ハイブリッド専用車となったエクストレイル
本年7月に待望の国内デビューを飾った日産の新型「エクストレイル」。ミドルサイズクロスオーバーという大人気カテゴリーで復権をかける同車だが、そこには強力なライバルが待ち受ける。特に多くの購入者が比較検討するのが「トヨタRAV4」だろう。ボディサイズは近く、全長約4.6メートル、全幅約1.85メートルという寸法はほぼ同じ。そこで今回は、エクストレイル vs RAV4と銘打って、両者を直接比較してみたい。
まず、パワートレーンの差異を見ていこう。エクストレイルはフルモデルチェンジを機にハイブリッド専用モデルとなった。1.5L 直列3気筒可変圧縮比「VCターボ」ガソリンエンジンを発電専用に用い、前輪(FF)または前後輪(4WD)をモーターで駆動する第2世代「e-POWER」を搭載する。
日産、新型エクストレイル発表。e-POWER×e-4ORCEで“上質タフギア”に進化。価格は約320万円から
対するRAV4は、2.0L 直4ガソリンエンジンを搭載する純ガソリン車と、2.5L 直4ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドの2本立てで、両者にFFと4WDが設定される。
ここで、ハイブリッドのFFで燃費(WLTCモード)を比べると、エクストレイルが19.7km/L、RAV4が21.4km/Lとなっており、RAV4がやや優位。これは、エンジンで電気を作り、その電気でモーターを回すe-POWERの仕組みが原因と見られるが、エクストレイルはほぼワンペダルドライブも可能な新しい走行感覚に加え、新搭載のVCターボは低い回転数でも高出力を出せるから、モーター駆動のスムーズな走りと低ノイズが相まった上質感のある走りが期待できる。ここは実際に試乗で確かめたいポイントだ。
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ラゲッジは広さがほぼ互角、機能はエクステリアが上
次にラゲッジスペースについては、リアシート使用時の容量を比べると、エクストレイルの575Lに対し、RAV4は580Lとほぼ差がない。ただし、RAV4の荷室はリアタイヤの張り出しがエクストレイルよりも大きく、後席の分割方式もエクストレイルが4:2:4、RAV4が6:4なので、よリ使いやすいのはエクストレイルとなりそうだ。
また、3列シート7人乗り仕様が用意されるのもエクストレイルのみとなる。室内スペースは代表的グレードで、エクストレイルが長さ1990mm×幅1540mm×高さ1255mm、RAV4が同1890mm×1515mm×1230mmとエクストレイルの方が余裕を確保している。取り回しに影響する最小回転半径はエクストレイルが5.4m、RAV4が5.5m(「Adventure」は5.7m)と、ここもエクストレイルに分がある。
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2台の価格差が燃費差を相殺
では、価格はどちらに優位性があるのだろう。この点、「とにかくイニシャルコストを安くしたい」という場合はRAV4一択。なぜなら、最も安い純ガソリン「X」グレードのFFは277万4000円と唯一の200万円台に設定されており、車両価格だけで見ればハイブリッドとは比べものにならないからだ。ちなみに、同じ「X」のFF車でもハイブリッドは337万4000円であり、60万円の差がある。
とはいえ、減税、燃費の差、そしてリセールまで考えると純ガソリンとハイブリッドの差は車両価格程にはならないし、ハイブリッドオンリーのエクストレイルとRAV4で悩む向きは、最初からハイブリッドを狙っている人が多いはず。なので、ここからはハイブリッドに絞り、FFのエントリーグレード(エクストレイル「S」、RAV4「X」)でエクストレイルとRAV4を比べてみたい。
車両価格については、エクストレイル「S」が319万8800円、RAV4「X」が337万4000円とRAV4の方が18万円程高価。燃費は前述のとおりエクストレイルが19.7km/L、RAV4が21.4km/LとRAV4優位だが、レギュラーガソリン160円/L、年間1万km走行と仮定すると、燃費だけでは20年かかっても元が取れない。
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装備の差は何を求めるかで判断
では装備内容はというと、ここは一長一短で、価格が高い分RAV4にはスマホと連携する8インチディスプレイオーディオやレーダークルーズコントロールが付くのに対し、エクストレイルはオーディオレスでクルーズコントロールも従来型になる。
ただ、エクストレイルには電動ランバーサポートやスピーカーからの制御音で静粛性を高めるアクティブノイズコントロールなどRAV4にはない装備もある。よって、ライフスタイルによってどちらがベストチョイスかは変わってくる。あまり遠出をしないという人は、レーダークルーズコントロールの必要性は低くなるのでエクストレイルの「S」でも十分だろう。
以上、エクストレイルとRAV4の2台を比べてみた。選択基準や価値観にもよるが、この勝負、RAV4には幅広いユーザーニーズを取り込むアドバンテージがある一方、エクストレイルにも優位な点は意外に多い結果となった。購入の参考になれば幸いだ。
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みんなのコメント
マーク見なくてもセンスでわかってしまう。