先日、おじさんのベストカー編集部員が1階の会社駐車場で、レクサスRXから降りようとしたら、焦った声で「ドアが開かないんです」と電話がかかってきた。え、ドアが開かないことなんかあるのか、よくよく調べてみると……、開きました。このドアハンドルは、e-ラッチと呼ぶそうだが、どんなシステムになっているのか、実際に触ってみた。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、レクサス
降りようとしたらドアが開けられない!? どこまで進化するレクサスのe-ラッチシステム
■アナログおじさんには理解しがたいレクサスのe-ラッチ
e-ラッチを装備したレクサスRX
慌てて電話をかけてきたベストカー編集部員によれば「駐車場にRXを停めていざ降りようとしたら、ドアハンドルが見つからず、やっと見つかったドアハンドルを引いても開かず、ほんとに焦りました……」。
シルバーのへこんだ部分を軽く押すだけでドアが開く
そこでレクサスRXのカギを受け取り、筆者がドアの内張を確認してみると、少し小さいかなと思いつつも、見ればドアハンドルをわかる形状。最近の電子スイッチ系は、押したり、撫でたり、横にスライドさせるものが多いため、ドアハンドルを普通に押して(タッチ)みると、パカンと開きました!
ドアハンドルを2回引くことによってドアを開閉することもできる
しかしながら、そんなアナログおじさん向けに、昔ながらのドアハンドルを引く動作にも対応しており、このドアハンドルを1回引くだけでは開かないが、もう1回引くとちゃんと開くようになっていた。
このe-ラッチシステム、レクサスNXから採用されたそうで、RX、RZへと対象車種を拡大しつつある。
何度も言うが、ハンドルに指を当てて軽く押せば、電動でロックが解除される。あとはいつも通り、ドアを開けるだけだ。
メリットは動作がワンアクションでスマートなこと。たしかに最近の電子機器に採用されている、軽くタッチ、軽く押すだけで済むことに慣れている人にとっては受け入れられやすいし、爪の長い女性にとっても、ドアハンドルを引くよりは指を当てるだけなので、こちらのほうがいい。
レクサスは、なんとこのe-ラッチシステムの発想は、連続した動作で開閉がスムーズに行える、日本の障子から得たそうだ。
■後方から歩行者や自転車が来ている場合、開かない仕組み
さらにもう1つ、e-ラッチシステムにメリットがあった! 車外に出ようとする時、ブラインドスポットモニターと連動させることで、後方の視界から自転車や歩行者が近づいてきた場合、接触の危険性があると車両が判断した場合には、ドアを開く操作が停止されるという。
右側から子供が降りる際に、ヒヤッとした経験のある方は実に頼もしい装備といえる。
これといった特徴のないレクサスNXのドアハンドル
外側のドアハンドルにしても、従来の握って開けるタイプのドアハンドルに見えるが、実は握っただけでロックが電子制御で解除され、あとは軽く引くだけでドアを開けられる。従来のようなドアハンドル自体を強めに引いてロックを解除し、一度、力を緩めてからドアを開く、2段階の操作は不要。
音声認識で動くコネクテッドシステムをはじめ、足や手のジェスチャーで動く、スライドドアやバックドア、スマホで操作できるリモートパーキングなど、年々進化してきているが、ついて来れないのはおじさんだけ……。
レクサス関係者にe-ラッチの使い方についての問い合わせはありますか、と聞いてみたところ、「軽くタッチするだけで開けるのは事前に教えてもらってわかっているものの、何も考えずに開けようとすると、これまでのようにドアハンドルを引っ張って開けようとしている、慣れるまで時間がかかる」などという意見も寄せられているそうだ。
筆者が実際に使ってみた感想は、ボタンだとわからないかもしれないがドアハンドルの形状をしているし、軽くタッチする操作も違和感はなかった。
ただ、タッチして開くことがわかっていない場合、ドアハンドルを引っ張ってしまうと焦るかも。1回では開かず、2回引っ張らないと開かないからだ。
「慣れれば使いやすいというけど、30年以上も慣れ親しんだ操作をいまさら変えられても、おじさんは慣れないんだよぉ~」という本誌馬場の声が胸に突き刺さるwww。
ちなみに、バッテリーあがりになった場合など、電子キーが使えない場合には、メカニカルキーがあり、カードを差し込んでカバーを外して昔ながらのキーを差し込んで開けることができる。
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みんなのコメント
脱出困難なことを想定すれば、
ガラス割りのハンマーは必需品ですね。
目立つところへ設置しましょう。