市販型EVのパイオニア的存在である日産リーフ。2011年の登場以来すでにEVの代名詞となったリーフだが、いよいよフルモデルチェンジが実施された。東京モーターショーの声も聞こえてきた9月の幕張メッセで、なんとワールドプレミアを行うというではないか!! 世界中のメディア関係者が来日した今回のワールドプレミア、世界が注目したワールドプレミアをご覧いただこう。
文: ベストカーWEB編集部/写真:塩川雅人、日産
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■二代目リーフは電池が凄いぞ!!
日産リーフがついに2代目へと進化した。航続可能距離はカタログ値で400kmオーバー。これには最新の40kWhの大容量リチウムイオン電池が効いている。なんせ初代の初期型は24kWh、後期型で30kWhをだったバッテリーが、2代目になり超絶的な進化を遂げたのである。初代モデルからすれば1.5倍のバッテリーパワーが搭載されたことになる。400kmといえば、東京から名古屋まで無充電で到達が可能ということ。実電費を考えても1度の充電で到達できるだろう。今後実走テストを行う予定なので期待してほしい。
気になる充電時間は80%までの急速充電で40分。ここでオヤっと思ったあなたはかなりのEV通。というのも初代では30分しか要しなかったのだ。バッテリーの大容量化によって充電時間こそ延びてしまったが、30分でも実質的なバッテリー充電容量は初代よりも多いからご安心を。なんせ初代の航続可能距離よりも2倍も走れるのだから、充電時間についてはそこまで神経質になる必要はなしだろう。
■また出た「e」マジック
ノートe-POWERですっかり日産の看板となった「e」テクノロジー。今度はペダルにも「e」がついて進化した。その名もe-Pedal。アクセルペダルなのだが、実は回生ブレーキと通常の摩擦ブレーキを自動制御して、ワンペダルで完全停止まで行える。坂道でもブレーキをホールディングしてくれるから、これまでのようにブレーキの踏み換えの必要性がなくなったのだ!! EVらしいレスポンスのよさを活かしたドライブができるのも嬉しいが、ノートe-POWERと同様に踏み換えのストレスによる疲労がなくなるのも大きい。
さらにはパワートレインも「e-パワートレイン」に進化。モーターは110kW、最大トルク320Nmというスペックを叩き出し、前述の大容量バッテリーの効果でそのドライバビリティはかなり進化した。日産はEVらしい乗り味にも強いこだわりがあり、このパワーユニットは相当強力だろう。
さらに自動運転機能「プロパイロット」を採用し、高速道路単一車線での自動運転が可能となる。原動機を介さないEVだけに自動運転との協調性は非常に高い。また自動駐車機能「プロパイロットパーキング」も搭載。ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべての制御をおこなう機能で、究極の自動駐車機能ともいえそうだ。
■気になる価格とワールドプレミアから見る日産の事情
今回のワールドプレミアはヨーロッパ、アジア、オセアニア、アメリカなどから多くのメディア関係者が押し寄せた。とはいえ10月には東京モーターショー、9月12日からはフランクフルトショー。なぜこのタイミングで日本でワールドプレミアを実施したのか? プレゼンテーションにおいて日産の星野朝子専務執行役員は日本市場でお披露目することへの喜びを述べていたが、海外メディアからは東京モーターショーでのお披露目ではないことにびっくりしたとの声も聞こえた。これは日産なりの日本市場へのPRなのかもしれない。
家庭用充電器も6kwの充電器を用いれば深夜の8時間で安く充電できるなど、より日本市場へのフィッティングを図ってきたようにも思える。価格も初代とほとんど据え置きで新機能満載の日産リーフ、本国日本でも大きく売上を伸ばせるか期待がかかる。充電設備の充実も初代登場時とは比にならないだけに販売台数も気になるところだ。
また今回の発表では各所で「テスラ」というワードがちらほら聞こえてきたことも印象的だった。ダニエレ・スキラッチ副社長は個別取材ではメーカー名の明言こそ避けたものの、「競業他社は自動運転や、電動化、そして"つながる"ことに個別に専念している。しかし日産はそのすべてをリーフ1台で実現している。そこが大きな違いだ」と述べた。リーフと価格がほとんどバッティングする、リーズナブルなテスラモデル3も登場してかなり意識しているのは間違いないようだ。ちなみにテスラモデル3の航続距離は約354km。
また異例だったのが2018年に進化バージョンが登場するという発表があったこと。航続距離、パワーもアップしたバージョンとなるが、こちらの続報も追って紹介しよう。
【新型リーフ価格】
・S 315万360円
・X 351万3240円
・G 399万600円
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