好き嫌いがわかれそうなスタイリング
コンパクト・クロスオーバーと聞いて、目新しさを感じなくなったのは筆者だけではないはず。だが、ヒョンデ・コナ・ハイブリッドのスタイリングには、そんな考えを少し改めさせるインパクトがあると思う。
【画像】見た目のインパクト大 ヒョンデ・コナ・ハイブリッド 競合クラスのクロスオーバーは? 全121枚
市街地の景色へすぐに紛れてしまいそうな、個性の薄いモデルも珍しくない。しかしコナのボディには、シャープなライン構成にスクエアなホイールアーチ、特徴的なライトなどのディティールが織り交ぜられ、強い印象を残す。
クセがあることも確かで、好き嫌いはわかれるだろう。ボンネットの付け根に伸びるLEDライトは、例えが古いが、ロボコップのように見えなくもない。とはいえ、退屈な容姿というわけではない。
インテリア・デザインも、ボディに通じるこだわりを感じる。ダッシュボード上にはメーター用とインフォテインメント用のモニターが2面並び、その下には実際に押せるハードボタンがふんだんに並んでいる。
雰囲気としては、2000年代のコンポーネント・ステレオの見た目にも近いかもしれない。トップグレードでも、硬質なプラスティック製部品が多いことも含めて。
インフォテインメント・システム自体は、タッチモニターとハードボタンを組み合わせたインターフェイスで扱いやすい。ワイヤレスによる、スマートフォンとのミラーリング機能には対応していないが。
ボディサイズはヴェゼルやC-HRと同等
パワートレインは、2代目もガソリンエンジンのハイブリッドのほかに、電動化技術の載らないガソリンエンジンと、バッテリーEVの3種類がラインナップされることに変わりはない。すべて前輪駆動となる。
すでにAUTOCARでは、バッテリーEV版へ試乗している。今回はハイブリッドを試すことにした。
2代目のボディサイズは、全長4355mm、全幅1825mm、全高1575mmで、初代からひと回り拡大されている。その結果、ホンダ・ヴェゼルやトヨタC-HR、ルノー・アルカナなどと同等の大きさを得たことになり、競争は一層激しくなるだろう。
全長が約4.4mあるクルマを、コンパクトと呼んでいいのか、という疑問はなくもないが、そのおかげで車内空間にはゆとりが生まれた。特に荷室は広く、アルカナに並ぶ容量を得ている。リアシート側の空間も広く、背もたれを倒せば長尺の荷物も運べる。
他方、フロントシート側のレイアウトはしっくりこない。着座位置が高く車内を見下ろす格好になり、ステアリングホイールの調整域も足りないように思う。
シャシーやパワートレインの印象は、ほどほど。ステアリングの感触は悪くないものの、ネクセン・タイヤの影響なのか、回頭性には若干の鈍さがある。
コナのハイブリッドでは、乗り心地へ改善の余地があるだろう。リア・サスペンションがマルチリンク式なのにも関わらず、荒れた路面ではホイールがバタつく印象を伴う。不快なほどではないが、モデルチェンジを控えたC-HRの方が処理は上手だ。
ハイブリッドや支援システムに気になる部分も
1.5L 4気筒エンジンに電気モーターが組み合わされたハイブリッドは、最高出力141psを発揮すると主張されるが、数字ほどのパワー感は得にくい。アクセルペダルを踏み込んだ時には、6速デュアルクラッチATのキックダウンが遅れる場面もある様子。
そのかわり、燃費は悪くない。今回の試乗では、19.0km/L前後を簡単に達成してみせた。不自然にエンジンノイズが高まるような仕草がないことも、褒められる。とはいえ、動力性能はもう少し強化されてもいいだろう。
最新モデルとして、安全運転支援システムが実装されているものの、警告は過剰に感じられた。思わずオフにしたくなるほどで、ヒョンデの設定は逆効果かもしれない。
バックミラーを長めに確認しただけで、ドライバー監視機能はアラームを盛大な音量で鳴らす。速度警告機能も、僅かに指定速度を超えただけで減速を促す。少しプラスのスピードでも、流れに合わせて走らせた方が事故やトラブルは少ないと思うのだが。
記憶に残るスタイリングをまとい、2代目へ一新したヒョンデ・コナ。運転のしやすさに目立った特徴はないものの、ライバルよりお手頃な価格と不満のない実用性が、ハイブリッドの強みとなる。
コンパクト・クロスオーバーをお探しなら、上記のいくつかへ目をつぶれば、悪くない1択になるといえるだろう。
ヒョンデ・コナ・ハイブリッド N-ライン S(英国仕様)のスペック
英国価格:3万4225ポンド(約619万円)
全長:4355mm
全幅:1825mm
全高:1575mm
最高速度:165km/h
0-100km/h加速:11.2秒
燃費:21.3km/L
CO2排出量:106g/km
車両重量:1410kg
パワートレイン:直列4気筒1480cc自然吸気+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:141ps(システム総合)
最大トルク:27.0kg-m(システム総合)
ギアボックス:6速デュアルクラッチ・オートマティック(前輪駆動)
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みんなのコメント
初代アイオニックはプリウスキラーってライターが記事を書いてたけど
米国じゃ相手にされず販売数は足元にも及ばず惨敗だったよね?
で、この車はその二車種をライバルと呼べるほど売れてるの?
数字出せやコラ!(チンピラ風)
あと、カド擦ったらライト類が割れる欠陥デザインだよねこれ・・・
もしや修理費狙ったデザイン?これウィンカーの位置違反してない?