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進化したホンダ「ヴェゼル」の印象は? “独自のハイブリッド”は「より快適」で走って楽しい! 新鮮でおしゃれな特別パッケージも注目です

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進化したホンダ「ヴェゼル」の印象は? “独自のハイブリッド”は「より快適」で走って楽しい! 新鮮でおしゃれな特別パッケージも注目です

驚くほど多岐にわたり進化した新型「ヴェゼル」

 2021年4月のデビューから早3年が経過した現行型のホンダ「ヴェゼル」が先ごろマイナーチェンジを受けたのですが、その内容は驚くほど多岐にわたるものでした。

【画像】「えっ!…」これが全方位的に進化したホンダの人気SUV「ヴェゼル」の実力です(45枚)

 マイナーチェンジを受けた新型「ヴェゼル」は、ハイブリッドシステムの進化に始まり、静粛性の向上、基本性能の向上、渋滞時の運転支援機構の追加(渋滞時にも車線中央をトレースするようハンドル操作をアシストする機能がプラス)といった先進安全性の進化、スタック状態からの脱出性能の向上といった4WDの進化、さらに、前輪駆動のハイブリッド車はサスペンションのセッティング変更など、改良内容は広範囲に及びます。

 これら多彩なプログラムは、開発陣の熱意を感じさせると同時に、ホンダが「ヴェゼル」をどれだけ重要なモデルとして位置づけているかの現れにほかならないでしょう。

 正直な印象をいえば、ここまで広範囲に手が加わえられるなんて筆者(工藤貴宏)は予想していませんでした。当然、走らせてみれば、その進化をしっかり感じられます。

 なかでも、最も進化を感じるのがハイブリッド機構のバージョンアップ。ホンダが“e:HEV(イーエイチイーブイ)”と呼ぶ独自のハイブリッドシステムは、日常領域ではエンジンを停止させてバッテリー、もしくはエンジンで発電した電気を使ってモーターを回し、駆動力を得ています。今回のハイブリッドシステムの改良は、機械的な部分はそのままに、制御を進化させています。

 具体的にいえば、バッテリーの使用領域が拡大されました。一般的に、バッテリーは安全マージンを確保するために、持っている性能をフルに活用してはいません。新しい「ヴェゼル」は、ユーザーが使うハイブリッドシステムの実績データを広範囲に解析し、それを制御プログラムに反映。安全な範囲内で余分なマージンを削り、バッテリーの使用領域を拡大したのです。

 それによって得た最大の効果は、エンジンを停止したままモーター走行できる範囲の拡大です。エンジンをオン/オフする頻度も3割ほど減ったといいます。結果として、市街地ではエンジンを始動させず、まるで電気自動車のように静かに走れるシーンが広がっています。実際にドライブしてみると、従来型に比べてエンジンが止まったままモーターだけで粘る範囲が広がったように感じます。

●ドライビングプレジャーを盛り上げる進化したハイブリッド

 一方、走りを積極的に楽しみたいドライバーにも、うれしい改良がありました。それは、アクセル操作に対する車両のレスポンスアップです。

「SPORT」モード時はドライバーのアクセル操作に対して反応を素早くする一方、アクセル開度が小さい状態では駆動力の立ち上がりが最大で約3割アップ。ドライバーとしては、車両のトルクが太くなったような感覚になります。

 その上で、アクセルペダルを深く踏み込んだ際の加速時は、疑似的なシフトアップを演出。疑似的にギアが切り替わるタイミングではエンジンを失火させ、瞬間的に回転を落とすという凝った演出です。

 すでに「シビック」や「ZR-V」、そして「フィット」のハイブリッド車などに搭載され、クルマ好きから好評を得ているこの演出は、無段変速機やモーター走行車のシームレスな加速に対して「味気ない」と感じる人のためのもの。効率だけを考えれば“ムダな機能”ですが、ドライビングプレジャーを盛り上げてくれるのです。

 これら「ヴェゼル」のハイブリッド機構の進化は、ふたつの側面からメリットをもたらします。

 ひとつは、エンジンを始動させずに走る範囲が拡大され、走行中の快適性が高まったこと。もうひとつは、アクセル操作に対する反応を鋭くしたシフトアップ制御の新採用でドライバビリティの向上を図られ、クルマ好きも納得のドライブフィールを提供できること。まさに、正常進化といえる着実な進化を果たしています。

 ちなみに、サスペンションが改良されたハイブリッドの前輪駆動車も、ことさらに変更がアナウンスされていない4WD車も、久々に乗ってハンドリングのよさを実感しました。曲がりくねった峠道における、グイグイと気持ちよく曲がっていく様子はさすがのひと言です。

●好みで選べる「PLaYパッケージ」と「HuNTパッケージ」

 そんな今回のマイナーチェンジにおけるもうひとつの大きなトピックが、ふたつのオプションパッケージが追加されたことでしょう。

 ひとつは上級グレード「e:HEV Z」に新たに追加された「PLaYパッケージ」。従来は独立したグレードだった「PLaY」をパッケージオプション化したものです。そしてもうひとつは、ミドルグレードの「e:HEV X」に設定された全く新しい「HuNTパッケージ」です。

「PLaYパッケージ」は、遊び心や個性を感じさせる仕様です。車体下部のブラック塗装でエクステリアをドレスアップするほか、インテリアを明るいコーディネートとし、ナビゲーションを標準装備。さらに、オプションでガラスルーフも選択できます。

 対する「HuNTパッケージ」は、“都会とアウトドアを行き来するスタイル”がコンセプト。ルーフレールやシルバーのドアミラーカバー、シャークグレーメタリックに塗られた専用アルミホイール、そして、はっ水表皮のシートなどでアウトドアとの親和性が高い仕様です。

 ちなみにこちら、前輪駆動モデルなら消費税込で299万8600円~と手の届きやすい価格設定も魅力的。昨今、トレンドとなっているアウトドアスタイルを好む人には強くお勧めしたい注目のパッケージです。

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みんなのコメント

29件
  • ツータン
    ホンダはマイルドヤンキー路線のトヨタを追わず
    お洒落でシンプルなデザインが好きな都会派ユーザー向けに商品開発を続けてください
  • hss********
    もはや、デザインや質感、走りの質感も完全にライバルであるハリヤを超えてしまったな。
    交差点曲がる時、ボロロロ〜ってダサいエンジン音出しながら走り去ったハリヤが脳裏に焼き付いて離れない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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