現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ヤマハのスーパースポーツバイク! 新モデル「YZF-R7 ABS」が2月に発売

ここから本文です

ヤマハのスーパースポーツバイク! 新モデル「YZF-R7 ABS」が2月に発売

掲載 15
ヤマハのスーパースポーツバイク! 新モデル「YZF-R7 ABS」が2月に発売

250/400クラスからのステップアップに最適か

 ヤマハ発動機がスーパースポーツバイクの新機種となる「YZF-R7 ABS」を、2022年2月14日から発売すると発表した。

「鉄馬」に乗ればわかるさ!「ハーレーダビッドソン」が輸入バイクのトップを独走し続けているワケ

 その名のとおり、ヤマハのスーパースポーツ、YZF-Rシリーズの一台となる。YZF-RシリーズといえばR1を頂点としたシリーズ。現行ではYZF-R125(国内未発売/124cc)、YZF-R15(国内未発売/149cc)、YZF-R25(エンジン排気量は249cc)、YZF-R3(同320cc)、公道モデルは販売終了しているYZF-R6(同599cc)、そしてフラッグシップモデルとなるYZF-R1M/R1(同997cc)というラインアップを揃えている。ちなみにR1およびR6はレースベース車としても発売されており、実際にレースの現場で見る車両でもある。

スロットルプーリーをハイスロットル化

 今回発売されたR7は、並列2気筒688ccエンジンを搭載する。これはヤマハの「MT-07」に使用されているもので、これにスーパースポーツらしいパワー感や、タイトコーナーからの立ち上がり時のトルク感をより引き出すため、スロットルプーリーをハイスロットル化。また、2次レシオを最適化し、スポーティな乗り味をもたらすとしている。

 基本骨格もMT-07と同じ軽量ダイヤモンドフレームとなっているが、アルミ製センターブレースをリヤアーム外側からピボット上下にリジッドマウントし、ピボット周りのねじり剛性を向上。あわせて全体の剛性バランスをチューニングするなど、スーパースポーツに合わせてしっかりと手直しを行っている。

 前後の足まわりについては、フロントに新設計の倒立式フロントサスペンションを採用。リヤのリンク式モノクロスサスペンションは、減衰特性、ばね定数を「YZF-R7」用に専用開発している。

 タンクカバーも深めのニーポケットや、タンク上に伏せた際にも収まりの良い上面のえぐりなど、スーパースポーツに適した形状を採用した。もちろんハンドルは適度な絞り角と垂れ角をもったセパレートとしている。シートは幅が細く座面後方が広い形状とし幅広い用途に配慮。シートストッパー風のタンデムシートとの段差があり、テールカウルはR1やR6をイメージしたデザインとなっている。

 そのデザイン・コンセプトは“Skinny Proportion for Perfect Control”。M字ダクトや2眼ポジションランプなどYZF-Rシリーズのスタイリングを継承しながら、前面投影面積を小さくし、非常にスリムなのが特徴となっている。バンク角を稼ぐため、アンダーカバーは熱の影響を受けやすい樹脂製ではなく、アルミ製を採用している。

価格は非常にリーズナブル?

 YZF-R7。その名を見ると、R6より上なのか? と思ってしまうところだが、バリバリのサーキット向きのモデルではない。そのベースとなったMT-07は、軽量で乗りやすく、懐も深く走りを楽しめる一台で、中型排気量車からのステップアップに最適なモデルとして存在している。

 そこからもわかると思うが、スーパースポーツに乗りたいと思っていても突然R6やR1に乗るなんて無謀なことはお勧めできないし、といって250や400クラスで我慢するのか? といったところで、じつはこれまで選択肢がなかったとも言えるということなのだ。もちろん250や400といったクラスでしっかり腕を磨いた先にステップアップとしての一台としても最適である。そのステージもバリバリのサーキットというのではない。日常、そしてその少し先、である。もちろん、少し先にはサーキットも存在するが、そこが本拠地ではない、モデルである。

 このR7は電子デバイスが排除されたすっきりとしたモデルでもある。ABSは装着されるが、それ以外のトラクションコントロールであるとか、エンジンモードであるとか、今時のバイクには珍しいくらいに何もない。ただただ自分の右手と自分の体幹で操作して、純粋にバイクを楽しむモデルであるといえる。

 その価格も非常に魅力的だ。税込で100万円を切る99万9900円なのだ。R1標準車の半額以下。R3だって68万円はする。ベースとなったMT-07の価格は81万4000円であるので、その価格差は18万5900円となるが、前述のリファイン、そしてこのスタイルを考えれば、妥当というよりもリーズナブルと考えてもよさそうだ。

 ちなみにボディカラーは「ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)」と「ヤマハブラック(ブラック)」の2色展開。ほかに、YZF-R1にもラインアップされた「WGP 60th Anniversary」モデルも用意される。こちらは往年のヤマハワークスカラーである伝統のストロボカラーをボディサイドにあしらった。標準車発売のひと月後となる2022年3月14日に400台限定で発売され、こちらは105万4900円となる。

関連タグ

こんな記事も読まれています

もはや熟成の域だよレガシィアウトバック!! さすが4駆のスバル!! やっぱアウトドアにピッタリだった 
もはや熟成の域だよレガシィアウトバック!! さすが4駆のスバル!! やっぱアウトドアにピッタリだった 
ベストカーWeb
[ハイラックスサーフ]の後ろに注目!! 巨大リアウィングの機能がスゴかった
[ハイラックスサーフ]の後ろに注目!! 巨大リアウィングの機能がスゴかった
ベストカーWeb
トヨタ小林可夢偉が見据えるテール・トゥ・ウイン。「優勝以外リベンジとは言えない」と平川亮/ル・マン24時間
トヨタ小林可夢偉が見据えるテール・トゥ・ウイン。「優勝以外リベンジとは言えない」と平川亮/ル・マン24時間
AUTOSPORT web
LMP2新レギュレーション、3度目の導入延期。2027年末まで現行規定を維持へ
LMP2新レギュレーション、3度目の導入延期。2027年末まで現行規定を維持へ
AUTOSPORT web
2025年からのハイパーカー『最低2台義務』が正式発表。イモラはガレージ数を拡張へ
2025年からのハイパーカー『最低2台義務』が正式発表。イモラはガレージ数を拡張へ
AUTOSPORT web
マフラーを横から出しちゃダメだろ! クルマの「サイド排気」って車検に通るの?
マフラーを横から出しちゃダメだろ! クルマの「サイド排気」って車検に通るの?
ベストカーWeb
ル・マン24時間グランドマーシャルとTGR-E副会長で多忙な中嶋一貴。「しっかり役をこなしたい」
ル・マン24時間グランドマーシャルとTGR-E副会長で多忙な中嶋一貴。「しっかり役をこなしたい」
AUTOSPORT web
一体どこが抜け出すんだ!? 2024年ル・マン24時間は開始1時間を過ぎても依然接近戦……11番手発進トヨタ8号車もトップ争いに加わる
一体どこが抜け出すんだ!? 2024年ル・マン24時間は開始1時間を過ぎても依然接近戦……11番手発進トヨタ8号車もトップ争いに加わる
motorsport.com 日本版
ハイパーカーのホモロゲーションサイクルが2029年まで延長。水素クラス導入は2028年へ4度目の延期
ハイパーカーのホモロゲーションサイクルが2029年まで延長。水素クラス導入は2028年へ4度目の延期
AUTOSPORT web
アストンマーティン、2025年WECハイパーカー参戦を確認。2台のヴァルキリーAMR-LMHが登場へ
アストンマーティン、2025年WECハイパーカー参戦を確認。2台のヴァルキリーAMR-LMHが登場へ
AUTOSPORT web
築110年の駅舎には2つのミュージアム! バーストーの街はクルマ好きも鉄道好きも立ち寄る価値ありです【ルート66旅_56】
築110年の駅舎には2つのミュージアム! バーストーの街はクルマ好きも鉄道好きも立ち寄る価値ありです【ルート66旅_56】
Auto Messe Web
[セレナミニ]爆誕!? シエンタにフリードバカ売れなのに日産なぜ出さない!?
[セレナミニ]爆誕!? シエンタにフリードバカ売れなのに日産なぜ出さない!?
ベストカーWeb
2024年のル・マン24時間がスタート! フェラーリがすかさずワンツー奪取……トヨタ8号車6番手
2024年のル・マン24時間がスタート! フェラーリがすかさずワンツー奪取……トヨタ8号車6番手
motorsport.com 日本版
いよいよステーションワゴン登場! BMW i5 ツーリングへ試乗 万能道具感は先代を超えず?
いよいよステーションワゴン登場! BMW i5 ツーリングへ試乗 万能道具感は先代を超えず?
AUTOCAR JAPAN
富士6時間レースは9月に開催。WEC、ル・マンで全8戦の2025年レースカレンダーを発表
富士6時間レースは9月に開催。WEC、ル・マンで全8戦の2025年レースカレンダーを発表
AUTOSPORT web
ランボルギーニ史上初、ル・マン24時間レースのハイパーカークラスに参戦! SC63の2台体制で歴史的なデビューを飾ります
ランボルギーニ史上初、ル・マン24時間レースのハイパーカークラスに参戦! SC63の2台体制で歴史的なデビューを飾ります
Auto Messe Web
登録者数400万人超YouTuber、新車で買った「高級車」公開! ガラスルーフ×白内装の“近未来モデル”に「カッコイイ!」の声集まる
登録者数400万人超YouTuber、新車で買った「高級車」公開! ガラスルーフ×白内装の“近未来モデル”に「カッコイイ!」の声集まる
くるまのニュース
「高級小型スポーツ」がパワーアップ! 直6ターボで480馬力 新型BMW M2クーペ、8月生産開始
「高級小型スポーツ」がパワーアップ! 直6ターボで480馬力 新型BMW M2クーペ、8月生産開始
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

15件
  • R6を大事に乗ります(๑•̀д•́๑)キリッ
  • 1月3日現在初回分は全て完売らしいです
    欲しい方は2便(6月)を待ちましょう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

127.1153.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.8256.7万円

中古車を検索
R1の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

127.1153.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.8256.7万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村