1月5日開幕(現地時間)のCESでコンセプトカーをお披露目?
ソニーとホンダという日本を代表するブランドがタッグを組んで、まったく新しい電気自動車を開発する…そんな夢のようなプロジェクトが進んでいることは、自動車に興味がない読者でもご存じのことでしょう。
両社のJVであるソニー・ホンダモビリティが、1月4日10時~(現地時間1月5日17:00~)にラスベガスで開催される大型見本市「CES 2023」のソニーブースで新発表をすることが予告されました。
内容については、まったく不明ですが、すでにCEOとCOOという2人のエグゼクティブによる記者会見などは2022年10月に実施済みのソニー・ホンダモビリティですから、いまさら体制についての発表があるとは思えません。
【惜別】最後のNSX、タイプSに試乗。生まれも終わりも早すぎた哀切のスーパースポーツ
CESという世界の注目が集まるイベントの、しかもソニーブースで発表ということは最低でもコンセプトカーのようなカタチで協業の成果を示すのだと予想されます。
高価格帯のプレミアムモデルになる公算が大きい
2022年10月の記者会見では、ソニー・ホンダモビリティの第一弾モデルは2025年前半から先行受注を開始、同年中に発売するとしています。日本でも2026年後半にはデリバリー開始になるというスケジュールが発表されています。
発売まで2年以上ありますから、どれほどリアリティのあるコンセプトカーが登場するかは不明な部分もありますが、ソニー・ホンダモビリティが作るのは、高価格帯のプレミアムな付加価値商品といえます。
NSXに比肩するポジションを与えられる可能性も
ホンダでいえば、最低でもアキュラ(北米などグローバル展開しているプレミアムブランド)以上に位置づけられるでしょうし、カテゴリーは違うにしてもNSXのようなポジションとなることが想像できます。
2022年に残念ながら販売終了となった2代目NSXのときは、2012年1月に「NSXコンセプト」を発表、2015年9月には量産型が東京モーターショーで発表され、2016年5月に第一号機がラインオフ、北米でのデリバリーが始まっています。
このスケジュール感を、ソニー・ホンダモビリティのファーストモデルに当てはめると、2023年のCESでかなり具体的なコンセプトモデルが公開されると予想されるわけです。
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常識的にはSUVだが、独自の提案にも期待
では、そのモデルはどのようなカタチになるのでしょうか。
過去にソニーが発表してきたコンセプトカーはセダン型とSUV型の2種類でした。世界的にプレミアムブランドが続々とSUVモデルをローンチしている状況を考えるとソニー・ホンダモビリティの第一弾モデルはSUVにするのが手堅い選択といえるでしょう。
しかし、そんな誰もが思いつくような商品を提供することが、ソニーとホンダというダブルブランドに期待されているかといえば、疑問もあります。電気自動車かつ自動運転時代を感じられるような、まったく新しいスタイルの提案をユーザーやファンは待っているのではないでしょうか。
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ソニーの技術力ならレジェンドのレベル3も超えられる!?
また自動運転についても従来のレベルにとどまっているようでは、このダブルブランドにふさわしいとはいえません。すでにホンダはレジェンド(現在は販売終了)において「ホンダセンシング・エリート」という渋滞時の自動運転レベル3を市販した実績があります。
筆者は、ホンダセンシング・エリートを搭載したレジェンドで自動運転レベル3を体験したことがあります。たしかにシチュエーションによってはすべての運転操作と監視から解放されることができたものの、その状況は限定的でじっくりと画面で映像を楽しむというにはほど遠いという印象もありました。
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ソニーの名を冠するモデルであれば、車内エンターテインメントとして映画を楽しめるような体験の実現は期待したい部分です。レジェンドの自動運転レベル3の領域をさらに広げていくというアプローチは間違いなく進めているでしょうから、そのあたりの進捗発表にも期待は高まります。
ソニー・ホンダモビリティの新発表が行われるのは、日本時間で2023年1月5日午前10時。ソニーのYouTubeチャンネルにてライブ配信もされるということですから見逃せません!
ライブ配信(日本時間 1月5日(木)10:00~10:45予定)https://www.youtube.com/watch?v=TDevG_biQ0k
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文:山本 晋也
写真:
1~3枚目:ソニー VISION S 02(コンセプトカー)
4~6枚目:ソニー VISION S 01(コンセプトカー)
7枚目:ホンダ NSX
8枚目:ホンダ Honda e
9枚目:ホンダ レジェンド
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