現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 航続距離は600km!ボルボがセンシング技術によって安全性を高めた7人乗りの電動SUV「EX90」を公開

ここから本文です

航続距離は600km!ボルボがセンシング技術によって安全性を高めた7人乗りの電動SUV「EX90」を公開

掲載
航続距離は600km!ボルボがセンシング技術によって安全性を高めた7人乗りの電動SUV「EX90」を公開

最先端技術と組み合わせて安全性、効率、デザインを最適化

ボルボは、7人乗りの新型電動SUV「EX90」を公開した。このEX90は、来年からアメリカで生産され、その後中国でも生産される予定となっている。

今週、話題になったクルマのニュース7選(2022.1.22)

スカンジナビアン・デザインの新しいインスタント・クラシックであるEX90は、機能が形をつくるという原則を定義している。この車は、多用途でスタイリッシュなファミリーカーであり、現代的なプロポーションを持ち、コアコンピューティング、コネクティビティ、電動化などの最先端技術と組み合わせて、安全性、効率、デザインを最適化している。

ボルボのCEOであるジム・ローワン氏は、次のように述べている。

「EX90は、私たちが今いる場所と、これから向かう場所を示しています。1回の充電で最大600kmの航続距離を実現する電気自動車であり、当社の安全基準をさらに高めるよう設計され、ソフトウェアによって真に定義される最初のボルボ車であり、お客様の自宅やその他のデバイスに接続する、より広いエコシステムの一部でもあります。EX90は、様々な意味でボルボ・カーズにとって新しいことの始まりなのです」

最新のセンシング技術によってさらなる安全性を高めたEX90

今回のEX90の安全性も、これまでのどのボルボ車よりも高いものとなる。ドライバーと周囲の状況を理解し、ドライバーやその大切な人、さらには周りの人の安全を守るために設計されている。また、新しいデータから学習し、アップデートを受けることで、時間の経過とともにより賢く、より安全になっていく。

EX90は、最新のセンシングテクノロジーによって実現された、見えない安全の盾を車内外に備えている。カメラ、レーダー、LiDAR(ライダー)などの最新センサーは、車の高性能コアコンピュータに接続されており、NVIDIA DRIVEがボルボ・カーズの社内製ソフトウェアを実行して、リアルタイムに360度ビューを作り出す。

搭載されているセンサーは、疲れたり、気が散ったりすることはない。ドライバーのアクションがほんの少し遅れただけで反応し、対応するように設計されている。LiDARは、昼も夜も、高速道路でも、目の前の道路を検知することができる。

また、数百メートル先の小さな物体も捉えることができ、情報提供や行動や回避のための時間をより多く生み出すことができる。そして、このセンサーは、車線変更時の新しいステアリングサポートなど、運転支援機能パイロットアシストの信頼性と全体的な性能の向上にも寄与している。

車内では、目に見えない安全の盾がドライバーを見守ってくれる。独自に開発したアルゴリズムによる特殊なセンサーとカメラで、視線の集中度を測定。この技術により、EX90はこれまでのボルボ車では不可能だった、注意力散漫や眠気などの状態を把握することが可能になった。

そして最初はやさしく、徐々に強く、あなたに警告を発する。また、万が一、運転中に居眠りや体調不良を起こした場合でも、EX90は安全に停止し、助けを呼ぶように設計されている。

さらに、LiDARを含む最新鋭のセンサーにより、EX90は将来の自動運転に対応するハードウェアを備えた最初のボルボ車となった。

EX90は車輪の上に乗った高度なコンピュータ

安全システムとAI用のNVIDIA DRIVEプラットフォームXavierとOrin、クアルコム・テクノロジーズのSnapdragon Cockpit Platforms、そして、ボルボのエンジニアによる自社開発ソフトウェアを搭載したコアシステムは、安全システムやインフォテインメントからバッテリー管理まで、車内の中核機能のほとんどを動かしている。その結果、車内での応答性が高まり、より楽しい体験ができるようになった。

つまり、EX90は単なる新車ではなく、車輪の上に乗った高度なコンピュータといえる。さらに、スマートフォンやノートパソコンと同じように、EX90は定期的な無線ソフトウェアアップデートによって、より性能が向上するように設計されている。

そして、Snapdragon' Cockpit Platformsの最先端のコンピューティングパワーを、Epic Games社が開発し、世界最大のゲームのいくつかに使用されている3Dツール、Unreal Engineのビジュアライゼーション機能と組み合わせることにより、車載スクリーンとヘッドアップディスプレイに光速のコンピューティングパワーと高品質のグラフィックスを提供。

14.5インチのセンタースクリーンは、Googleが組み込まれた最高のインフォテインメント・システムへの入り口となる。Googleアシスタントによるハンズフリー支援、Googleマップのナビゲーション、Google Playのお気に入りアプリなど、Googleのアプリやサービスがすべて組み込まれている。

EX90のディスプレイは、適切な情報を適切なタイミングで提供することで、道路から目を離さないようにサポート。また、EX90はワイヤレスのApple CarPlayに対応する予定となっている。

利用可能な場所では標準的な5G接続のおかげで、必要なアプリケーションをホーム画面にインストールし、直感性の高いナビゲーションを楽しむことが、かつて無いほど簡単になった。また、ボルボ初となるドルビーアトモスを搭載し、ヘッドレスト一体型スピーカーで臨場感あふれるサウンドを実現した、最高品質の新しいBowers & Wilkinsオーディオシステムで、お気に入りの音楽をストリーミング再生することもできる。

さらにEX90には、フォンキーテクノロジーも標準装備される。スマートフォンが車のキーとなり、車に近づくと自動的にロックが解除され、パーソナルな出迎えシークエンスが開始される。また、車に乗り込むと、ドライバーのパーソナルプロファイルが自動的に読み込まれる。

これらのテクノロジーは、天然素材と責任ある方法で調達された素材をふんだんに使った、市場で最も快適でエレガントなカーインテリアの一つに集約されている。そのインテリア構成は、2040年までに完全に循環するクライメート・ニュートラルな企業になるといった、ボルボのサステナビリティの野心を反映したものとなっている。

よりサステナブルなライフスタイルをサポート

EX90は、自社開発の全く新しい完全な電気自動車技術をベースに、より持続可能なライフスタイルを実現するための完璧なパートナー。WLTPテストサイクルによれば、1回の充電で最大600kmの排気ガスを出さない走行距離を実現し、30分以内に10%から80%まで充電することができる。

当初販売されるツインモーター全輪駆動モデルは、111kWhのバッテリーと2つの永久磁石式電気モーターを搭載し、合計380kW(517ps)、910Nmのトルクを発生。新開発のシャシーとの組み合わせにより、スムーズで素晴らしいドライビングエクスペリエンスを実現する。

またEX90には、約15パーセントの再生スチール、約25パーセントの再生アルミニウム、そして48キログラムの再生プラスチックとバイオベース材料が使用されており、これは自動車に使用されるプラスチック全体の約15パーセントに相当し、これまでのボルボ車では最高レベルとなる。

さらにEX90は、双方向充電に必要なハードウェアをすべて搭載したボルボ初のクルマとなる。これは、クルマのバッテリーを、自宅や他の電気機器、あるいは別のボルボの電気自動車への電力供給など、追加のエネルギー源として利用するための技術。将来的には、一部の市場から双方向充電を利用できるようにする予定となっている。

関連情報:https://www.volvocars.com

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

こんな記事も読まれています

ランボルギーニ公式コーヒー? 「ラヴァッツァ」とのパートナーシップ発表
ランボルギーニ公式コーヒー? 「ラヴァッツァ」とのパートナーシップ発表
レスポンス
「とても生産的」な学びを得たアロンソ。今季最多ポイント獲得のアストンマーティン/F1カナダGP
「とても生産的」な学びを得たアロンソ。今季最多ポイント獲得のアストンマーティン/F1カナダGP
AUTOSPORT web
手ぶらでサーキット体験!! レンタル車両にプロのレッスンまで! ブリヂストンのeスポーツとリアルのコラボが魅力満載
手ぶらでサーキット体験!! レンタル車両にプロのレッスンまで! ブリヂストンのeスポーツとリアルのコラボが魅力満載
ベストカーWeb
「マジでどうにかならないの?」 クルマの「水アカ問題」どう対処? “ガンコなこびりつき”を解決するアイテムとは
「マジでどうにかならないの?」 クルマの「水アカ問題」どう対処? “ガンコなこびりつき”を解決するアイテムとは
くるまのニュース
1987年に登場した「カローラFX16」の再来!? トヨタが米国市場で「カローラFXスペシャルエディション」を発表
1987年に登場した「カローラFX16」の再来!? トヨタが米国市場で「カローラFXスペシャルエディション」を発表
バイクのニュース
顔つき激変! トップグレードRSも登場! 何度も言うけど[いすゞ]は[MU-X]を日本に入れてくれ!
顔つき激変! トップグレードRSも登場! 何度も言うけど[いすゞ]は[MU-X]を日本に入れてくれ!
ベストカーWeb
セナ没後30周年。マクラーレンのモナコGPはセナ一色! モナコ大公アルベール2世が新型「アルトゥーラ スパイダー」をドライブして華を添える
セナ没後30周年。マクラーレンのモナコGPはセナ一色! モナコ大公アルベール2世が新型「アルトゥーラ スパイダー」をドライブして華を添える
Auto Messe Web
Good Bye!「アバルトF595/695」が日本市場向けの生産を終了。残るは在庫のみ
Good Bye!「アバルトF595/695」が日本市場向けの生産を終了。残るは在庫のみ
Webモーターマガジン
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ アルファード(ショップデモカー)by サウンドエボリューション・ログオン
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ アルファード(ショップデモカー)by サウンドエボリューション・ログオン
レスポンス
ボディサイズの割に4人快適に乗れる!! リッター30km超えの[フィット]でカッコ悪いと言われてる部分って?
ボディサイズの割に4人快適に乗れる!! リッター30km超えの[フィット]でカッコ悪いと言われてる部分って?
ベストカーWeb
僕のマシン、何か変だよ……ヒュルケンベルグ、カナダGPの入賞阻んだマシントラブルの究明求む「最初から感触は良くなかった」
僕のマシン、何か変だよ……ヒュルケンベルグ、カナダGPの入賞阻んだマシントラブルの究明求む「最初から感触は良くなかった」
motorsport.com 日本版
日産 新型「小さな高級車」初公開に大反響! 斬新「“卍型”ホイール」&迫力グリル採用! “高級感がマシマシ”の「ノートオーラ」に熱視線
日産 新型「小さな高級車」初公開に大反響! 斬新「“卍型”ホイール」&迫力グリル採用! “高級感がマシマシ”の「ノートオーラ」に熱視線
くるまのニュース
“直列6気筒ツインターボ”は529馬力を発生! 「BMWアルピナの中核モデル」に誕生した「エボリューションモデル」の気になる実力とは?
“直列6気筒ツインターボ”は529馬力を発生! 「BMWアルピナの中核モデル」に誕生した「エボリューションモデル」の気になる実力とは?
VAGUE
[15秒でわかる]ホンダ『N-VAN e:』…EV拡充計画の第1弾
[15秒でわかる]ホンダ『N-VAN e:』…EV拡充計画の第1弾
レスポンス
使いこなせば一流営業マンも夢じゃない? 紙カタログの廃止で変化する[新車営業術]
使いこなせば一流営業マンも夢じゃない? 紙カタログの廃止で変化する[新車営業術]
ベストカーWeb
ヘッドレストのレストは休憩の意味ではなかった! 正しい調整をしないと事故の際に「むち打ち」の可能性が大幅アップ
ヘッドレストのレストは休憩の意味ではなかった! 正しい調整をしないと事故の際に「むち打ち」の可能性が大幅アップ
WEB CARTOP
少しうるさい?ロータリーエンジン マツダMX-30 R-EV 長期テスト(3) 不調で車両交換
少しうるさい?ロータリーエンジン マツダMX-30 R-EV 長期テスト(3) 不調で車両交換
AUTOCAR JAPAN
碓氷峠最速の男は俺だ! 新井大輝選手が堂々の総合優勝 でも一悶着あったってマジ?
碓氷峠最速の男は俺だ! 新井大輝選手が堂々の総合優勝 でも一悶着あったってマジ?
ベストカーWeb

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

421.0552.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

128.0129.0万円

中古車を検索
90の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

421.0552.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

128.0129.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村