■大容量に荷物が積めるアトレーキャンパー
昨今、車中泊をする人はますます増えていますが、そんなユーザーに人気なのが、ダイハツ「アトレー」です。
【画像】「えっ…!」4人寝れる! ダイハツ「新・軽バン」がこれです(60枚)
新たに登場したアトレーキャンパーとはどのようなモデルなのでしょうか。
かつては、車内寸法やデッドスペースの少なさから、スズキ「エブリイ」が人気でした。
ですが、2021年にアトレーがモデルチェンジした際に、より積載性を重視した仕様に大変身。
さらに、エブリイの上をゆくエンジン+ミッション性能、豪華なエクステリア、そした充実した安全整備を持ったことから、クルマ旅をする人だけでなく、キャンピングカービルダーにも人気を博しています。
先だって開催された「東京キャンピングカーショー2024」にも、アトレーベースのモデルを各社が展示していました。
元はエブリイで造っていたけど、ユーザーのニーズに応えてアトレーベースにリニューアルしたというビルダーがかなりいました。
新潟に本社がある「カスタムセレクト」も、そんなメーカーのひとつ。
会場に並べられていたのは、アトレーをベースにした「ロードセレクトコンパクト」シリーズの「コンパクトAS」という軽キャンパーです。
このモデルの最大の特徴は、従来の軽キャンパーの概念を覆す空間効率の良さです。
軽キャンパーはそのサイズや価格の手頃さから、初心者から注目されがちです。
しかし実際には、室内空間が限られることから、多くの荷物を積んでいきながら、しかも車内で寝たり調理をするのは大変。
実はエキスパートが行き着くカテゴリーだったりします。
煩雑になりがちな荷物の積み下ろし、そして「広々と寝たい」というユーザーのニーズに応えたのが、このコンパクトAS。
このモデルには、大きな特徴が2つあります。
まずのそのひとつが、メインとなるベッドの床面高さを最大700mmまで25mm間隔で調整できる点です。
一般的な軽バンのキャンパーは、セカンドシートを倒して、その上にマットを展開するという方式。
荷室に床下に、わずかに物入れがあるのが一般的です。
頭上にある収納コンソールと合わせても、モノが入る場所はわずか。
そのため、就寝時には、積んである荷物を車外などに移動させないと寝られないというケースがありました。
このモデルは、最大長1900mmのベッドの下が床下収納として活用できるので、オートキャンプに必要な荷物を効率よく積載可能。
就寝時でも、いちいち荷物を動かす必要がありません。
さらに、オプションで上段ベッドを装着することも可能。
このベッドマットは最大長1850mm、最大幅1200mmというセミダブルサイズので、ステアリングの上のスペースまで使っているため、後部からのベッドアプローチがラクなのも特徴です。
上段ベッドは天井まで500mmの空間があり、寝返りもラク。
上下段併せて4名までの就寝が可能ですが、2人旅なら快適に寝ることができます。
また1人旅で、上段ベッドを物置きスペースにするという使い方もできます。
軽キャンパーユーザーは空間との闘いを繰り広げているという話はよく聞きますが、このコンパクトASなら車中泊に慣れていないユーザーでも、ノウハウを必要とせずに使えそうです。
ちなみに、価格は上段ベッドやサブバッテリー、カーテンなどのオプション込みで約330万円とお手頃。
何かと痒い所に手が届く1台となっています。
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