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日産の最強スポーツカー「スカイライン 400R」と「GT-R」が氷上対決! FRと4WDの走りの違いとは?

掲載 更新 10
日産の最強スポーツカー「スカイライン 400R」と「GT-R」が氷上対決! FRと4WDの走りの違いとは?

■FRは雪道や凍結路が苦手!? 滑りやすい「氷上」を走ってみた

「滑りやすい路面が苦手」といわれることの多い「後輪駆動(FR)車」。実際にこのFR車で雪道を走ったことがある人はもちろん、その経験がない人も「得意ではない」というイメージを持っているのではないでしょうか。

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 果たして、FR車はどれくらい運転が難しいのか、もしくはどれだけ苦手なのかについて、雪よりもさらに滑りやすい氷の上で試してみました。

 今回試乗の舞台となったのは、冬になると湖全体が氷に覆われる女神湖(長野県)です。当日は氷の上に雪が積もっていましたが、ところどころ氷が露出しているうえに、0度を超える気温と日に当たってややとけている状況で、もっとも滑りやすいコンディションといえます。

 車両はスタッドレスタイヤを履いた日産スカイライン」の最強モデル「400R」です。

 405馬力というハイパワーな3リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載したFRの超高性能スポーツセダンは、滑りやすい極限の状況でどんな走りを見せてくれるのでしょうか。

 まずはスタビリティコントロールをオンのまま走ってみます。

 滑りやすい路面にもかかわらず発進時にグッとアクセルを踏んでも大きく挙動が乱れませんが、それはスタビリティコントロールに含まれるトラクションコントロール機能がしっかり利いているからにほかなりません。

 そのため、スリップしないように出力を絞ることから、アクセル踏み込み量の割に加速度は控えめです。

 また、アクセルを踏み込んだ際の加速は、日産「ノートe-POWER」(スタビリティコントロールオン)のほうがスムーズなだけでなく速かったこともお伝えしておきましょう。

 モーター駆動のe-POWERの強みは、空転を検知しつつも、綿密な制御で効率良く駆動力を路面に伝えているからです。

 話をスカイライン400Rに戻すと、コーナリングもオーバースピードではない限り、スタビリティコントロールさえオンにしておけば挙動が破綻することはありませんでした。

 だからといって、手に負えないほどじゃじゃ馬かといえば、決してそんなことはありません。ただし、スタビリティコントロールがオンのままでは「FRらしいダイナミックな走り」が楽しめないのもまた事実です。

 では、スタビリティコントロールをオフにして走るとどうなるのでしょうか。

 ひと言でいえば「スリリングだけど楽しい綱渡りのよう」でした。

 繊細なアクセルワークと適切な速度管理、ハンドル操作さえできれば、カウンターステアを当てながら曲がっていくことが可能。じゃじゃ馬を操るかのごとく後輪のスリップをコントロールしながら走るのは、ひたすら楽しいものです。

 ただし、ちょっとでもオーバースピードだと前輪が簡単に限界を超えてアンダーステアとなり、逆にアクセルを踏みすぎれば後輪が限界を超えてスピンするなどデリケート。やはり極限の滑りやすい路面だとFR車の運転が難しいことを実感しました。

 また、ここまで滑りやすい路面だとフルパワーを発揮する状況がないので、残念ながら自慢の高性能エンジンの強みは感じられません。氷上では405馬力をフルに引き出す状況はないといって良いでしょう。

 それよりも、コントロール性に優れるアクセルレスポンスの良さが重要。そういう意味では、400Rに積む「VR30DDTT」エンジンのレスポンスの良さが、滑りやすい路面ではありがたみを感じられました。

■4WDの「GT-R」は氷の上でどんな走りを見せる?

 今度は、同じコースを4WDの「GT-R」で走ってみます。グレードは、特別仕様車「プレミアムエディション T-spec」で、スタットドレスタイヤを履いた車両です。

 GT-Rの凄さは、「楽しさと安定感の両立」でした。旋回姿勢中にアクセルを踏み込むとテールスライドを起こしてノーズがインを向くので、「我慢のFF」とは違って積極的に車両姿勢をコントロールする喜びがあります。

 一方で、必要に応じて前輪にもトルクを送る4WDなので、後輪駆動のスカイライン400Rに比べると急激にスピンモードに入ることなく挙動が安定。

「スリルはちょっと控えめだけど楽しさは十分にあり、FRに比べるとロープが何倍にも太くなった綱渡り」といったところです。

 GT-Rの場合、スピンの心配はしなくても良いですが、オーバースピードでフロントタイヤの限界を超えてアンダーステアになるのは、FR車と同様に気を付ける必要があります。

※ ※ ※

 FR車は、雪道を走るのが苦手かといえば、「4WDやFF車に比べると苦手」ということになります。

 しかし昨今の車両はスタビリティコントロールが装着されているので、それをオフにさえしなければ(上り坂での発進や除雪していない場所などを除き)涼しい顔で走れるし、腕があればFFや一般的な4WDよりもコントロールを楽しむことだってできます。

 そしてスポーティな走りのための4WDを備えたGT-Rともなれば、滑りやすい路面でも楽しさと安定性を高い次元で両立していることを改めて実感。氷上でもとにかく気持ち良く走れることが印象的でした。

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motorsport.com 日本版

みんなのコメント

10件
  • むかし4ナンバー商用車日産ADバンを仕事で乗ってた時に
    夏場だと絶対に勝てない数々のスポーツカーに
    真冬の交差点発進で絶対的にこのADバンが強くてほくそえんでた若かりし頃が懐かしい

    その後R32やらインプ、ランエボと四駆勢が出てきて僕の自己満は終わった(笑)
  • むしろスカイラインのハイブリッドに設定のある四駆で制御の違いを検証して欲しかった、
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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