カスタム極めた「ミニ」から「アバルト695エッセエッセ」に乗り換えた理由とは？ 可変バルブは常に全開です！

純正とは思えないほどスポーティに仕上げられたコンプリートモデル

アバルトファンの交流の場になっている「ABARTH COFFEE BREAK（アバルト コーヒーブレーク）」。2023年6月24日（土）～25日（日）に今年2回目となるABARTH COFFEE BREAK 2023岐阜が、岐阜県の道の駅かしも ゆうらく館で行われた。心地良い初夏の日差しの中、イベント会場に立ち寄った「アバルト695エッセエッセ」のオーナーにアバルトの魅力を聞いてみた。

イジらなくても速くてカッコいいクルマを探して辿り着いた

海津達也さんが以前乗っていたクルマは19インチホイールを履いたローダウン仕様の「ミニクーパー」（R56）。雑誌の『af imp.』にも掲載されてミニクーパーオーナーの間ではちょっと名の知れた存在だった。海津さんは凝りだすと止まらなくなって納得のいくまでとことんカスタマイズしてしまうため、次に乗るクルマはイジらなくても速くてカッコいいクルマと決めていた。

そこで候補に上がったのがトヨタ「GRヤリス」のフルチューンモデルとなる500台限定の「GRMNヤリス」。ディーラーに行って見積もりを取ったところ価格は約1000万円……どうしようか考えていたときに、日本400台限定で登場したのがアバルト695エッセエッセだ。

高性能スポーツモデルのアバルト595コンペティツィオーネをベースにアルミニウム製エンジンフード、アクラポビッチ製エキゾーストシステム、角度調整式のアジャスタブルスポイラー、17インチアルミホイール、サベルト製スポーツシート＆レッドシートベルト、カーボン調シフトノブなどで細部をカスタマイズしたプレミアムな限定モデル。車名は、1960年代にレース車両として開発された「695SS」に由来している（SSはイタリア語でエッセエッセと発音）。これなら購入後に手を加える余地はない。またコンパクトで可愛らしいスタイルが気に入って、海津さんはアバルト695エッセエッセを購入することに決めた。

奥さんの何気ないひと言でカスタマイズをスタート

このアバルト695エッセエッセで海津さんがとくに気に入ったのが、高速走行時の安定性を高める角度調整式のアジャスタブルスポイラー。本来は走行状況に応じてセッティングするのだが「ウイングを立てた状態が一番カッコいい」と海津サンは通常のストリート走行時でもウイングの後方が空を向くほどつねに立てた状態にしている。またレッドのシートベルトや「695esseesse」のロゴが刻まれたアルカンターラダッシュボードなど純正とは思えないスポーティなインテリアもお気に入りポイントのひとつ。

アクラポビッチ製エキゾーストシステムには可変バルブが装着されており、走行状況に応じてサウンドが変化するようになっている。ある日、奥さんを乗せて走っているとき、奥さんが発したひと言が、

「スポーツタイプのクルマなのになんでこんなにマフラーが静かなの？」

奥さんも以前、カスタマイズしたクルマに乗っていたことから、静かなマフラーのサウンドに納得できなかったのだ。そこで海津さんはエンジンルーム内の配線を加工し可変バルブがつねに開いた状態にしてスポーティなサウンドを轟かせている。

さらにリアシート後方のラゲッジスペースをチェッカー柄のマットで加工するなど細部に手を加えだした。イジらなくても速くてカッコいいクルマということでアバルト695エッセエッセを購入したのだが……徐々に海津さん好みのクルマに変貌しつつあるようだ。

Comments

弄らなくてもいい車って選んで弄ってたら本末転倒でないの？
旦那が旦那なら嫁も嫁。
類友、

いいカモにされちゃったね。

数年後我に返った時、かかった金額と、直しても直し切れずボロボロになったクルマに愕然とするんだろうなあ。