■日本市場に復活したトヨタ「RAV4」の実燃費は?
日本における乗用車ベースのクロスオーバーSUVの先駆けとして人気を集めたトヨタ「RAV4」は、メイン市場である北米を意識するあまり、日本にマッチしない車種となり、3代目をもって国内での販売を終了していました。
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しかし、5代目となったRAV4は再び日本に導入されることが決まり、2019年4月に平成最後の新型車として登場したのです。
新型RAV4は、ボディサイズこそトヨタ「ハリアー」に近いサイズとなりましたが、ハリアーがプレミアム感を重視するのに対し、RAV4はアクティブ感を打ち出して、明確にキャラクター分けがなされているところはさすがトヨタといったところでしょう。
新型RAV4のパワートレインは「ダイナミックフォースエンジン」といわれるM20A-FKS型の直列4気筒2リッターガソリンエンジンと、A25A-FXS型の直列4気筒2.5リッターハイブリッドの2種類を用意します。
駆動方式は前輪駆動の2WDと4WDの2パターンですが、4WDには従来の電子制御4WD(ガソリン車)と、電気式4WDシステム(ハイブリッド車)に加え、ガソリンモデルの上級グレードに世界初採用となる「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が採用されたことでも話題となりました。
今回、燃費テストを実施したのは、ハイブリッド仕様の上級グレードである「HYBRID G」の4WDモデル。カタログ上の燃費はJC08モード燃費で25.0km/L、WLTCモード燃費で20.6km/L(同市街地モード:18.1km/L、郊外モード:22.4km/L、高速道路モード:20.7km/L)となっています。
走行ルートは、高速道(東名 東京インター→小田原厚木道路 小田原西インター)、ワインディング路(ターンパイク箱根→箱根新道→西湘バイパス 西湘PA)、一般道(国道129号→国道246号)の3セクションとし、約180kmの道のりでテストします。なお、今回は全行程で走行モードはノーマル、クルーズコントロールは使用せずに走行しています。
その結果、177.3kmの走行で燃費は23.55km/Lという数値になりました。JC08モード燃費の25.0km/Lには届かなかったものの、WLTCモード燃費の20.6km/Lを上回りました。
ボディサイズやおよそ1.7トンとなる車重から考えると、非常に優秀といえるのではないでしょうか。
ここからは、セクション別の燃費を振り返ってみます。
■ハイブリッドモデルはパワフルな走りが魅力
●高速道:東名 東京インター→小田原厚木道路 小田原西インター
走行距離:70.6km実燃費:27.3km/L
東京インターから東名高速道路に乗り、小田原厚木道路の小田原西インターまでのルートは、今回のセクションで一番長い距離を走る部分です。
WLTCモード燃費で見ると、高速道路モードは郊外モードよりも1.7km/Lほど低い数値となっていますが、実際は27.3km/Lと、高速道路モード燃費の20.7km/Lを大きく超える結果となりました。
SUVは、ボディサイズが大きいうえに、大径のタイヤを履いているため、高速走行では燃費はもちろん騒音面でも不利となりますが、RAV4は乗用車と同じような感覚で運転できました。
ハイブリッド車なのはもちろん、タイヤも一般的なサマータイヤだった点(AdventureとG“Z package”はオールシーズンタイヤ)も影響しているのかもしれません。
●ワインディング路:ターンパイク箱根→箱根新道→西湘バイパス 西湘PA
走行距離:41.8km実燃費:18.5km/L
小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコースは、ハイブリッド車には燃費面で辛いコースとなります。
ハイブリッドモデルということもあり、動力性能は物足りなさを感じるかなと思っていましたが、2.5リッターエンジン+モーターを組み合わせたシステム出力は222馬力あり、パワフルな走行が可能なモデルというのが正直な感想です。
燃費は18.5km/Lと、高速道路に比べると悪化しましたが、延々と続く登り坂を走ったことを考えれば十分かもしれません。
TNGAを採用したシャシー性能も高く、やや高めの着座位置さえ気にしなければSUVに乗っているという感覚はそれほどなく、ワインディングも楽しく走ることができたというのは新たな発見です。
電気式4WDのE-Fourも変なクセもなく、メーターに表示される駆動力配分表示を見ると常に駆動力が変化している様子を確認することができました。
●一般道:国道129号→国道246号
走行距離:64.9km実燃費:24.2km/L
一般道は、国道129号線から交通量が多いことで知られる国道246号線を通って、再び都内へ戻るルートを走行します。
平日の日中の走行ですが、営業車やトラック、タクシーなど働くクルマを中心に交通量が多く、ストップ&ゴーが頻繁に繰り返されるルートとなります。
ちょうど学校の下校時間帯とも重なり、子どもの姿も多く見られましたが、RAV4は高い着座位置とドアに設けられた三角窓を塞がない位置にドアミラーが装着されているため、予想以上に視界がよかったのが印象的です。
これは燃費には直接関係ないポイントでしたが、日常的に使うクルマにとっては嬉しい配慮といえるでしょう。
なお、市街地走行での燃費は24.2km/LとWLTC市街地モード燃費の18.1km/Lを大きく超えました。ハイブリッド車の先駆者でもあるトヨタだけに、渋滞の多いシチュエーションではどう制御すれば燃費の悪化を抑えられるかが、非常によく分かっているのでしょう。
日常の足として使いつつ、休日はアウトドアレジャーを楽しむようなユーザーにはピッタリかもしれません。
※ ※ ※
日本市場に復活したRAV4のハイブリッドモデルの実燃費をチェックして、トヨタのハイブリッドモデルの燃費性能の高さには驚かされますが、ドライブしていて退屈なクルマというワケでもないというのが進化したポイントといえそうです。
一方で、今回のHYBRID G 4WD車の価格が380万円を超えるというのは、デビュー当時に比べると、進化とともにずいぶんと高額になったなと感じました。
ガソリンモデルよりハイブリッドモデルの方が実際の販売台数は多いようですが、装備も充実して313万円の「Adventure」が、RAV4の本命なのかもしれません。
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