現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダ「フィットRS」復活も肩透かし!? 「MT無いから…」乗り換え断念する従来型オーナー続出の実態とは

ここから本文です

ホンダ「フィットRS」復活も肩透かし!? 「MT無いから…」乗り換え断念する従来型オーナー続出の実態とは

掲載 50
ホンダ「フィットRS」復活も肩透かし!? 「MT無いから…」乗り換え断念する従来型オーナー続出の実態とは

■待望のフィットRS復活! 販売現場の実態は?

 2020年2月に4代目へとフルモデルチェンジしたホンダのコンパクトカー「フィット」。

【画像】メチャ速そうな新型「フィットRS」出た! 赤パーツがカッコいい無限仕様の画像を見る(44枚)

 3代目の抑揚のあるデザインから一変、シンプルかつクリーンなデザインへと変貌したほか、ハイブリッドモデルは新たに2モーターハイブリッドシステムである「e:HEV」へ進化するなど、かなり気合の入ったモデルとなっていました。

 しかしフタを開けてみると、販売台数では、同時期にフルモデルチェンジしたライバル車のトヨタ「ヤリス」に大きく水をあけられる結果となっているのが現状。先代までのフィットの勢いは失われてしまったという状態です。

 そんな4代目フィットではありますが、2022年10月にビッグマイナーチェンジが実施されました。

 内外装の意匠の変更はもちろんのこと、運転支援システムの「ホンダセンシング」は新たに「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」と「急アクセル抑制機能」が標準装備となり、「ブラインドスポットインフォメーション」や「後退出庫サポート」も新たに設定。

 また、パワートレインもガソリンモデルが1.3リッターから1.5リッターへと排気量が拡大されて動力性能が大きく向上したほか、ハイブリッドモデルでは駆動用モーターの出力が10kW(14馬力)アップ。

「ベーシック」グレードのe:HEV のWLTCモード燃費は30.2km/Lと従来型より0.8km/Lアップし、30km/L台に突入したのもポイントです。

 そして、今回のマイナーチェンジでもっとも注目されるのは、現行モデルが登場したタイミングで一旦消滅していた「RS」グレードが復活したことでしょう。

 パワートレインこそほかのグレードと共通ながら、専用のエアロパーツや専用セッティングの足回り&タイヤホイールが採用され、さらにe:HEVモデルには3つのドライブモードスイッチとアクセルオフ時の減速力を4段階で選択できる減速セレクターが装着されるなど、スポーティさがウリとなっています。

 クルマ自体の評価が高いフィットに、より爽快な走りを実現した待望のRSが追加されたわけですが、ホンダ販売店において、ユーザーからはどのような反響があったのでしょうか。

 今回話を聞いたホンダディーラーの営業スタッフによると、従来型のフィットユーザー、とくにRSに乗っているユーザーたちは、新型にRSが登場するのを心待ちにしていた人も少なくないとのことです。

 では、新型にRSが追加されたことはディーラーにとっても嬉しいニュースなのかと思いきや、スタッフは浮かない顔……。その理由はトランスミッションにありました。

 新型フィットRSは、ハイブリッドモデルはもちろん、ガソリンモデルにも3ペダルMTが設定されなかったことで、従来型のフィットRSのMTモデルに乗っているユーザーの多くが「今の車両を乗り続ける」という判断をしたとのことです。

 それ以外でも、RSといえばMT車を期待していたユーザーが多く、2ペダルの新型フィットRSに落胆の声が挙がっているといいます。

 現在のホンダのラインナップでMT車があるのは軽自動車の「N-ONE」と3ナンバーサイズのボディを持つ「シビック(タイプR含む)」のみ。軽では小さいし3ナンバーでは大きすぎるというユーザーの受け皿がない状態となっており、今回のフィットのマイナーチェンジでもそれが解消されなかったというワケなのです。

 また、MTユーザー以外でも先代フィットに乗っている人については、柔和なルックスになった現行モデルの評判がイマイチで、こちらも従来の車両を乗り続ける人が多いそう。

「N-BOX」などもカスタム系が人気であるように、実際にコンパクトクラスのモデルを選ぶ層は、意外とアグレッシブなルックスを求める傾向があるのだそうです。

 待ちに待ったRSが追加されながらも、MTがないことで肩透かしを食らってしまった感のあるフィット。

 販売店スタッフも「乗ってさえいただければ、良いクルマであることはすぐに感じてもらえるのですが……」と嘆くように、クルマの完成度は高いものの商談の土俵に上がることができないという状況は、マイナーチェンジで商品力が上がった今でも続いているようです。

こんな記事も読まれています

角田裕毅に4万ユーロの罰金。F1オーストリアGP予選中の暴言で国際スポーツ競技規則に違反
角田裕毅に4万ユーロの罰金。F1オーストリアGP予選中の暴言で国際スポーツ競技規則に違反
AUTOSPORT web
BMW『M5』新型は最高速305km/hのHEVに、ワールドプレミアは7月11日…グッドウッド2024で
BMW『M5』新型は最高速305km/hのHEVに、ワールドプレミアは7月11日…グッドウッド2024で
レスポンス
セルフ式ガソスタで「給油口カンカン」は絶対NG! でも一体なぜ危険なの? 熟練ドライバーもやりがちな「うっかり行為」に潜む危険とは
セルフ式ガソスタで「給油口カンカン」は絶対NG! でも一体なぜ危険なの? 熟練ドライバーもやりがちな「うっかり行為」に潜む危険とは
くるまのニュース
今更聞けない!? 日本にある4大バイクメーカーの特徴とは?
今更聞けない!? 日本にある4大バイクメーカーの特徴とは?
バイクのニュース
レッドブルF1重鎮、フェルスタッペンとノリスのトップ2激突は「完全に不必要」チーム自ら招いたピンチとも示唆
レッドブルF1重鎮、フェルスタッペンとノリスのトップ2激突は「完全に不必要」チーム自ら招いたピンチとも示唆
motorsport.com 日本版
2択アンケート「近距離の足として使うなら、原付? 電動アシスト自転車?」【クルマら部 車論調査】
2択アンケート「近距離の足として使うなら、原付? 電動アシスト自転車?」【クルマら部 車論調査】
レスポンス
改良型CX-60の魅力まとめ
改良型CX-60の魅力まとめ
グーネット
国内最高峰 トヨタ「センチュリー」の新車価格は2000万円超え! 買うために必要な年収とは? 厳しいといわれる“購入の条件”とは
国内最高峰 トヨタ「センチュリー」の新車価格は2000万円超え! 買うために必要な年収とは? 厳しいといわれる“購入の条件”とは
VAGUE
”まもなく登場!?”の新型「ロードスター」! 2リッター”直4”+精悍エアロ採用! 待望の「RS C」はどんなクルマなのか
”まもなく登場!?”の新型「ロードスター」! 2リッター”直4”+精悍エアロ採用! 待望の「RS C」はどんなクルマなのか
くるまのニュース
Luupが「電動シートボード」提供開始へ…座席・カゴ付きの特定小型原動機付自転車
Luupが「電動シートボード」提供開始へ…座席・カゴ付きの特定小型原動機付自転車
レスポンス
2024年5月の自動車輸出、欧州向け36%減 米国向けは10%増 自工会発表
2024年5月の自動車輸出、欧州向け36%減 米国向けは10%増 自工会発表
日刊自動車新聞
角田裕毅、F1オーストリアGPは14位。リカルドと分けた戦略がうまくいかず……「でも、チームとして理解が深まった」
角田裕毅、F1オーストリアGPは14位。リカルドと分けた戦略がうまくいかず……「でも、チームとして理解が深まった」
motorsport.com 日本版
新型BMW「M5」の全て!パワフルなルックスと700馬力を超えるパワーで2.4トン超の車重でもセンセーショナルな新型M5!
新型BMW「M5」の全て!パワフルなルックスと700馬力を超えるパワーで2.4トン超の車重でもセンセーショナルな新型M5!
AutoBild Japan
スズキ「斬新“タフ仕様”軽トラ」実車公開! 超カッコイイ「精悍“黒”顔」&「専用カスタム」! 新「スーパーキャリイ」アウトドアショーに出展
スズキ「斬新“タフ仕様”軽トラ」実車公開! 超カッコイイ「精悍“黒”顔」&「専用カスタム」! 新「スーパーキャリイ」アウトドアショーに出展
くるまのニュース
旭川空港でタクシーアプリ『GO』が利用可能に…北海道の空港で初の試み
旭川空港でタクシーアプリ『GO』が利用可能に…北海道の空港で初の試み
レスポンス
レクサス・NX「アウトドア×プレミアム」
レクサス・NX「アウトドア×プレミアム」
グーネット
「ライダーの所有欲をかき立てる」ハデ色が充実! 英国最大のバイクブランド発「カラフル&シック」な2025年モデルの魅力とは
「ライダーの所有欲をかき立てる」ハデ色が充実! 英国最大のバイクブランド発「カラフル&シック」な2025年モデルの魅力とは
VAGUE
京葉道路の“地獄渋滞区間”「貝塚トンネル」いつになったら改善!? 新トンネル建設で「車線増加」千葉県が国へ要望継続!「慢性的な渋滞です」
京葉道路の“地獄渋滞区間”「貝塚トンネル」いつになったら改善!? 新トンネル建設で「車線増加」千葉県が国へ要望継続!「慢性的な渋滞です」
くるまのニュース

みんなのコメント

50件
  • 同じような車格でMTが欲しいなら、もうトヨタのヤリス1.5MTに乗るかスイフト辺りを狙うしか無いような。
    どうしてもホンダが良いならN-ONEになるね。
  • 近所のおばさんがMTがないからってずっとMTのワゴンR乗ってます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

162.5236.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.0290.0万円

中古車を検索
フィットの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

162.5236.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.0290.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村