■新型「エアロスター」に反響あり!
三菱ふそう(以下、三菱)は2024年2月28日、大型路線バス「エアロスター」の新型モデルを発表しました。
どのような点が進化し、またSNSでの評価はどうなっているのでしょうか。
【画像】デカい! カッコいい! これが新型「エアロスター」です(56枚)
発表された新型エアロスターの最大の特徴は、2025年度を目標年度に策定された「2025年度重量車燃費基準」に適合している点だといいます。
これは自動車の省エネルギー化と環境に配慮した走りの推進を目的として策定されたもので、三菱はその基準に適合するべく、従来モデルよりも高性能な小排気量エンジンを搭載。
さらに、転がり抵抗の低いタイヤを全モデルに標準装備したほか、アイドリングによる無駄な燃料消費と排出ガスを低減するISS(アイドリングストップ&スタートシステム)も、エンジン始動時には必ず作動する仕様へと改良することで、実際の使用状況においても優れた環境性能を実現しています。
そのほか、新型エアロスターは後退時の事故のリスクを軽減する「バックアイカメラ」も標準装備。
車両後方の映像を車内の液晶モニターに表示し、車両後退時の視界を拡大することで、後退時車両直後確認装置の義務付けにも対応しました。
この新型エアロスターのボディバリエーションには、「ノンステップ」タイプと「ワンステップ」タイプが設定され、ボディサイズは、全長10.25m-11.45m×全幅2.49m×全高3.13m。乗車定員は76人から85人です。
パワーユニットには最高出力270馬力・最大トルク80kgf・mを発揮する7.545リッター直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載し、トランスミッションは6速ATを組み合わせ、燃費は4.45km/L(2PG-)を達成しています。
車両価格(消費税込)は2806万3000円から3279万円で、4月より全国で販売される予定です。
※ ※ ※
この新型エアロスターについてSNSでは、「新型なのにデザインが変わっていない?」「ボディデザインは約30年前から一緒だね」「中身を変えるなら外装も変えて欲しかった」など、エクステリアに対するコメントが目立ちます。
しかしその一方で、「路線バスにおいて、不必要にデザインを変える利点ってなんでしょう?」「かつて90年代の某バスでは、見た目は大きく変わったのに中身がそのままでガッカリしたものです」「デザインを変えないと新型ではないという発想は、マニア的視点であって現実的ではないように思います」という投稿もあり、大きく意見が別れたかたちです。
また、「義務化だから仕方ないとはいえ、オートライトで昼間ライト点けてると眩しいって苦情来るんだよねぇ」「仕事している側としてはアイドリングストップ機能はカット可能にして欲しいけど基準が厳しいのか…」「バスはATの変速ショックが気になるから小さくして欲しい」「MT仕様車が欲しい!」など、実際に業務で運転しているというユーザーから、様々な悩みや要望も見られます。
そのほか「ふそうのバスはモノが良いので好きです」「海外製のバスに負けないで」と応援するコメントや、「85人も乗れるのか…実際にやったらギュウギュウだろうな!」「85人!? ほぼイナバの物置じゃん」など、乗用車から見ると規格外にも思えるスペックに驚く声もありました。
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