子供の頃、我が家の自動車はマツダ キャロルから日産 サニー1000、そしてトヨタ カリーナ1600と順調に進化していました。カリーナのスピードメーターは、160キロまで目盛られていたのを覚えています。
時速100キロ、エンジンの唸る音、窓の外をびゅんびゅん飛んでいく景色、やがて鳴り出す「キンコンキンコン」にテンションだだ上がる…。筆者はそんな小学生でした。しかし、父はちゃんとした大人だったので、それ以上アクセルを踏み込むこともなく、120キロ以上は未知の世界でした。
スーパーカーを購入するとき、自分自身に決断を下し、家族を説得する方法(前編)
そんなある日、当時小学校四年生だった筆者の目の前に突然現れたのが、ランボルギーニ・カウンタックの、あの六角形の不思議なテールランプでした。食卓横の箪笥の上に置かれたナショナルの14インチブラウン管テレビに映し出されたそれは、まさに未来の国の余り風をまとってSFの世界からやってきた異次元の乗り物だったのです。
直線で構成されたように見えて、実は豊かな曲線美を湛えたなまめかしいボディ・ライン。それはマルチェロ・ガンディーニの……、なんて感想をいきなり述べられるわけもなく、「なんやあのクルマ、めっちゃかっこええ!時速300キロも出るんやて!」という、小学校四年生らしい直観的インプレッションと共に、ぼくのスーパーカー・ブームは始まったのです。
以来、寝ても起きてもスーパーカー。スーパーカーのカードを眺めているうちに夜が明け、プラモデルを作りながら日中を過ごし、ミニカーを愛でながら夜が更けていく…、そんな日々が続いたのです。
そのうち、筆者のような子供をターゲットにして、スーパーカー消しゴムのガチャガチャが登場します。これがまた出来の良いのから悪いものまでいろいろありました。車種ごとにきちんと特徴を捉えてきれいにデフォルメされたものもあれば、「なんとなくこんな感じでしょ?」と、うろ覚えで作ったとしか思えないようなモノまで…。当時の子供たちは騙されることなく良いものを選んで集めまくったのでした(それ、きっちり騙されてるやん)。
ひと通り車種を集めてしまうと、今度はノック式ボールペンのバネの力で消しゴムを走らせる、色を塗ってメタリックにして「消しゴム」としてのアイデンティティをなきものにする、などという不毛な、いや、クリエイティブな遊びに勤しんだものです。
そんなこんなでスーパーカーは、ぼくら昭和40年代前半男子の心の奥底に、まるでMac OSやWindows10のようにデフォルトでインストールされた「神」なのであります。
[ライター・撮影/小嶋あきら]
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