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歴史がブランドをメジャーにする! ロングセラーな国産長寿車ランキング<後編>

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歴史がブランドをメジャーにする! ロングセラーな国産長寿車ランキング<後編>

日本社会の戦後復興を下ざさえし続けてきた

 戦後経済復興を成し遂げてきた日本では、自動車産業が基幹産業です。国内で自動車が普及し始めてきた1950年代後半から現在まで、存在し続けてきた自動車のブランドには、日本社会の活性化の流れが脈々と感じられます。

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 前回は1966年に誕生し今年で53年を迎えるカローラ(長寿1~5位)まで紹介しましたが、引き続き多くのユーザーが支持することで、長い歴史を持つ国内メーカーのご長寿車5台を紹介しましょう。

ハイエース(1967年~)

 ワンボックスバンの雄として国内外で名高いトヨタ・ハイエース。初代が登場したのは1967年で、デビュー時はトラックとして発表されました。

 その後、現在までに5世代が登場していますが、いまだに人気が高いのが4代目。当時、流行っていたマークIIなどのハイソカーかと思わせる豪華な内装を備えた「スーパーカスタム」が大きな話題となり、同社のアルファードなどとともに高級ミニバンの祖といえる存在となりました。

フェアレディZ(1969年~)

 日産のスポーツカーとして長年、その地位を確立してきたフェアレディZ。オープンカーだった先代モデル「フェアレデイ」から、クローズドボディを身につけデビューしたフェアレディZは、北米市場で大ヒット。6代目となる現行モデルまで、初代のイメージを踏襲しながらモデルチェンジしてきました。

 しかし、現行モデルは登場からすでに10年以上経つものの、いまだにフルモデルチェンジが行われる様子がなく、ブランド継続に赤信号がともってる状況といえるでしょう。

デリカ(1969年~)

 先ごろ、現行モデル「デリカD:5」がビッグマイナーチェンジを遂げた三菱デリカ。1968年のデビュー時にはトラックのみのラインナップでした。

 現行モデルに通じる1ボックスタイプのバンが登場したのは1969年。以降、商用モデルとともに、2代目から設定された4WD仕様の乗用ワゴンがユーザーに人気を集めていきます。

 数あるライバルが消滅していくなか、デリカが現行モデルまで人気を集めているのは、他車にはないオフローダー・ワンボックスワゴンという個性を備えていることが大きな要因といえます。

シビック(1970年~)

 2010年以来国内販売が途絶えていたシビック。2017年に国内販売を復活させた現行モデルは10代目となります。

 いまだにファンを多く抱える車種ですが、初代、2代目からイメージを一新させた3代目はクルマ好きに大きなインパクトを与えたモデルでした。とくにロングルーフを採用した3ドアハッチバックは、当時若者が憧れた「ホットハッチ」のなかでもキビキビとした走りを売りとしていたことで高い人気を誇りました。

ジムニー(1970年~)

 昨年、4代目が登場したことで大きな話題を集めたジムニー。現行モデル、とくにシエラはいまだに納車に時間がかかる状況が続いているようです。

 初代ジムニーは1970年に登場。歴代モデルはそれぞれ、改良が加えられていきました。

 初代から現行モデルまで、ラダーフレームを採用するなどコンセプトは受け継げられていますが、大きく変化したのは快適なオンロード走行にこだわった2代目の後期モデル(JA11)。このモデルがあったからこそ、現行モデルがここまでの人気車種になった要因といえるでしょう。

 日本長寿車トップ10でしたが、まだまだご長寿モデルは存在します。長年、同じ車名が継続されている素晴らしさ。クルマとともにユーザーも高齢化してくる日本かもしれませんが、そこには深くクルマ文化が根ざしているのです。ブランドにとっては時に販売が低迷する…、などの苦境もあるようですが、なによりも各モデルに思い入れがあるユーザーにとってご長寿モデルは、これからもずっと販売を続けて欲しいと願っている親しみの深いクルマでしょう。子や孫の代々まで、日本のクルマ文化は伝わっていくのですから。

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