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今年の最長距離の参加者は⁉︎……「ジャパンEVラリー白馬2023」は充電計画も愉しい

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今年の最長距離の参加者は⁉︎……「ジャパンEVラリー白馬2023」は充電計画も愉しい

豪華EVパレードを行う「ジャパンEVラリー白馬2023」最終日

今年で10回目を迎えた「ジャパンEVラリー白馬2023」。前回のレポートは、イベント初日に行われた試乗会や夜の宴会などを紹介した。今回は2日目の模様を紹介する。

ぶっちゃけトークの夜がやっぱり本番⁉︎……72台のEVが集まった「ジャパンEVラリー白馬」

23日は、朝からパレードが行われた。「EV気候マーチ」と称され、「エイブル白馬五竜駐車場」をスタートし田園を絡めた絶景ポイントで記念撮影の後、前日のEVラリーのゴールである「白馬ジャンプ競技場」までの7kmを走行する。今年は55台が参加。都合により、前日から宿泊できない参加者なども訪れた。後述する「EVラリー」も1日だけの参加とはなってしまったが、楽しまれていたようだ。

充電インフラについての意見を交換できる「EVミーテイング」

パレード後は、エイブル白馬五竜エスカルプラザにて「EVミーティング」が行われた。10周年記念のスペシャルコンテンツである。

テーマは「充電インフラについて考える」。EVsmartブログの寄本編集長と、白馬EVクラブの渡辺氏によるトークが行われた。前半は普通充電について、後半は急速充電について。宿に充電インフラを持つ白馬村内ホテルのオーナー達や、ジャーナリストからも多くの意見が出された。

白馬には約40基(口)の充電設備があるというが、老朽化も目立つため入れ替え等について白馬村を含めて協議をしている最中だと言う。複数口充電を希望する意見が多かった。

その後は、エイブル白馬五竜の駐車場に戻り、白馬の美しい山並みをバックにEVと参加者の集合写真撮影。およそ60台のEV、PHEV、FCEVが一堂に並ぶ。この写真は圧巻である。

2日間にわたって行われる「ミッションラリー」と「デジタルスタンプラリー」

イベントのコンテンツの中には、2日間にわたって行われたものもある。「ミッションラリー2023」である。EVラリーならではの「スペシャルミッション」(配点はシークレット)と、白馬村内に設定されたスポット10か所を巡る「デジタルスタンプラリー」との獲得ポイントを合算して上位争うものだ。

「スペシャルミッション」は、一例をあげると「白馬村の充電設備がある宿に泊まる」「試乗会に参加する」「パレードに参加する」など5つのミッションからなる。

「デジタルスタンプラリー」は、スマホアプリを利用して白馬の自然や絶景ポイント、地元おすすめの名所、ゼロカーボンの取り組み箇所などを巡るもの。この2つのミッションの達成具合で賞が決まる。訪れる場所・時間・順番は決められていないので、試乗会の合間などを利用して参加する。1箇所のみので行うのではなく、村全体を活用して行われる宿泊イベントらしいコンテンツだ。

今年の最長参加者は岡山県倉敷市から、その距離と充電回数は⁉︎

イベントの最後は「ランチ&表彰式」で。「エイブル白馬五竜エスカルプラザ」にて行われた。一番遠いところからの参加者には「白馬村村長賞」、10回すべてに参加した方には「皆勤賞」が贈られた。

今回一番遠い参加者は、岡山県倉敷市の方だった。片道およそ650kmの道のり。東京から参加した筆者のおよそ二倍の距離だ。ちなみにその方のクルマは「三菱i-MiEV」だった。

倉敷市からの参加者はもうひと方いた(僅差で2位)。話を伺うと、白馬村まで20回も充電を行なって到着したという。ただただ脱帽するばかりだ。もっとも、過去には鹿児島県屋久島からの参加者もいた。その距離は片道1,450kmで、現在までの最長記録である。

他にも10回目のイベントを記念して「ミッションラリー2023」参加者へ賞授与され、特製ランチも全員に振舞われイベントは無事終了した。

面倒だった充電もエンターテイメントの一つに

今年の「ジャパンEVラリー白馬」に参加したEVで台数の多かったモデルは「日産リーフ」「テスラ・モデル3」「Honda e」「三菱 i-MiEV」「BYDアット3」だった。もちろんそれ以外のモデルもあったが1~2台程度。FCEVは筆者の「クラリティ FUEL CELL」のみだった。

10年前のプレイベントに参加した時は、筆者も含めて「日産リーフ」が圧倒的多数だった。現在も「リーフ」は多数を占めるが、当時に比べれば随分とEVのバリエーションが増えたものである。

また、プレイベントから通算3回目の参加で感じたのは、充電インフラの整備が格段に進んだことだ。そのおかげで、バッテリー切れの恐怖と戦いながら会場に辿り着くのではなく、楽しみながら充電計画を立てて会場入りしている印象を受けた。中には有給休暇をとって参加している人もいるくらいで、年一回のお楽しみイベントとして定着しているように感じた。

来年の開催は未発表だが、開催が決定したら是非とも日本全国のEV乗りに参加してほしいイベントである。

さて、「ジャパンEVラリー白馬」は終了したが、自宅に無事帰るまでがイベントである。次回はこのレポートの締めとして、「クラリティ FUEL CELL」での帰路の模様と移動コストなどを紹介する。

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