■堂々たるボディの「エステート」、ショートホイールベースの「スポーツ」
新型「クラウン」シリーズのなかでも「クラウン エステート」と「クラウン スポーツ」は、これまでのクラウンとはイメージが大きく異なるモデルです。
正確に言えば、過去のクラウンシリーズには同名のモデルがラインナップされていたものの、現在のクラウン エステートおよびクラウン スポーツとそれらのあいだに共通する部分はほとんどありません。
【画像】超カッコイイ! これが新型「クラウン エステート」です! 画像を見る(30枚以上)
ここでは、そんなクラウン エステートとクラウン スポーツについて、スペック面を中心に比較してみたいと思います。
まず、両車のボディサイズを見てみましょう。
新型クラウンシリーズのなかでもひときわ大きいボディが特徴のクラウン エステートは、全長4930mm×全幅1880mm×全高1625mm、ホイールベース2850mmと国産SUVとしてはかなり大柄です。
「ワゴンとSUVの融合」がテーマになっているというクラウン エステートは、後席にフルフラットデッキを備えるなど、アクティブな趣味を持つユーザーに向けた1台となっています。
その堂々たるボディにより、新型クラウンシリーズ随一の居住性と積載性を手に入れたクラウン エステートは、スキーやスノーボード、サーフィン、キャンプなどの趣味を持つユーザーにマッチするモデルとなりそうです。
一方のクラウン スポーツは、全長4720mm×全幅1880mm×全高1565mm、ホイールベース2770mmとなっており、全幅以外はクラウン エステートよりコンパクトです。
特に、ホイールベースについては新型クラウンシリーズのなかで唯一短縮されており、それにともない全長もかなり短くなっています。
一般的に、ホイールベースが短いほうがハンドリングが向上し、スポーティな走りに適しているとされています。
ボディサイズを見る限り、クラウン スポーツはその名のとおり、スポーティな走りを志向したモデルであることがうかがえます。
ボディサイズの違いは、荷室サイズの違いも生み出しています。
クラウン エステートの荷室容量は通常時でも570リットルであるのに対し、クラウン スポーツは397リットルとややひかえめです。
ただ、後部座席の居住性については両車ともに大きく変わることなく、クラウンシリーズの一員に恥じない快適な空間を提供しています。
<スペック一覧>
トヨタ クラウン エステート HEV Z
全長:4930mm
全幅:1880mm
全高:1620mm
ホイールベース:2850mm
荷室容量:570リットル
乗車定員:5名
トヨタ クラウン スポーツ HEV Z
全長:4720mm
全幅:1880mm
全高:1565mm
ホイールベース:2770mm
荷室容量:397リットル
乗車定員:5名
■パワートレインは共通も「味付け」に違いあり
次に、両車のパワートレインについて比較してみましょう。
クラウン エステートもクラウン スポーツも、2.5リッターのHEVと2.5リッターのPHEVが設定されている点、そして両車ともトヨタの電気式4WDシステムであるE-Fourのみという点で共通しています。
ようするに、両車のパワートレインは基本的に同じものを搭載しているということです。
ただ、HEVモデルのパフォーマンスを見ると、クラウン スポーツに比べてクラウン エステートのほうが最大出力/最大トルクともに上回っていることがわかります。
実際にクラウン エステートでは、クラウン スポーツに搭載しているフロントモーターの出力を約5割向上し、多くの荷物を積んでもストレスなく加速でき、余裕のある走りを提供するとしています。
この点だけを見ても、クラウン エステートは新型クラウンシリーズのなかでも特に大人数乗車や荷物を多く積んだりといった、アクティブライフを楽しむことができるユーティリティを追求したモデルであることがうかがえます。
これにより、多くの荷物を積んでもストレスなく加速でき、余裕のある走りを提供するとしています。
一方、クラウン エステートもクラウン スポーツも「DRS(ダイナミックリアステアリング)」が備わっています。
これは、スピードに応じて後輪の向きを変化させるものであり、低速域では取り回しのよさに、中速域では気持ちのよいコーナリングに、そして高速域では車両安定性の向上に貢献します。
このことからもわかるように、クラウン エステートとクラウン スポーツの機構は、かなり近いものであると言えそうです。
<スペック一覧>
トヨタ クラウン エステート HEV Z / PHEV RS
エンジン:直列4気筒ガソリンエンジン+電気モーター
排気量:2487cc
システム最高出力:243PS / 306PS
最大トルク:236Nm / 219Nm(エンジンのみ)
トヨタ クラウン スポーツ HEV Z / PHEV RS
エンジン:直列4気筒ガソリンエンジン+電気モーター
排気量:2487cc
システム最高出力:234PS / 306PS
最大トルク:221Nm / 219Nm(エンジンのみ)
■グレード構成も価格帯もほとんど同じ
最後に、両車のグレード構成について見てみましょう。
クラウン エステートは上級グレードの「Z」とPHEVの「RS」の2グレードとなっています。
一方のクラウン スポーツも上級グレードの「Z」とPHEVの「RS」と同様の構成です。
つまり、どちらもエントリーグレードやミドルグレードは存在せず、パワートレインの異なる上級グレードのみが設定されています。
そのため、安全装備や快適装備については両車ともに非常に充実しており、そこに大きな差は見られません。
内装については、シートの形状や選択できるカラーに違いはあるものの、基本的なデザインは共通しています。
こうした点を見ても、やはりクラウン エステートとクラウン スポーツは非常に似通ったモデルであることがわかります。
実際、価格(消費税込、以下同)についてもクラウン エステートは635万円~810万円であるのに対し、クラウン スポーツは590万円~765万円とほぼ重なります。
しかし、実際には両車の性格は大きく異なることも事実です。
クラウン エステートとクラウン スポーツは、似ているようで似ていない、まさに「イトコ」のようなモデルであると言えそうです。
<価格一覧>
トヨタ クラウン エステート
価格:635万円~810万円
トヨタ クラウン スポーツ
価格:590万円~765万円
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みんなのコメント
ついでに四駆しかなくて不要な人には割高
使い勝手は断然エステートでしょう
もう用途と好みの問題でしかないね
走りや乗り心地のバランス等の完成度は
エステートの方が優れているだろうね。
最初の方に出てきたクロスオーバーは
乗り心地は悪いし外観デザインも当初は
新しさを感じたが、わずか数年で古臭く
見えてくるようになった。デザインの
賞味期限が短い車だったな。