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新型ポルシェ・カイエン 改良でエンジン、シャシー、インテリア強化 4月18日予約開始

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新型ポルシェ・カイエン 改良でエンジン、シャシー、インテリア強化 4月18日予約開始

重要な製品改良 ベストセラー車の魅力強化

ポルシェ・カイエンの改良新型が発表された。2025年に登場するカイエンEV(中身は無関係)とともに販売が続けられる予定で、その魅力を高めるために、根本的なオーバーホールが実施された。

【画像】世界中で支持されるポルシェの人気SUV【改良新型ポルシェ・カイエンを改良前のモデルと写真で比較】 全51枚

今回の改良は、通常よりもはるかに重要なものと位置づけられている。実際、カイエンの製品責任者であるミヒャエル・シェッツレ氏は、今回の改良を「ポルシェの歴史の中で最も大規模な製品改良の1つ」と呼び、ポルシェが電動化に着手する中で、ベストセラー車のカイエンの競争力に維持するものであるとしている。

ポルシェのSUVモデルの広報担当であるベン・ワインバーガー氏はAUTOCARに対し、カイエンがほぼ新しいモデルサイクルまで競争力を維持するためには、大規模なリフレッシュが必要だと語っている。「ポルシェはすでに、2年以内にEVのカイエンを導入すると発表しましたが、このクルマ(内燃機関のカイエン)はかなり長い間、並行して市場に残ることになります。そのため、『今後数年間は新鮮さを保つために多くのことをする必要がある』と考えたわけです」

ポルシェ・パナメーラやランボルギーニ・ウルスでおなじみの4.0L V8ツインターボを搭載し、最高出力474ps(349kW)と最大トルク61.2kg-m(600Nm)を発生させる。0-100km/h加速4.8秒、最高速度270km/hに達する。

ベースモデルには3.0L V6ターボが搭載され、最高出力353ps(260kW)と最大トルク51kg-m(500Nm)を発生させる。

このV6は、PHEVのカイエンEハイブリッドのベースにもなっており、電気モーターと組み合わせて合計470ps(346kW)を発生する。バッテリーの容量を17.9kWhから25.9kWhに拡大させたことで、電気のみでの航続距離はWLTPサイクルで最長90kmとなった。また、新たに搭載された11kWの充電器により、わずか2.5時間で充電することが可能だ。

さらに、欧州ではV8を搭載したカイエン・ターボS Eハイブリッドもラインナップに追加される予定だ。

最上級モデルのカイエンGTは、最高出力670psのV8を搭載し、0-100km/h加速は911 GT3よりもわずかに速い3.2秒という驚異的なスピードを誇る。しかし、排ガス規制の関係で欧州での販売は見送られることになった。現時点で日本導入は確認できていないが、欧州ではV8のカイエンGTSが販売される予定だ。

シャシーに新技術 インテリアも大改造

ドライブトレインと並んで重要なのは、「乗り心地とパフォーマンスの間の幅を広げる」ためのシャシー改良だ。今回から新たに2バルブのショックアブソーバーを採用し、2チャンバーのエアサスペンションシステムと連動して、リバウンドと圧縮を別々に行うことで、コーナリング時のピッチとロールを低減して俊敏性を高めるとともに、低速での乗り心地を向上させるという。

製品責任者のワインバーガー氏は、カイエンのライフサイクルを長くするためには、シャシーのセットアップを正しく行うことが絶対的な優先事項であるとし、「カイエンの品質は発売以来、スポーツカーのような走りと、家族みんなで楽しめるラグジュアリーな旅の楽しさの間にある、非常に広い範囲をカバーするものでした」と語る。

ラグジュアリーと洗練へのこだわりから、インテリアも大きく刷新された。新しいダッシュボードには、12.6インチの曲面メーターディスプレイ、12.3インチの中央インフォテインメント・スクリーン、そして10.9インチの助手席用タッチスクリーン(オプション)を備えている。

新たに追加された助手席用スクリーンは、ナビゲーションの設定やメディアの調整など、同乗者による「ドライバーの負担軽減」を主な目的としたものだ。革新的なスクリーン技術により、ドライバーからは画面が見えないため、移動中の注意散漫を最小限に抑えられるという。

独立型のメーターディスプレイ、新世代のステアリングホイール、ダッシュボードに取り付けられたドライブセレクター、再設計されたセンターコンソールなどは、EVのタイカンを手本としたレイアウトだ。

ラグジュアリーなエクステリアデザイン

エクステリアデザインも変更され、フロントとリアの印象を改めた。フロントエンドには、新しいマトリックスLEDヘッドライトが採用され、全車に標準装備となる。

オプションで「HD」マトリックスLEDヘッドライトも用意され、3万2000ピクセル以上の画素数を持つヘッドランプを持ち、対向車などを認識するとハイビームを画素単位で遮断し、前方視界を確保しながら相手のドライバーの眩惑を防ぐことができる。さまざまな走行状況に対応するため、明るさは1000段階以上に調整可能だという。

その他、フロントでは彫りの深いボンネットとアーチを強めたフェンダー、リアでは「立体的」にデザインされたLEDライト、ナンバープレートホルダーを一体化したエプロンなどが特徴的だ。

ボディカラーには3種類の新色を加え、ホイールも20インチから22インチまで幅広くラインナップされた。

ポルシェ・カイエンの改良新型の日本向け価格は1198万円(税込み)から、ポルシェ・カイエン・クーペは1273万円(税込み)からとなっている。ポルシェジャパン株式会社は4月18日より予約受注を開始している。

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