似たもの兄弟のクロスビーとハスラー
スズキの大人気軽クロスオーバーSUVといえば「ハスラー」ですが、ハスラーに似た愛らしいルックスをもちながらも、ひと回り大きいボディの乗用車が「クロスビー」です。今回は、そんな似たもの兄弟の維持費について徹底比較してみたいと思います。
2014年1月に登場したハスラーは、スズキの軽自動車らしい使い勝手の良さと優れたコストパフォーマンスはもちろん、流行りのクロスオーバーSUVスタイルを採り入れた、明るくポップな内外装のデザインを武器に、発売直後から爆発的なヒットを記録しました。
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そんなハスラーに対して、2017年12月に登場したのがクロスビーです。ハスラーと同じデザインコンセプトをもつクロスビーですが、1.0Lのガソリンエンジンを搭載する登録車であるため、ボディサイズも軽規格のハスラーよりひとまわり大きく、乗車定員も5名となっています。
とはいえ、全長3760×全幅1670×全高1705mmと、コンパクトカーと同等のサイズのため、運転のしにくさを感じることはほとんどないでしょう。むしろ、軽自動車に比べて余裕をもった走りや広い居住空間をメリットに感じる機会の方が多いかもしれません。
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そんなクロスビーとハスラーは、よく比較検討されることの多い1台です。もちろん、ボディサイズや機能など比較するのも重要ですが、コストパフォーマンスの重視されるコンパクトカーや軽自動車においては、実際にどのくらいの価格で購入でき、また、どの程度のランニングコストが必要なのかという点も無視することはできません。
購入時で約65万円の差が!
車両価格を見ると…
クロスビー・・・・・・184万300円 ~228万9100円
ハスラー・・・・・・・136万5100円~181万7200円
…と、およそ50万円程度の差があります。
売れ筋グレードで見ると…
クロスビー「ハイブリッドMZ」の2WD/2トーンルーフ仕様車
・・・・・214万3900円
ハスラーの「ハイブリッド Xターボ」の2WD/2トーンカラー仕様車
・・・・・168万3000円
…と、その差は46万900円となっています。
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クロスビーの人気グレードの乗り出し価格は260万円前後
クロスビーの「ハイブリッドMZ」(2WD/2トーンルーフ仕様車)の場合、メーカーオプションの「ブラウンアクセントパッケージ+全方位モニター用カメラパッケージ」(9万3500円)を装着し、さらにディーラーオプションでフロアマット、純正8インチナビ、ドライブレコーダー、ETC2.0車載器など約30万円分をディーラーオプションで装着することににします。
この時点で、車両価格+オプションで約254万円となります。
ここに、自動車税種別割(2万5000円)、環境性能割(5万2600円)、自動車重量税(2万4600円)、自賠責保険料(2万7700円)、そのほかリサイクル料金や登録諸費用などを合わせると、約20万円が追加され、総額約274万円ほどとなります。
クロスビーは15万円ほどの値引きが期待できるため、実際の乗り出し価格は260万円前後を見込んでおくと良いでしょう。
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ハスラーの人気グレードの乗り出し価格は195万円
一方、ハスラーの「ハイブリッド Xターボ」の2WD/2トーンカラー仕様車に対して、同等の装備を設定すると、車両価格は約190万円になります。
これに加えて、自動車税種別割(1万800円)や環境性能割(3万500円)、自動車重量税(9900円)、自賠責保険料(2万7330円)、そのほかリサイクル料や登録諸費などを合わせた約12万円が上乗せされます。
同様に期待できる7万円ほどの値引きを考慮すると、ハスラーの乗り出し価格は約195万円前後となり、クロスビーとの差はおよそ65万円となります。
ちなみに、ターボの搭載されていないモデルは、環境性能割が免税となります。
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ランニングコストでもハスラー有利!
では、ランニングコストについてはどうでしょうか?
上で例に挙げたクロスビーのWLTCモード燃費は18.2km/Lであるのに対し、同じくハスラーは22.6km/Lと、ハスラーの方が燃費性能が高いことがわかります。
レギュラーガソリンの価格が160円/Lの場合、1000km走行した際のガソリン代は、クロスビーが約8791円、ハスラーが約7080円となり、その差は約1711円となります。
毎月1000kmの走行をする場合、1年間で約2万532円、3年間では6万1596円の差が生じます。
また、自動車税種別割は毎年発生するため、2年目と3年目合わせて計2万8400円の差が発生します。
これらを総合すると、年間毎月1000km走行した際のランニングコストの合計額は、クロスビーが約36万6476円、ハスラーは約27万6480円となり、その差は約9万円となります。
新車購入時の差額と合わせると、クロスビーとハスラーでは約74万円となります。ここに加えて、任意保険料や駐車場代、高速道路代などが必要となりますが、一般的には軽自動車のほうがいずれも安くなる傾向にあるので、実質的な差はさらに開くことでしょう。
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コストで比較するとハスラーが断然有利だが…
このように、登録車であるクロスビーと軽自動車のハスラーでは、排気量も小さく、税制優遇などが充実しているハスラーの方がコスト面では有利になります。
一方、ハスラーのおよそ1.5倍の排気量を持つクロスビーは、高速道路やワインディングでも難なく走り切ることができるほか、より多くの人や荷物を乗せても力強く走ることができます。また、ボディサイズがひと回り大きい分、室内空間にも余裕が生まれるなどのメリットもあります。
3年間で約74万円の差は決して小さいものではありませんが、クロスビーとハスラーを比較検討する際には、コスト面ばかりに注目せずに、どんな使い方をするかという点にも注目してみると良いでしょう。
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文:ピーコックブルー
写真:
1~6枚目:スズキ クロスビー ハイブリッドMZ
7、10~11枚目:スズキ ハスラー ハイブリッドXターボ
8枚目:スズキ ハスラー ハイブリッドGターボ
9枚目:スズキ ハスラー ハイブリッドX
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