■便利そうな「ワンタッチウインカー」違反になることも?
先進運転支援の搭載など、新車の高機能・多機能化が進んでいますが、なかでも「ワンタッチウインカー(ワンタッチターンシグナルなどメーカーにより異なる)」は多くのメーカーで、標準装備化が進んでいます。
非常に便利な機能に思えますが、これが違反になってしまうときがあります。一体どういうことなのでしょうか。
【画像】超カッコイイ! これが「斬新すぎるウインカー」です 画像で見る(38枚)
クルマを運転する際、交差点を曲がるときや車線変更など、クルマの進路を変えるときにはクルマの前後と中央にある橙色のウインカー(方向指示器)を点滅させます。
これによって「今からこっちに動くんだよ」という意思表示ができるので、周りのクルマや人から気づいてもらうことができるのです。
道路交通法第53条でも、車線変更や交差点を右左折する場合、クルマが動く方向を周囲に知らせるため、ウインカーを使って合図を出さなければならないと定められています。
またそのタイミングについても、右左折しようとする地点の30m手前や、車線変更する3秒前などで、これらの行為が終わるまでウインカーを出し続けなければならないと明確になっています。
ウインカーを操作する場合、右ハンドルの国産車では、ハンドル奥の右に備わるレバーを上に倒すと左ウインカーが、下に倒すと右ウインカーが点滅します。
また、ウインカーレバーを軽く倒すと固定されず、倒している間だけウインカー点灯が可能なほか、大きく倒すと固定されて点滅したままになり、ハンドルを一定角度以上回転させまっすぐに戻すと固定が解除されて、ウインカーは消灯します。
一方、ウインカー操作時に、ゆるい交差点の右左折時や車線変更などで、ウインカーレバーの固定が戻らなかったり、戻すのを忘れたりしてウインカーが“出しっぱなし”になってしまうこともあります。
これを防ぐのが、ワンタッチウインカーです。メーカーによって「コンフォートフラッシャー」「スリーフラッシュターンシグナル」など、さまざまな名称がありますが、基本的には同じ機能です。
その名称の通り、一度レバーを軽く倒すだけで3回から5回程度、しばらく点滅する仕組みになっています。
たとえばトヨタ「ヤリス」の説明書では、「左側へ車線変更(レバーを途中まで動かして離す)左側方向指示灯が5回点滅します」、「右側へ車線変更(レバーを途中まで動かして離す)右側方向指示灯が5回点滅します」と記載。
日産「ノート」の説明書では、「コンフォートフラッシャー機能」として「スイッチを2(中間位置と固定位置の真ん中)の位置まで上または下に押さえたあと、すぐに手を離したときは3回点滅し消灯します」と記載されています。
そのほか、マツダでは「スリーフラッシュターンシグナル」として、三菱も3回点灯させる機能を設けています。
■実際どんな違反になるのか
そんなワンタッチウインカーですが、実は違反になることがあります。それは、3回や5回の点滅のみでは「合図が不十分」になることがあるためです。
道路交通法第53条では「車両の運転者は、左折、右折、転回、徐行、停止、後退、または同一方向に進行しながら進路を変える時は、方向指示器または灯火により合図をし、かつこれらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない」と定められています。
また、道路交通法施行令第21条では、具体的にウインカーの点灯時期を定めており、「交差点30メートル手前」「進路変更する3秒前」から、進路変更ではさらに「3秒前にウインカーを出したあと、完了するまで合図を継続しなければならない」としています。
しかし、ワンタッチウインカーは3回か5回の点滅がほとんどで、このルールには適合していません。
ここで、道路運送車両法の保安基準を見ると、ウインカーの点滅回数は毎分60回以上120回以下と幅をもって定められていますが、実際のところクルマによってウインカーが少し早く点滅するものもあります。
そうすると、30メートルや「3秒」よりも短くなってしまうことが考えられるのです。
仮にウインカーを正しく使用しなかった場合には、「合図不履行違反」として、違反点数1点、反則金は普通車の場合6000円が科せられることがあります。
そもそも、ウインカーの本来の目的は、周囲を走るほかのクルマに自分の動きを伝えるためのコミュニケーション手段です。
「ルールで決まっているからそれに従って出す」のではなく、周りと意思疎通を図るという意識をもったほうが安全でしょう。
便利な機能に頼りっきりになるのではなく、周囲の交通状況に合わせた適切なタイミングでウインカーを点灯させることが大切です。
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みんなのコメント
出さない人の方が多い。
取り締まるなら先ず合図を出さない人から。