現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > トップシークレット・スーパーGT-Rはなぜ落札されなかったのか 背景に2つの理由

ここから本文です

トップシークレット・スーパーGT-Rはなぜ落札されなかったのか 背景に2つの理由

掲載 107
トップシークレット・スーパーGT-Rはなぜ落札されなかったのか 背景に2つの理由

トップシークレットとは?

本題に入る前にトップシークレットについて説明しよう。

【画像】トップシークレット・スーパーGT-R、最新GT-Rとどう違う?【詳細を比較する】 全88枚

ゼロヨン(0-400m加速のタイム)、最高速、ドリフト、サーキットなど様々なカテゴリーに挑戦し、中でも最高速を常に追求するチューナーがトップシークレットだ。

1991年にトラストから独立した永田和彦氏がトップシークレットを設立。1994年からは0-400km/hや0-300km/h加速、最高速チャレンジなどのスピードトライアルに挑む。

なかでもアウトバーン(ドイツ)にV35 GT-Rを持ち込み341km/h、ナルド(イタリア)では358km/h、そしてイギリスではJZA80スープラで340km/hを記録したことは、その世界で伝説となっている。

以来スーパー耐久レースへの参戦や、国内のみならずアメリカやイギリスでのD1グランプリへ出撃するなど、世界におけるJDM文化の牽引役としても知られている。

スーパーGT-R、どんなクルマ?

BHオークションによる「東京オートサロン2022コレクションカー・オークション」に主品されたのがトップシークレット・スーパーGT-Rである。

2011年日産GT-Rブラック・エディションをベースに、そのまま街を走れ「大人なコンプリートカー「として仕立て上げられたもので、スタート価格は1412万円とされた。

ワイドなフロントフェンダーを始め、バンパー、エンジンフード、カーボン製サイドステップ、効率を追求したリアウイングなどの外装はトップシークレット製で武装する。

何よりのポイントは、Tスペック限定色の「ミレニアムジェイド」にペイントされたこと。その起源は日産スカイラインGT-R(R34)のV-スペックIIニュルで採用された伝説の大人カラーだ。

メカニカル面ではブーストアップと最新データのCPUにより600ps近いパワーを獲得。

このほか、足回りに手が加えられ「走り」と「普段使い」を両立した仕様とされている。

なぜ落札されなかったのか?

オークションがスタートした1月19日の夜10時の段階でトップシークレット・スーパーGT-Rのウォッチリストは52を集め、同時に出品されたトムス・スープラ(46)、ブリッツ・スープラ(35)を上回っていた。

この流れはオークション終了時でもトップシークレット(304)、トムス(232)、ブリッツ(202)と、トップシークレットが最後まで注目を集める状況に変わりはなかった。

それではなぜ落札されなかったのか?

筆者が考えるに価格の高さが足を引っ張ったと思われる。ちなみにノーマルの2010年モデルなら800~900万円で手に入れることができる。

同社の在庫車両を見ると東京オートサロン出展車で徹底的に手が加えられた2011年GT-R SNエディションは、15万kmと多走行だが1100万円で販売中。

軽くモディファイされた委託車の2010年モデルは880万円であることを考えると理由が見えてこよう。

もう1つの要因が輸入スーパースポーツの存在だ。近年は東京オートサロンにもこの種のモディファイ車が台頭し、あらたなカテゴリーを確立しつつあることが感じられる。

そのためチューニングカーを好む富裕層が、高額なチューンド日本車ではなくステイタス性の高い輸入スーパースポーツへ流れていると思われる。

こうした背景からトップシークレットのGT-Rに憧れる層がイメージする価格より高かったことから、落札に至らなかったと筆者は考える。

しかしオークションは水物。

ちょっとしたきっかけで化けることがあるので、今回は「何か」が足りなかったのかもしれない。

こんな記事も読まれています

ルクレール、”チームオーダー無視”のサインツJr.を批判「優しくすると、いつも損をするんだ!」
ルクレール、”チームオーダー無視”のサインツJr.を批判「優しくすると、いつも損をするんだ!」
motorsport.com 日本版
F1 Topic:ホテルでも空港でも遊べる“ギャンブルの街”ラスベガス。気になる賭け率とガスリーの躍進
F1 Topic:ホテルでも空港でも遊べる“ギャンブルの街”ラスベガス。気になる賭け率とガスリーの躍進
AUTOSPORT web
異形の「センチュリーロイヤル」!? 唯一無二の“Sワゴン型”なぜ存在?
異形の「センチュリーロイヤル」!? 唯一無二の“Sワゴン型”なぜ存在?
乗りものニュース
クルマはいまやボディだけじゃなくてシートもコーティングが基本! 車内で飲食するなら「布シートコーティング」は必須だった
クルマはいまやボディだけじゃなくてシートもコーティングが基本! 車内で飲食するなら「布シートコーティング」は必須だった
WEB CARTOP
エンブレムが立ち上がった! メルセデスベンツ『EQS』が「電気自動車のSクラス」らしく進化 1535万円から
エンブレムが立ち上がった! メルセデスベンツ『EQS』が「電気自動車のSクラス」らしく進化 1535万円から
レスポンス
4連覇達成のフェルスタッペン、レッドブル離脱は考えていたのか? 内紛とライバル猛追に苦しんだ2024年を回顧
4連覇達成のフェルスタッペン、レッドブル離脱は考えていたのか? 内紛とライバル猛追に苦しんだ2024年を回顧
motorsport.com 日本版
もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
motorsport.com 日本版
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
レスポンス
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
くるまのニュース
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
VAGUE
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
バイクのニュース
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
AUTOSPORT web
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
Auto Messe Web
【カワサキ×IXON】初コラボでジャケットを設定!2024秋冬から販売中!緑がチラチラ、かっこいい!  
【カワサキ×IXON】初コラボでジャケットを設定!2024秋冬から販売中!緑がチラチラ、かっこいい!  
モーサイ
残す? それともクビ? レッドブル、ラスベガスでも大苦戦セルジオ・ペレス処遇を最終戦後の会議で決定へ
残す? それともクビ? レッドブル、ラスベガスでも大苦戦セルジオ・ペレス処遇を最終戦後の会議で決定へ
motorsport.com 日本版
4K映像 × EIS手ブレ補正機能搭載のバイク用ドライブレコーダー「AKY-710Pro」の予約販売が12月末スタート!
4K映像 × EIS手ブレ補正機能搭載のバイク用ドライブレコーダー「AKY-710Pro」の予約販売が12月末スタート!
バイクブロス
悲願の「全固体電池」が実現間近! ホンダが2020年代後半の量産開始を目標にしたパイロットラインを初公開
悲願の「全固体電池」が実現間近! ホンダが2020年代後半の量産開始を目標にしたパイロットラインを初公開
THE EV TIMES
ホンダ『N-BOX JOY』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が登場
ホンダ『N-BOX JOY』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が登場
レスポンス

みんなのコメント

107件
  • 2011年の板金前提のボロボロの中古車に厚化粧ししただけで1400万はキツイ
  • チューンショップの車に価値はないでしょ。
    純正の限定車ならわかりますが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

94.81488.0万円

中古車を検索
スープラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

94.81488.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村