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北米ホンダがDE5型アキュラ・インテグラ・タイプSでパイクスピーク参戦。キャサリン・レッグと雲の上へ

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北米ホンダがDE5型アキュラ・インテグラ・タイプSでパイクスピーク参戦。キャサリン・レッグと雲の上へ

 北米ホンダが展開するアキュラ・ブランドと、そのモータースポーツ活動を統括するホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)は、今季も6月に開催されるアメリカ・コロラド州が誇る伝統のイベント、PPIHCパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(Pikes Peak International Hill Climb)に、新型『アキュラ・インテグラ・タイプS』を投入すると発表。そのDE5型のステアリングをキャサリン・レッグが握ることもアナウンスされた。

 今季初めにソノマとセブリングで開催された『SROツーリングカー・アメリカ・シリーズ』で実戦デビューを飾り、すでに複数のレースシリーズへの出場資格を持つDE5型アキュラ・インテグラ・タイプSは、その開幕戦で表彰台を獲得するなど、ひさびさに復活した北米発のプレミアム・スポーツ・コンパクトをベースに、レースカーとしての素性の高さを発揮している。

第108回インディ500のエントリーリスト発表。ウイナー8人、チャンピオン5人を含む34人が名を連ねる

 今回の参戦発表に際し、現地HRC USのコマーシャルマネージャーを務めるジョン・ホワイトマンは「モータースポーツはアキュラの精緻なパフォーマンスへの取り組みの重要な要素であり、パイクスピークへの挑戦はこの精神を純粋に表現したものだ」と、改めてその意気込みを語った。

「アキュラのエントリーはすべて、パフォーマンス重視のスキルをさらに磨くべく当社のエンジニアによって準備され、実戦クルーが配置される。このパフォーマンス・ブランドがパイクスピークに出場するのは14年連続で、アキュラはクラス優勝12回に加え、27回の表彰台と複数の記録を積み上げてきたんだ」

 今週末はデイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングから、自身4回目の『インディアナポリス500(インディ500)』への出場権獲得を目指すレッグは、先月末にも佐藤琢磨らと同時にロングビーチGPの殿堂入りセレモニー(ロングビーチ・モータースポーツ・ウォーク・オブ・フェーム)にも列席。これまでそのキャリアを通じて数多くのカテゴリーを経験してきたイギリス・サリー州出身の43歳にとって、印象的な「初」のリストにPPIHCが加わることになる。

■インテグラには日米共同開発の直4ターボエンジンを搭載
「私が最初にその話を聞いたときから、これは私が出場したいと思っていたレースであり、それは私が覚えている限りずっとずっと昔からよ」と明かしたレッグ。

「このイベントがもたらした功績は非常に大きく、多くの有名なドライバーがこの“ザ・マウンテン”に挑戦してきた。(キング・オブ・マウンテンこと、アル&ボビーの)アンサー家や、私の友人でもあるポール・ダレンバッハ、それにパーネリ・ジョーンズやマリオ・アンドレッティ、リック・メアーズ、そしてミシェル・ムートン! そこへ到着するのが待ち切れない。これは魔法であり、軽視することはできないわ」

 近年はIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でも活躍を演じ、今季もシーナ・モンク/タチアナ・カルデロン組としてグラディエント・レーシングの66号車アキュラNSX GT3エボ22をドライブしているレッグだが、この6月で第102回を数える通称“雲に向かうレース”では、全長12.42マイル(約20km)、スタートラインの9300フィート(海抜約2830m)からフィニッシュ地点の14115フィート(同4302m)まで駆け上がる全156のコーナー制覇に挑む。

 そのDE5型アキュラ・インテグラ・タイプSには、量産モデル同様の2リッター直列4気筒直噴ターボエンジン『K20C8』が搭載され、このエンジンは現地のHRC USと日本のHRCが共同開発した“レーシング・モディファイド”の改良版となり、6速シーケンシャルパドルシフトを介して360馬力を発生する。

 ホワイトボディからは防音材、アンダーボディコーティング、シームシーラーなどの不要な公道車両向け要素をすべて排除し、安全基準を満たしたロールケージにより強化されたシェルにHRC USが開発した強化サスペンションとブレーキが採用されている。

 すでにこのDE5型アキュラ・インテグラ・タイプSは初期テストを重ねており、空力コンポーネントと冷却のアップグレードが完了。また、ホンダ・オブ・アメリカ・レーシング・チーム(HART)も、オハイオ州のホンダ・オートデベロップ・センター(ADC)からエンジンと車体にアップデートを施した『アキュラ・インテグラAスペック』での継続参戦を予定している。

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