■2020年代後半までに燃料電池トラックの量産を開始
三菱ふそうは、2039年までに国内に投入するすべての新型車両を走行時にCO2を排出しないCO2ニュートラル車にするビジョンを発表しました。この取り組みに伴い、燃料電池トラックの量産を2020年代後半までに開始します。
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三菱ふそうは世界最大の自動車メーカーである独ダイムラーの一員としてパリ協定にコミットし、CO2排出削減を通じた環境への取り組みをさらに加速する意向です。
CO2排出ゼロの輸送や環境への配慮に対する関心は世界的にますます高まりを見せており、日々変化する業界の動きやユーザーのニーズに対応するためには、先進技術の採用が不可欠となっています。
そこで三菱ふそうは、真のCO2ニュートラルの輸送はバッテリー式電気自動車、または水素を燃料とした燃料電池自動車のいずれかのみで実現すると考えました。
そしてCO2排出削減の課題解決に向けたソリューションとして、2017年に初の量産型電気小型トラック「eCanter」の販売を開始し、商用車のゼロエミッション化を先導しています。
車両総重量7.5トンクラスのeCanterはルート配送や都市部での走行などに適しており、1回の充電で約100kmの走行が可能です。
また、これまでに日本、欧州および米国で合計150台以上がすでに稼働中で、走行実績はグローバルで合計160万km以上に到達しています。
さらに、2019年の東京モーターショーで初公開した、燃料電池小型トラックのコンセプトカー「Vision F-Cell」を、2020年3月26日に「eCanter F-Cell」として新たに改良した同コンセプトカーを公開。
車両総重量7.5トンクラスのeCanter F-Cellは、より高いエネルギー密度の高圧水素を用いることで、最大で300kmの走行を可能にするほか、水素の充填時間も10分以内と、一般的な電気自動車の充電時間に比べて大幅に短縮しています。
三菱ふそう代表取締役社長ハートムット・シック氏はこのビジョンについて、次のように述べています。
「三菱ふそうは商用車のゼロエミッション化において、世界で先導的役割を担っています。
ダイムラーグループのネットワークと技術を活用して先進的なeモビリティを開発し、CO2ニュートラルの運輸を実現することが我々のビジョンです。
このビジョンを実現するためには、電気自動車や燃料電池自動車の充電・充填設備の整備、水素インフラの整備および車両購入時の補助金といった政府からの支援が必要です。
三菱ふそうはCO2ニュートラルの車両をお客様に届け、お客様に向けてより優れたソリューションを提供し続けることを目指します」
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