製造年から25年が経過し年間5000km以内の走行距離なら入れる
100台超のヘリテージカーと新車、関連商品が集う展示会「オートモビルカウンシル」。そのなかで、2016年8月開催の初回に続き今回の「オートモビルカウンシル2017」にも出展したChubb(チャブ)損害保険(旧・エース損害保険)は、日本で唯一の「クラシックカー保険」を中心に、独自の自動車保険をヘリテージカーオーナーに訴求していた。
【今さら聞けない】クルマの維持費って何があっていくらぐらいかかる?
「クラシックカー保険」は、製造年から25年以上経過したナンバー付きの四輪車および二輪車を対象にした自動車保険。年間走行距離が5000km以内で、かつ車両保険を付帯すれば加入できる。
その最大のメリットは、一般的な自動車保険では年式が低いほど上限が低くなる車両保険価格が、この保険の場合、購入金額や市場価格に応じて決定されるため、万が一事故に遭っても充分な補償が得られること。かつ更新時にも原則的に減額されないため、新規契約時の車両保険価格が維持されるのも嬉しいポイントだ。
なお、1975年以前に製造され、かつ年間走行距離が2000km以内の車両であれば、保険料が20%割引になる。こうした制度もあり、2016年実績の平均保険料は約6万5000円と、比較的安価に抑えられている。
Chubb自動車保険 パーソナルラインズ本部 自動車保険部 セールス・グループ シニア・マーケティング・マネージャーの田中隆さんによれば、2002年より販売開始されたこの保険は、口コミで年々加入者が増え、「日本における加入者は現時点で約800人に達している。今後もクラシックカー関連イベントへ積極的に参加するなど、知名度のさらなるアップを図っていきたい」と話していた。
そのほか、一般的な自動車保険では対象外の地震・噴火・津波による損害を車両保険金額まで補償する「車両地震保険(正式名称は「地震・噴火・津波危険「車両損害」補償特約)」、ロードサービスにおける搬送距離無制限のレッカー無料サービスなど、Chubb損害保険ならではの特約・サービスもアピールしていた。
「クラシックカー保険」は25年以上前、つまり1992年より以前に生産されたクルマが対象ということは、初代ホンダNSX、R32型日産スカイラインGT-R、FD3S型マツダRX-7、ユーノス・ロードスター、初代トヨタ・セルシオなど、バブル景気時代に発売された名車の初期型でも加入できるということになる。休日のドライブやイベントなどでしか乗らないオーナーであれば、いざという時のための大きな備えになることは間違いない。
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