現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 新型「エクストレイル」と「RAV4」。装備と価格を見比べると2台はどちらがお買い得なのか?

ここから本文です

新型「エクストレイル」と「RAV4」。装備と価格を見比べると2台はどちらがお買い得なのか?

掲載 71
新型「エクストレイル」と「RAV4」。装備と価格を見比べると2台はどちらがお買い得なのか?

ハイブリッド専用車となったエクストレイル
本年7月に待望の国内デビューを飾った日産の新型「エクストレイル」。ミドルサイズクロスオーバーという大人気カテゴリーで復権をかける同車だが、そこには強力なライバルが待ち受ける。特に多くの購入者が比較検討するのが「トヨタRAV4」だろう。ボディサイズは近く、全長約4.6メートル、全幅約1.85メートルという寸法はほぼ同じ。そこで今回は、エクストレイル vs RAV4と銘打って、両者を直接比較してみたい。

まず、パワートレーンの差異を見ていこう。エクストレイルはフルモデルチェンジを機にハイブリッド専用モデルとなった。1.5L 直列3気筒可変圧縮比「VCターボ」ガソリンエンジンを発電専用に用い、前輪(FF)または前後輪(4WD)をモーターで駆動する第2世代「e-POWER」を搭載する。

日産、新型エクストレイル発表。e-POWER×e-4ORCEで“上質タフギア”に進化。価格は約320万円から

対するRAV4は、2.0L 直4ガソリンエンジンを搭載する純ガソリン車と、2.5L 直4ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドの2本立てで、両者にFFと4WDが設定される。

ここで、ハイブリッドのFFで燃費(WLTCモード)を比べると、エクストレイルが19.7km/L、RAV4が21.4km/Lとなっており、RAV4がやや優位。これは、エンジンで電気を作り、その電気でモーターを回すe-POWERの仕組みが原因と見られるが、エクストレイルはほぼワンペダルドライブも可能な新しい走行感覚に加え、新搭載のVCターボは低い回転数でも高出力を出せるから、モーター駆動のスムーズな走りと低ノイズが相まった上質感のある走りが期待できる。ここは実際に試乗で確かめたいポイントだ。

>>日産 エクストレイルのカタロググレードをチェックする
>>トヨタ RAV4のカタロググレードをチェックする
>>トヨタ RAV4ハイブリッドのカタロググレードをチェックする

ラゲッジは広さがほぼ互角、機能はエクステリアが上
次にラゲッジスペースについては、リアシート使用時の容量を比べると、エクストレイルの575Lに対し、RAV4は580Lとほぼ差がない。ただし、RAV4の荷室はリアタイヤの張り出しがエクストレイルよりも大きく、後席の分割方式もエクストレイルが4:2:4、RAV4が6:4なので、よリ使いやすいのはエクストレイルとなりそうだ。

また、3列シート7人乗り仕様が用意されるのもエクストレイルのみとなる。室内スペースは代表的グレードで、エクストレイルが長さ1990mm×幅1540mm×高さ1255mm、RAV4が同1890mm×1515mm×1230mmとエクストレイルの方が余裕を確保している。取り回しに影響する最小回転半径はエクストレイルが5.4m、RAV4が5.5m(「Adventure」は5.7m)と、ここもエクストレイルに分がある。

>>日産 エクストレイルのカタロググレードをチェックする
>>トヨタ RAV4のカタロググレードをチェックする
>>トヨタ RAV4ハイブリッドのカタロググレードをチェックする

2台の価格差が燃費差を相殺
では、価格はどちらに優位性があるのだろう。この点、「とにかくイニシャルコストを安くしたい」という場合はRAV4一択。なぜなら、最も安い純ガソリン「X」グレードのFFは277万4000円と唯一の200万円台に設定されており、車両価格だけで見ればハイブリッドとは比べものにならないからだ。ちなみに、同じ「X」のFF車でもハイブリッドは337万4000円であり、60万円の差がある。

とはいえ、減税、燃費の差、そしてリセールまで考えると純ガソリンとハイブリッドの差は車両価格程にはならないし、ハイブリッドオンリーのエクストレイルとRAV4で悩む向きは、最初からハイブリッドを狙っている人が多いはず。なので、ここからはハイブリッドに絞り、FFのエントリーグレード(エクストレイル「S」、RAV4「X」)でエクストレイルとRAV4を比べてみたい。

車両価格については、エクストレイル「S」が319万8800円、RAV4「X」が337万4000円とRAV4の方が18万円程高価。燃費は前述のとおりエクストレイルが19.7km/L、RAV4が21.4km/LとRAV4優位だが、レギュラーガソリン160円/L、年間1万km走行と仮定すると、燃費だけでは20年かかっても元が取れない。

>>日産 エクストレイルのカタロググレードをチェックする
>>トヨタ RAV4のカタロググレードをチェックする
>>トヨタ RAV4ハイブリッドのカタロググレードをチェックする

装備の差は何を求めるかで判断
では装備内容はというと、ここは一長一短で、価格が高い分RAV4にはスマホと連携する8インチディスプレイオーディオやレーダークルーズコントロールが付くのに対し、エクストレイルはオーディオレスでクルーズコントロールも従来型になる。

ただ、エクストレイルには電動ランバーサポートやスピーカーからの制御音で静粛性を高めるアクティブノイズコントロールなどRAV4にはない装備もある。よって、ライフスタイルによってどちらがベストチョイスかは変わってくる。あまり遠出をしないという人は、レーダークルーズコントロールの必要性は低くなるのでエクストレイルの「S」でも十分だろう。

以上、エクストレイルとRAV4の2台を比べてみた。選択基準や価値観にもよるが、この勝負、RAV4には幅広いユーザーニーズを取り込むアドバンテージがある一方、エクストレイルにも優位な点は意外に多い結果となった。購入の参考になれば幸いだ。

>>日産 エクストレイルのカタロググレードをチェックする
>>トヨタ RAV4のカタロググレードをチェックする
>>トヨタ RAV4ハイブリッドのカタロググレードをチェックする

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
VAGUE

みんなのコメント

71件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

297.6412.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.5558.0万円

中古車を検索
エクストレイルハイブリッドの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

297.6412.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.5558.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村