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記念モデル1000台があっという間に完売! 大人気コペンの継続を危うくする法規制という壁

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記念モデル1000台があっという間に完売! 大人気コペンの継続を危うくする法規制という壁

 この記事をまとめると

■ダイハツ・コペンが20周年記念特別仕様車を発表

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■コペンが現時点で唯一の軽オープン2シーターモデルとなった

■ダイハツは今後もコペンを作り続けていけるのだろうか?

 20周年記念特別仕様車は1週間足らずで完売

 現時点では唯一となった軽自動車のオープン2シーターモデルであるダイハツ・コペン(とOEMモデルのトヨタ コペンGR SPORT)。

 現在は2世代目が絶賛発売中となっており、先日6月19日は初代モデル登場から20周年のメモリアルデーであり、それを記念して発表された20周年記念特別仕様車は発表から1週間たたずに1000台が完売となる人気ぶりとなった。

 そんなコペン20周年記念特別仕様車の発表の席で、ダイハツの経営陣&開発陣はコペンの継続生産を高らかに宣言。コペン自体がダイハツを代表するアイコンであることや、すでに数多くのファンを抱えているだけでなく、潜在的なユーザーも少なくないことから、これらのユーザーを安心させる意味もあったのだろう。

 とくに今年3月には同じく軽のオープン2シータースポーツであるホンダS660が惜しまれつつも終売となったことも影響したのかもしれない。

 とはいえ、実際に今後もコペンを作り続けるには超えなければいけないハードルが存在する。それが法規制である。

 たとえば、すでに2021年11月から国産車の新型車には適応となっている“衝突被害軽減ブレーキ”の装着義務化。それ以前に販売が開始されている継続生産車は今のところ対象外となっているが、猶予期間は2025年12月までとなっており、それ以降は継続生産車であっても対象となるワケなのだ。

 今後超えなければならないハードルは少なくない

 残念ながらコペンについては現時点で衝突被害軽減ブレーキは装着されておらず、このままではどんなに長くても2025年12月には終売せざるを得ないということになってしまう。

 また、明確な施行タイミングなどは明確化されていないが、加速騒音規制がフェーズ3へと以降することも示唆されており、今後超えなければならないハードルは少なくないというのも事実だ。

 ただ、この点でコペンが有利なのは、基本的なプラットフォームをほかのダイハツの軽自動車と共有しているということ。

 S660のようにオンリーワンのミッドシップレイアウトを採用した場合、当然ながら法規制に対応しようとするとその車種専用のものを多く用意しなければならないが、コペンのようにほかのモデルと共有しているのであれば、そういった装備は他車種から横展開することができるのでコストを抑えることができる。

 スポーツカーでありながら前輪駆動レイアウトであることを否定的に捉えられることもあったコペンではあるが、プラットフォームやパワートレインの共有化によって法規制への対応を少ないコストで実施できると考えれば、じつはアリな選択肢と言えるのではないだろうか。

 いくらファンが多く評価が高いクルマでも、継続しなければ意味がないと考え、ユーザー同士の交流の場を提供しようとし続けているダイハツだけに、コペンの今後も期待してよさそうである。

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みんなのコメント

27件
  • コペンは山道を走ると分かりますが、オープンとクローズで走りの味がかなり変わります。
    クローズだと車両剛性がガッチリ効いて4輪の接地感を感じながらオンザレール感覚で走れる。
    オープンだとルーフがリア側に収まり、リアの剛性がアップすると同時に前後重量配分が50対50に近くなり、ヒラヒラと軽快な乗り味に変わる。
    現行モデルのままの継続は頑張っても残り2年。
    2025年には排ガス規制と安全装備や自動ブレーキ搭載義務化で終売でしょう。
    こんなに安価で楽しめ、更にアクティブトップを備えたマイクロスポーツは、もう二度と開発されないと断言できます。
    無くなってから後悔しない為にも、買っておくなら「今」なんです。
  • はい
    転売ヤー
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