR」のヘッドライトとラジエターグリルには、その上部をブルーのラインが貫き、また、ブレーキキャリパーがブルーにペイントされるなど、エンブレムを見なくてもRであることが一目でわかる。

室内も、R専用にデザインされたヘッドレスト一体のトップスポーツシートやステアリングホイールにブルーのアクセントが与えられており、コックピットに収まった瞬間から、ドライバーの気持ちを高揚させてくれるのだ。

コンフォートよりスポーツ

一方、ゴルフ史上最強の2.0 TSIエンジンは、アクセル操作に対する反応がやや鈍く、おとなしい印象。そこでモードをコンフォートからスポーツに変えると、エンジンのレスポンスは一転して鋭くなり、「ゴルフR」らしいキャラクターに変身した。ただ、スポーツでは乗り心地が硬めになるので、エンジンのスポーティさと、乗り心地の快適さを両立したければ、モードを「カスタム」に設定し、DCCをコンフォート、他をスポーツにするのがお勧めである。

2.0 TSIエンジンは、相変わらず低回転から余裕あるトルクを発揮するが、7代目ゴルフの時代に比べてターボラグがよく抑えられており、加減速が連続する街中でも扱いやすい特性に仕上がっている。一方、アクセルペダルを深く踏み込めば、瞬時に鋭い加速が得られ、とくに4,000rpmあたりからレッドゾーンの6,500rpmまで一気に吹け上がるフィーリングは痛快そのものだ。

オン・ザ・レールのハンドリング

エンジンの力強さもさることながら、ハンドリング性能の高さも新型「ゴルフRヴァリアント」の見どころである。

前述のRパフォーマンス トルクベクタリングを手に入れたゴルフRヴァリアントは、まさにアンダーステア知らず。従来のゴルフRであれば、コーナーの途中でアクセルペダルを踏み込むと、クルマが外に膨らむアンダーステアを示していたが、この新型ではアクセルペダルを踏み込んでも、クルマは狙いどおりのラインをトレースし、コーナリングスピードもおのずと上がっていく。その際のリアタイアの接地感はとても高く、素早く安心してコーナーから脱出することができる。

まさに「オン・ザ・レール」のハンドリングを手に入れたゴルフRヴァリアント。ハッチバックのゴルフRとともに、ゴルフ史上最強のスポーツモデルといっても過言ではないだろう。

■テクニカルデータ:フォルクスワーゲン ゴルフRヴァリアント●エンジン:直列4気筒ターボ、フロント横置き ●排気量:1984cc ●最高出力:320ps@5350-6500rpm ●最大トルク:420Nm@2100-5350rpm ●駆動方式:4WD、7速DSG ●全長×全幅×全高:4650×1790×1465mm ●車両重量:1600kg ●トランク容量:611リットル ● 平均燃費(WLTCモード):12.2km/L ●車両本体価格:652万5000円

Text&Photo:生方 聡

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