■来春発売の新型eKスペースに間違いなし
2019年10月23日(水)、三菱自動車は東京モーターショー(東京ビッグサイト西ホール)のプレスブリーフィングにて、新型軽自動車スーパーハイト軽ワゴンコンセプトと、PHEVの小型SUV「MI-TECH CONCEPT」の2台を世界初披露した。
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スーパーハイト軽ワゴン。ライバルはホンダN-BOX
最大の注目車はやはり来春「eKスペース」の次期型として発売予定の「スーパーハイト軽ワゴンコンセプト」だろう。日本の全新型車のなかで最も売れている王者ホンダN-BOX、ライバルであるダイハツタント、スズキスペーシアといった強豪ひしめくカテゴリーに、日産との共同開発車として投入する。
勝負のポイントは室内の使い勝手とデザイン、安全技術。日産のプロパイロット技術を応用した「MI-PILOT」を搭載し、クラストップレベルの安全性能を売りにする。
また、今年(2019年)3月に投入され、好調な売れ行きを見せている軽ワゴンのSUV風グレード「eKクロス」、このスーパーハイト軽版も投入されるかどうかも見どころ。昨今どのカテゴリーでも「SUV風グレード」が売り上げの伸ばすなかで、元祖SUVメーカーともいえる三菱がどういう手を打ってくるか。発売が楽しみだ。
広大なスペースが特徴。三菱らしく、若干のSUV風味
■市販化できればPHEV界に革命が
また、前述のように、もう一台お披露目されたコンセプトカー「MI-TECH CONCEPT」も、注目すべき点がいくつかあった。
このコンセプトカー、駆動力はモーターを使用するが、充電用として(ガソリンエンジンではなく)「ガスタービンユニット」を搭載しているとのこと。ガソリンや軽油を使ったエンジンよりも小型化でき、さらにガソリン、軽油、灯油、アルコールなどの燃料が使用可能だという。
三菱MI-TECH CONCEPT。小型SUVのPHEVということで、もし市販できればPHEV界に大きな変革を巻き起こすことができるだろう
従来、PHEVはバッテリーのスペースとエンジン、モーターが積まれる関係で、小型化が難しかった(だから市販PHEV車は中型車以上ばかり)。しかし今回発表された技術が実現したら、PHEV界に革命が起こるだろう。
発表されたコンセプトカーはバギー風で、正直いってまだまだ市販に時間はかかりそうだが、「三菱はこれから、SUVと電動車で生きていく」というメッセージが色濃く伝わる発表だった。
屋根も両サイドのドアもなく、まだまだ市販は遠そう。しかし志は高く、三菱の方向性もよく伝わる展示だった
東京モーターショー2019は、10月25日から11月4日まで一般公開。東京都江東区の東京ビッグサイト青海・西/南展示棟、メガウェブで開催される。チケットは一般2000円(大人)。各プレイガイドにて販売されるが、初の試みとして高校生以下は入場無料となる。
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