中国地方屈指の交通量「岡山バイパス」を立体化
国土交通省 中国地方整備局は2024年12月4日、今年度2回目となる事業評価監視委員会を開催。事業中の国道2号「岡山倉敷立体(I期)」などについて進捗を関係者間で共有しました。
【ホントに全部立体化!?いつ?】「岡山倉敷立体」の概要(地図/画像)
同事業は国道2号「岡山バイパス」の岡山市・早島町・倉敷市にかけての区間を立体化するものです。現状6車線のところ、高架の本線4車線+側道2 4車線という構成になります。
岡山バイパスでは、渋滞が深刻化していた国道180号「岡山環状道路」と交わる「大樋橋西」交差点が2023年に立体化しました。しかし、これによって同交差点から西の「古新田」交差点がかなり渋滞するように。
このバイパスは通行台数が1日10万台レベルという中国地方屈指の交通量であり、倉敷市までの間には渋滞ポイントが他にも点在していることから、SNSでも「岡山から倉敷まで全部立体化して」といった声が見られます。
そのなかでも、20km/hを下回る速度低下が発生している複数の交差点をカバーする区間がI期事業として選定されており、岡山市から早島町にかけての「古新田ー無津地区」5.0km、倉敷市内の「加須山地区」1.4kmで進められています。その中間の早島IC(瀬戸中央道)前後は調査中となっています。
このうち「加須山地区」は当初、加須山交差点を立体化する0.6kmの予定でしたが、その西側に交わる市道を倉敷市が新規事業化(生坂二日市線および二日市曽根線)したことから、立体化する区間を0.8km延長しています。新しい交差点が加須山交差点と近接するため、その交差点の国道2号も加須山交差点と同時に立体化する必要があると判断したためです。このため事業費は約126億円の増額となっています。
2022年度に事業が始まり、2024年度から用地買収に着手した段階のため、進捗率はまだ「1%」に留まります。事業区間は2022年度着手時に10年の予定でしたが、今回の再評価で13年に延長されました。したがって開通は、2035年以降となりそうです。
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