10月4日、フォルクスワーゲンは「ゴルフR」と「ゴルフRヴァリアント」を追加したと発表した。
新しいゴルフRは最高出力320psを発揮するゴルフ史上もっともパワフルなエンジンを搭載、併せてビークルタイナミクスマネージャーやRパフォーマンストルクベクタリングといったデバイスを採用することでドライビングの質を高めている。以下ディテールを紹介しよう。
VWゴルフにラスボス現る! 320psの心臓を持つ4WDモデル「R」がハッチバックとヴァリアントに追加!
文/ベストカーWeb編集部、写真/フォルクスワーゲン
環境性能を高めつつ先代モデルより10ps/20Nmパワフルに
1974年の初代登場以来、常にコンパクトカーの規範として称えられてきたゴルフ。最新の第8世代は2021年6月に日本へ導入されたが、夏にはヴァリアント(ステーションワゴン)、年末にはホットハッチ「GTI」を追加し、ラインナップを充実させてきた。そこへ登場した「ラスボス」がこの「R」と「ヴァリアントR」だ。
搭載するエンジンは、235kW/320psと420Nmを誇る2L4気筒のTSIエンジン。先代モデルのRに対して、排ガス低減や燃費性能向上といった環境対応を施したにも関わらず、出力で10ps、トルクで20Nmが上乗せされた。これに対応すべくブレーキシステムも先代より1インチ大きい18インチがおごられ、高速域からのストッピングパワーのゆとりがました。ブルーにペイントされてRロゴをあしらったブレーキキャリパーが密かな高性能をアピールする。
駆動システムは伝統の4WD「4モーション」。ティグアンRも採用する「Rパフォーマンストルクベクタリング」と「ビークルダイナミクスマネージャー」を導入することで、スタビリティのみならず曲がりにも強い味付けが施されている。
エクステリアにもハイパフォーマンスをアピールするモディファイがなされている。フロントでは開口部分が強調されたR専用のバンパーを装着。サイドシルを専用ボディカラーと同色に合わせるとともに、リアにはグロスブラックのディフューザーと4本出しエクゾーストパイプがのぞく。タイヤサイズは224/40R18が標準だが、アダプティブシャシーコントロールのDCCパッケージ(22万円)を組み合わせると、235/35R19インチへとサイズアップが図られる。
インテリアはどうか。まずメーター周りがカーボン調のデコラティブパネルとなり、シートはRロゴをあしらったヘッドレスト一体型のスポーツシートとなる。ドライビングプロファイルで運転モードを「スポーツ」もしくは「レースモード」に設定すると、デジタルメータークラスターがR専用の表示となり、ただでさえ高ぶる気分を一層ブーストさせる。従来モデルである同一車線内全車速運転支援システム「トラベルアシスト」や、LEDマトリックスヘッドライト「IQライト」などが標準装備となることはいうまでもない。
気になる価格だが、ゴルフRは639万8000円、ゴルフRヴァリアントが652万5000円となる。ティグアンRが768万円、T-ROC Rが626万円であることを考えると、実に巧妙なプライスといえるかもしれない。
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