現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 一見オヤジセダンだけどエンジンがスゴいんです! 高性能1.6リッターセダン3選

ここから本文です

一見オヤジセダンだけどエンジンがスゴいんです! 高性能1.6リッターセダン3選

掲載 更新 14
一見オヤジセダンだけどエンジンがスゴいんです! 高性能1.6リッターセダン3選

■セダンが隆盛を誇っていた頃に登場した高性能モデルを振り返る

 近年、国内市場ではSUVやミニバン人気の高まりと対照的に、セダンの人気が低迷してしまい、各メーカーのラインナップから減少傾向にあります。なかでも高性能なコンパクトセダンは、ほぼ絶滅してしまいました。

スープラ並みに速いセダンがあった? 絶滅寸前なスゴいセダン5選

 そこで、セダンの人気がいまよりも高かった頃に登場した、高性能な1.6リッターエンジンを搭載したコンパクトセダンを、3車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「カローラ GT」

 トヨタが誇るベーシックカー「カローラ」には、かつてスポーティな派生車の「カローラレビン」がラインナップされていました。

 レビンは伝統的に高性能エンジンを搭載するモデルが設定されましたが、そのエンジンはレビン専用だったわけでなく、セダンやステーションワゴンに搭載された実績があります。

 なかでも1995年に登場した8代目カローラには、4ドアセダンに「GT」グレードが設定され、レビンのトップグレードと同じエンジンを搭載。

 カローラ GTのエンジンは最高出力165馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒の名機「4A-G型」で、1気筒あたり5バルブの20バルブヘッドや、4連スロットルを装備したスポーツユニットです。

 高性能なエンジンに見合うように、4輪ディスクブレーキを装備し、足まわりも専用のセッティングとされていました。

 一方、外観は派手なエアロパーツなど装備せず、エンブレム以外はスタンダードなグレードとほとんど変わらず、まさに羊の皮を被った狼といったところです。

●三菱「ミラージュ VR」

 現行モデルの三菱6代目「ミラージュ」は、新興国向けに開発された同社のエントリーモデルとなるコンパクトカーで、高性能なモデルは存在していません。

 しかし、かつてミラージュはハイパワーなエンジンを搭載して、人気を博していた頃があります。なかでも1995年に登場した5代目は、同クラスではユニークな存在でした。

 ボディタイプは3ドアハッチバック、2ドアクーペ、4ドアセダンがあり、4ドアセダンには高性能な自然吸気エンジンを搭載する「VR」を設定。

 シャシやボディパネルの多くは同世代の「ランサー」と共有され、第2世代の「ランサーエボリューションIV」にも通じるデザインを採用していました。

 エンジンは三菱独自の可変バルブタイミングリフト機構「MIVEC」を採用した1.6リッター直列4気筒DOHCで、最高出力は175馬力を7500rpmで発揮する、高回転型ユニットを搭載。

 足まわりはフロントがストラット、リアがマルチリンクの4輪独立懸架とされ、4輪ディスクブレーキがおごられるなど、高性能なエンジンにふさわしい内容でした。

 ほかにも1.8リッターV型6気筒エンジンを搭載するモデルもあり、豊富なラインナップを展開。しかし、人気の低迷から2000年に生産を終了し、ミラージュの系譜も一旦途絶えてしまいました。

■シリーズ最後に登場したスポーツセダンとは!?

●日産「サニー VZ-R」

 1966年に発売された日産初代「サニー」は、同社を代表する大衆車として、日本におけるマイカーの普及に大いに貢献したモデルです。

 2代目以降は高性能グレードが設定され、モータースポーツでも活躍し、サニーは若者からも支持されるようになります。

 そして代を重ね、1998年に発売された9代目には、短い期間だけスポーティグレードの「VZ-R」がラインナップされていました。

 VZ-Rのエンジンは名機「SR型」のひとつで、最高出力175馬力を7800rpmで発揮する1.6リッター直列4気筒DOHCを搭載。組み合わされたトランスミッションは5速MTのみです。

 カローラ GTと同様に、外観はほかのグレードとほとんど変わりなく、VZ-Rの識別方法はリアのエンブレムと、195/55R15のタイヤくらいでした。

 2000年のマイナーチェンジで大幅なグレードの整理がおこなわれ、VZ-Rの販売は終了。わずか2年の販売だったため、いまでは非常に希少なモデルです。

 なお、2004年に9代目をもってサニーは生産を終了。38年という長い歴史に幕を閉じました。

※ ※ ※

 かつてセダンは、パーソナルカーやファミリーカーとして活躍していましたが、いまではSUVやミニバンに取って代わられました。

 一方、欧米ではまだまだ人気があり、コンパクトなモデルからプレステージクラスまで、豊富なラインナップから選べます。

 しかし、近年は海外でもSUVの人気が高くなっており、すでにステーションワゴンは減少傾向にあります。近い将来には、ステーションワゴンだけでなくセダンも減ってしまうかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
AUTOSPORT web
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
くるまのニュース
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
Auto Messe Web
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
motorsport.com 日本版
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
motorsport.com 日本版
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
AUTOCAR JAPAN
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
AUTOSPORT web
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
Auto Messe Web
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
AUTOSPORT web
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
VAGUE
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
くるまのニュース
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
WEB CARTOP
いよいよラリージャパン最終日。勝田貴元の“全開プッシュ”は見られるか?「難しい1年を支えてくれたチームのために仕事をしたい」
いよいよラリージャパン最終日。勝田貴元の“全開プッシュ”は見られるか?「難しい1年を支えてくれたチームのために仕事をしたい」
motorsport.com 日本版
伝説のジャガーXJSが現代に蘇る、660馬力V12スーパーチャージャー搭載『スーパーキャット』誕生
伝説のジャガーXJSが現代に蘇る、660馬力V12スーパーチャージャー搭載『スーパーキャット』誕生
レスポンス
ヒョンデのタナクが総合首位をキープ。トヨタのエバンスとオジェが続く……勝田貴元5番手|WRCラリージャパンDAY3午後
ヒョンデのタナクが総合首位をキープ。トヨタのエバンスとオジェが続く……勝田貴元5番手|WRCラリージャパンDAY3午後
motorsport.com 日本版
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
AUTOSPORT web

みんなのコメント

14件
  • 少数派と分かっていますが、私はSUVやミニバンよりもスポーティなコンパクトセダン(できればMT)が好みです。今の時代には望めませんかね…(悲)。
  • トヨタは以前は、名機4A-Gをカローラセダンの他に兄弟車のスプリンターやカリーナ、ハードトップセダンのカローラセレス、スプリンターマリノにも載せてましたよね。2ドアですが流面系のセリカや兄弟車のコロナクーペ、初代MR2、3ドアハッチバックのカローラFXにも搭載していました。グレード名はだいたい「GT」という名を冠していました。
    GT出しすぎだろう、トヨタさん(笑)。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.9450.0万円

中古車を検索
カローラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.9450.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村