■ミニバンユーザーは見た目を重視?
新車にはさまざまなグレードが設定されていて、それに応じて金額も大きく異なります。どの車種も「売れ筋」と呼ばれるグレードは確実に存在していますが、必ずしも安いグレードが売れているわけではないようです。
最近の軽自動車が大きく見えるのはなぜ? 売れ筋ジャンルの変化が軽自動車の大型化を促進させた?
どのようなグレードが売れ筋かは、もちろん車種によって異なるでしょう。高級車であればふんだんにお金をかけられる人もいるかもしれません。一方、ミニバンなどファミリー向けのクルマや、ベーシックなコンパクトカー、軽自動車は、購入予算も比較的厳しくなってくるのでは。そのような仮定のもと、まずホンダに「ステップワゴン」の売れ筋を聞きまとめてみました。
「ステップワゴン」は、ガソリン車は6グレード設定で245万5920円から341万9280円、ハイブリッド(以下HV)車は3グレード設定で330万480円から355万9680円となっています(いずれもFF車における消費税込みのメーカー希望小売価格)。合計9グレードのうち、売れ筋の上位3グレードは次のとおり。カッコ内は全体に占める売上の割合です。
1位:「SPADA・Honda SENSING」285万2280円(約28%)2位:「SPADA HYBRID G・EX Honda SENSING」355万9680円(約23%)3位:「SPADA・Cool Spirit Honda SENSING」305万1000円(約21%)
1位と3位は、ガソリン車6グレードのうちそれぞれ4番目、5番目に高いグレード、2位はHV車のなかで最上級のグレードです。これら、比較的上位にある3つのグレードで全体の7割以上を占めています。
「このクラスのミニバンは、他社さんの車種も含め、様々なエアロパーツを装着したいわゆる『エアロ系』が7割を占めます。『SPADA・Honda SENSING』はそのなかで最もお手頃な価格のもの。『SPADA・Cool Spirit Honda SENSING』はそこからさらにグリルの色を変えたり、タイヤをインチアップしたりしてスタイリッシュにしたものになります」(ホンダ)
2位の「SPADA HYBRID G・EX Honda SENSING」については、このグレードだけに、走行中に発生する車体のゆがみや微振動を抑える「パフォーマンスダンパー」が採用されているのが特徴。乗り心地の上質さから選ばれているのではないかということです。
■コンパクトカーや軽自動車で選ばれているグレードは?
ホンダのベーシックなコンパクトカーである「フィット」の売れ筋も聞いてみました。「フィット」はガソリン車が7グレード設定で消費税込み142万8840円から205万920円、HV車が6グレード設定で169万9920円から225万7200円となっています。
このうち最も売れているのは、「HYBRID・L Honda SENSING」207万9000円で、割合は23%強。次いでガソリン車の「13G・L Honda SENSING」165万3480円で、割合はほぼ同数とのこと。いずれも、HV車、ガソリン車のなかでそれぞれ中間に位置するグレードです。
軽自動車では、もっと価格に厳しい人も多いはず……その仮定のもと、こんどはダイハツに全体的な売上の傾向を聞きました。
たとえば、ダイハツの軽乗用車で最も安い「ミラ イース」は6グレード設定で、消費税込み84万2400円~133万9200円(北海道以外での2WD車価格)です。ダイハツによると、もちろん価格重視のユーザーもいるものの、「よく売れるのは(6種類のうち)中間くらいのグレードです」とのこと。「タント」や「ムーブ キャンバス」などベース価格が高めの車種では、むしろ上級グレードのほうが売れるといいます。
グレードの差はおもに内外装や機能、装備のちがいに表れます。たとえば、シートヒーターはいちばん上のグレードにしかついていなかったり、4グレードあった場合に上の2グレードはエアコンがボタン式のオート、下の2グレードはダイヤル式のマニュアルだったりするといった違いがあります。
「ここ数年、軽自動車は価格の幅が広がっていますが、これはお客様ニーズの多様化が反映されています。たとえば、登録車に乗っていた方が軽自動車へダウンサイジングする際、軽になっても質を落としたくないという方が、上級グレードを選ぶといったケースがあります」(ダイハツ)
さらに大きな違いとしてダイハツは、ほとんどの車種で「いちばん下のグレードは『スマートアシスト』がついていない」ことを挙げます。「スマートアシスト」とは、衝突回避支援ブレーキや誤発進抑制制御機能など、さまざまな先進安全装備のパッケージです。これについては乗用車はもちろんのこと、商用車でもいまや半数以上の人がその装備のあるタイプを選んでいるそうです。
ちなみに、ホンダ「ステップワゴン」でも同様の先進安全装備「Honda SENSING」を全グレードで標準装備していますが、これを装備しない「レスオプション」車も用意されており、もっと安く買うとも可能だといいます。ただし、すべてのグレードで「レスオプション」車が買えるわけではないということと、他メーカー含め「レスオプション」車を用意していない車種もあるのでご注意ください。
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