この記事をまとめると
■メルセデス・ベンツの歴代コンパクトモデルを紹介
買えるメルセデスが消滅する……「A&Bクラス」をやめる理由とは
■AクラスとBクラスが挙げられる
■スウォッチとタッグを組んで生まれた超小型車スマートも
メルセデス・ベンツが発売したコンパクトカー
CクラスやEクラス、Sクラスなどのセダンやステーションワゴン、SUV、クーペなど多彩なラインアップを誇るメルセデス・ベンツ。数あるモデルにおいてエントリーモデルともいえるのがAクラス、およびBクラスといったコンパクトモデルです。
長年、高級車路線を貫いていたメルセデス・ベンツが世に送り出した初代Aクラスは他社のコンパクトカーとは違う個性的モデルでした。
今回、初代Aクラスをはじめとするメルセデス・ベンツのコンパクトカーを紹介していきます。
初代Aクラス(1997年)
メルセデス・ベンツ初となるFFのコンパクトカー初代Aクラス。同社が高級車メーカーから多彩なモデルを展開するメーカーへ生まれ変わる試金石になったモデルといえるでしょう。
二重床フロアのサンドイッチコンセプトを採用するなど意欲的なモデルとして注目を集めた初代Aクラスは、4mを切るコンパクトなボディにもかかわらず高いユーティリティ性能を備えていました。
国内で販売されたモデルには1.6リッター直4と1.9リッター直4エンジンを搭載。後にホイールベースを170mm延長したL仕様も追加されています。
初代Aクラスで不運だったのはスウェーデンの雑誌による走行テストで横転してしまったこと。世界的に大きな話題となったことで同車に改良が加えられていったものの、大きな成功を収めることはできませんでした。
2代目Aクラス(2004年)
初代からややサイズアップしたものの、それでも4mを切るサイズを維持し登場した2代目Aクラス。初代同様、サンドウィッチ構造を採用し高い全高そのままにモデルチェンジされています。
初代と比べて大きく進化したのが質感。とくに内装は同クラスのコンパクトカーにはない高級感を備えていました。
独自の構造を採用していることで、とくに運転席のドライビングポジションは特徴的。人によっては慣れが必要だと言われるほどです。
パワーユニットは1.7リッター直4をはじめ、2リッター直4、2リッター直4ターボと3種類のガソリンエンジンをラインアップ。2リッターターボエンジンは193馬力を発揮することで高い走行性能を発揮しました。
3代目Aクラス(2012年)
歴代モデルとは大きくコンセプトやフォルムを変えて登場したことが大きな話題を呼んだ3代目Aクラス。日本では2012年から販売を開始し、「NEXT A-Class」と名付けられたキャンペーンによるアニメのテレビCMを覚えている方は多いのではないでしょうか。
3代目の大きな特徴はAクラスの代名詞だったサンドウィッチ構造を廃止し底床レイアウトを採用したこと。レイアウト変更によりデザインもプチミニバンといったものからダイナミックなハッチバックへ生まれ変わりました。
日本仕様の3代目は1.6リッター直4ガソリンターボと2リッター直4ガソリンターボエンジンをラインアップしてデビュー。2013年からディーゼルエンジン仕様も追加されています。
また2015年にマイナーチェンジを実施し、フロントグリルを中心としたデザイン変更が行われました。
4代目Aクラス(2018年)
コンパクトミニバン的なフォルムを備えていた初代や2代目とは違い、先代同様、正統派(?)2ボックススタイルを継承した現行モデル。4代目となる現行モデルの国内仕様は2018年から販売を開始しています。
現行モデルは、テレビCMでおなじみとなった「ハイ、メルセデス」とクルマを会話するインフォテインメントシステム「MBUX」を搭載するなど先進装備を積極的に導入していることが大きな特徴。
また安全支援システムも上級モデルに負けず劣らず充実していることで話題となりました。
デビュー時は1.3リッター直4直噴ガソリンターボエンジンのみが用意されていましたが、その後、2リッター直4ディーゼルターボエンジンを追加。
スポーティグレードのAMGも追加され、ハイエンドモデルには421馬力を発揮する2リッター直4ガソリンターボエンジンを搭載しています。
広いラゲッジスペースを有したBクラス
初代Bクラス(2005年)
2代目Aクラスをベースに全長やホイールベースを延長。室内空間を拡大しユーティリティ性能を大きく高めて2005年にデビューしたのが初代Bクラスです。
Aクラスをベースとしたことでサンドウィッチ構造はそのまま採用したことで広大な室内空間、とはいえないもののリヤシートは十分なスペースを有していました。
ユーティリティ性能でいうとラゲッジスペースの広さは大きなセールスポイント。後席シートを倒すとフラットで広大なスペースが広がりました。
2代目に搭載されていたパワーユニットは1.7リッター直4ガソリンエンジンと2リッター直4ガソリン&2リッター直4ガソリンターボエンジンをラインアップ。
この時期、国内ではまだディーゼルエンジンのネガイメージを持つユーザーが多かったこともあり、本国で販売されていたディーゼルエンジン車は導入されませんでした。
2代目Bクラス(2011年)
初代Bクラスが採用していたサンドウィッチ構造を廃止し、一般的なフロアを採用し登場した2代目Bクラス。2012年に日本導入されました。
先代と比べて国内での使用に大きなメリットとなったのが1540mmとなった全高。初代と見た目の変更はそこまで変わっていませんが、多くのタワーパーキングに駐車できるようになったことで利便性が大きく増しています。
全高が低くなったとはいえ室内空間は初代同様の広さを確保。とくにリヤシートのスペースはたっぷりとられていました。
2代目に搭載されたパワーユニットは新設計された1.6リッター直4直噴ガソリンターボ。最高出力は122馬力と決してパワフルではないですが、低回転で最大トルクを発生させる実用性が高いユニットでした。
3代目Bクラス(2019年)
Bクラスと言えば、実用性一辺倒のデザイン……悪く言えばややダサい見た目とイメージする人が多かったと言えますが、現行モデルとなる3代目は歴代モデルとは違いシャープなフォルムを採用していることが大きな特徴です。
とはいえ実用性が高いことは歴代モデル同様。室内空間は先代より拡大しラゲッジルームは5名乗車時で455リットルと広大なスペースを備えました。
Aクラスともども人気を誇る日本市場に2019年から販売を開始した現行モデルは、1.3リッター直4直噴ガソリンターボと2リッター直4ディーゼルターボエンジンを用意。
対話型インフォメーションシステムや安全運転支援システムなど先進装備が揃っていることで現行モデルも高い人気を誇っています。
スウォッチと組んで登場したスマート
スマートとは
メルセデス・ベンツと時計メーカーのスウォッチがタッグを組んで超小型車のスマート・シティクーペを発表したのは1997年。世界的に衝撃を与えた同車でしたが2000年にスウォッチが同事業から撤退し、車名がフォーツーと変更されました。
※写真はスマート・シティクーペ
初代フォーツーのパワーユニットは599cc直3ターボエンジンを車体リヤに搭載。このエンジンはグレードにより出力が異なります。
国内で販売が開始されたのは2000年。ただし2001年から軽自動車規格に合わせ車幅を変更した専用モデル「スマートK」の販売を開始しました。
その後、フォーツーはモデルチェンジを繰り返し2007年に2代目、2014年に現行モデルとなる3代目が登場しています。
現在はフォーツー、および4人乗りのフォーフォーがラインアップされていますが、過去にはそれ以外のモデルも販売されていました。
2002年に初代フォーツーをベースに開発されたロードスターとロードスタークーペ。同年にはカブリオレをベースにルーフやドア、フロントスクリーンまで取り除いたクロスブレードを限定販売。
そして2003年には、当時、同グループだった三菱コルトとパワーユニットやシャシーを共有し、現行モデルとは違い5人乗りに仕立てられた初代フォーフォーをラインアップしています。
まとめ
カール・ベンツとゴッドリープ・ダイムラーという2人のエンジニアがそれぞれ立ち上げた会社が合併し誕生したメルセデス・ベンツ。高級車メーカーとして長年君臨してきた同社でしたが1997年に発売した初代Aクラス以降、Bクラス、またスマートといった小型車を登場させてきました。
とくに日本でAクラスの人気は高く、ユーザーの幅を広げてきたのは御存知の通りです。
ただAクラスおよびBクラスを廃止するとの一部報道も……。今後、両車がどのように展開されていくかはわかりませんが、メルセデス・ベンツらしい小型車なのは間違いありません。これからもAクラスやBクラスが販売されていくことに期待したいものです。
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みんなのコメント
日本のおもちゃなんか逆立ちしたって勝てっこない
日本車の低性能は、見る目がなく金もない日本人が招いたこと
日本車がヨーロッパ車より優れているところってある?
重厚で安心感があるドアの閉まり音
これだけでも全然違う
ヨーロッパ車は目に見えないところの作り込みがちがう