2023年3月16日、メルセデス・ベンツ日本は、プレミアムミドルサイズSUV「GLC」のフルモデルチェンジを発表、予約注文の受付を開始した。導入モデルは2Lディーゼルターボエンジン+マイルドハイブリッドの「GLC 220d 4MATIC」で、3月下旬頃からの納車を予定している。
スポーティさの中に質感の高さを感じさせるフォルム
メルセデス・ベンツのベストセラーSUV「GLC」。2022年9月に本国ドイツでフルモデルチェンジが行われ2代目へと進化をみせたが、ついに日本にもその姿を現すこととなった。
マツダ CX-60 PHEV プレミアムスポーツ「元気な走りに軸足を置いている」
エクステリアは他のファミリーと同様に、メルセデス・ベンツのデザイン基本思想である「センシュアル(Sensual)ピュリティ(Purity)<官能的純粋>」を継承しつつ、そこに「知性(Intelligence)」と「感情(Emotion)」を感じさせるものとされたという。
具体的には、従来モデル比で全長を同50mm、ホイールベースを15mm伸ばすことで、スポーティなシルエットを創り出している。ちなみに、全幅は従来モデルと同じ1890mmとなる。
フロントデザインは、標準仕様ではフロントグリル周囲を縁取るクロームトリムとアンダーガード調のワイドなクロームトリムのコンビネーションを採用。AMGラインでは斬新なスターパターングリルとなる。立体的に配されたスリーポインテッドスターと大胆な開口部を備えたアグレッシブなフロントバンパーが、フロントグリルと連続したスリムなヘッドライトともどもその存在感をアピールしている。
ボディワークはキャラクターラインやエッジを大幅に削減し、曲線・曲面を描くことによる陰影は新型「GLC」の彫刻的デザインの特徴となっている。プロポーションが強調されるとともに、ホイールアーチにアクセントを与えている。
そして、Dピラーに向けて緩やかに上昇するウインドウラインが、スポーティさを表現するとともに、ヘッドライト/テールランプそれぞれから伸びる前後のホイールアーチ上のラインと、前後ドアパネル下部を貫く3本のラインが、伸びやかなサイドの曲面に絶妙なエッジを加えて力強さを感じさせるものとなっている。
リアデザインは、張り出したフェンダーと水平基調のリアバンパー、立体感あるスリムなテールランプが目をひく。リアバンパーは、クロームのアンダーガード風のデザインが採用され、クロームトリムが左右のエキゾーストエンドと一体化した力強い造形とされた。
11.9インチと12.3インチのディスプレイを装備
インテリアに目を移すと、ダッシュボードが上下2つに分かれていることに気づく。上部は翼のような形状に、航空機エンジンのナセルを想わせる丸みをつけたやや横長の角型エアアウトレットが配置され、下部には大きなインテリアトリムが広がる。インテリアトリムは、標準仕様でもオプション選択時でもリアルウッドインテリアトリムが採用される。
ちなみに、インテリアトリムは3タイプあり、標準仕様・AMGラインパッケージ仕様・レザーエクスクルーシブパッケージ/AMGレザーエクスクルーシブパッケージ仕様で異なる印象となっている。
ドライバーの視認性向上のための工夫も行われている。ダッシュボードと縦型の11.9インチのメディアディスプレイを6度ドライバー側に傾けた新しいデザインの採用がそれだ。運転席に備わる12.3インチの大型コックピットディスプレイが、自立型でダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見えるのも同様だ。
ドアパネルは特徴的で、ドアのセンターパネル(垂直面)からアームレストが水平方向に張り出す形で、浮遊しているようにも見えてしまう。このアームレストはドアを閉めるときのグリップになるだけでなく、助手席においてはグラブハンドルにもなる。
ステアリングホイールは、メルセデス・ベンツの最新世代のものを装備。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を全て手元で完結することができる。AMGラインでは、中央のそれぞれのスポークがツインスポークとなる。
また、これまでタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していた、ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能を静電容量式センサーへと変更されている。これにより、操舵力がかかっていなくてもドライバーがステアリングホイールを握っていることを認識するようになった。
実用性では、620~1680Lの大容量ラゲッジルームが光る。カーゴポジションを標準装備し、リアシートのバックレストを約10度起こすことでラゲッジルームの容量が従来比で約70~80L増加しているラゲッジルームカバーはフロア下に格納することが可能だ。
オフロード走行の強い味方「トランスペアレントボンネット」
今回、導入される新型GLCのラインナップは「GLC 220d 4MATIC」のワングレード。パワートレーンは、2LディーゼルターボとISGを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載する。トランスミッションは9速ATで駆動は4WDとなる。
エンジン単体のスペックは最高出力197ps (145kW)/最大トルク440Nmで、エンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッドシステムISGは、短時間で最高23ps(17kW)/200Nmのブーストが可能だ。
スイッチ操作ひとつでエンジンやトランスミッションの特性を切り替える「ダイナミックセレクト」の中に、雪道や悪路での走破性を高める「オフロード」モードが加わったのも注目ポイントだ。急な下り坂での安定した走行をサポートする「ダウンヒル・スピード・レギュレーション(DSR)」も備えている。
「オフロード」モードでは、360度カメラシステムを使った「トランスペアレントボンネット」機能を使うこともできる。メディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像(フロントタイヤとその操舵方向を含む)を仮想的に映し出してくれるもので、大きな石や深い窪みなどの障害をいち早く確認することに役立つ。
コックピットディスプレイには、車両の傾き、路面の勾配、標高、経度緯度、コンパスのほか、車速、エンジン回転数が表示されれ、メディアディスプレイには、周辺地形における車両 の現在の姿勢やフロントホイールの操舵角、リアホイールの操舵方向(リア・アクスルステアリングを装備している場合は)などが表示されるのだ。
日本で販売されるSUV初の、ARナビゲーションを設定
安全運転支援システムは、Sクラスに搭載されるメルセデス・ベンツ最新のものが装備される他、さらに新しい機能が追加されている。「アクティブステアリングアシスト」をはじめとする、「アクティブエマージェンシーストップアシスト」、「アクティブブレーキアシスト」、「緊急回避補助システム」、「アクティブレーンキーピングアシスト」、「アクティブブラインドスポットアシスト」がそれだ。
ヘッドライトも、デジタルライト(ウルトラハイビーム付き)の採用で安全に寄与する。片側で130万(画素)のエリアに分割可能な光を照射するため、ハイビームアシストが対向車や道路標識に光を当てないように調光する精度が従来(84万画素)よりも格段にアップしている。
機能面のオプションも充実をみせる。日本で販売されるSUVで初となるAR(拡張現実)ナビゲーションがオプション設定された。従来、目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路が表示されるが、このシステムでは車両の前面に広がる現実の景色を映し出し、その上に方向指示を重ねる。これにより直感的にどの道路に進むべきかの判断をアシストしてくれる。
サスペンションには、標準は新型Cクラスで定評のあるフロント4リンク式/リアマルチリンク式であるが、オプションとしてエアマチックサスペンションも用意される。
エアマチックサスペンションは、伸び側と縮み側にそれぞれ可変ダンピングシステムを備えており、路面状況、運転状況、乗車人数や積載状況に応じて減衰力を常に最適に保てるという。「スポーツ」モードでは車高が約15mm下がり、「オフロード」モードでは車高が約15mm上がる。
後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」もオプションで設定されている。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾け、約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大4.5度操舵するもので、小回り性能を犠牲にせずに中高速域での安定性や、優れたハンドリングを味あわせてくれるというものだ。
メルセデス・ベンツ GLC ラインナップ
GLC 220d 4MATIC(2Lディーゼルターボ+9速AT/右):820万円
メルセデス・ベンツ GLC220d 4MATIC 主要諸元
●全長×全幅×全高:4720×1890×1640mm
●ホイールベース:2890mm
●車両重量:1930kg
●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1992cc
●最高出力:145kW(197ps)/3600rpm
●最大トルク:440Nm/1800-2800rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:軽油・62L
●WLTCモード燃費:18.1km/L
●タイヤサイズ:235/60R18
●車両価格(税込):820万円
[ アルバム : 新型メルセデス・ベンツGLC はオリジナルサイトでご覧ください ]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
新車204万円! 7人乗れる「“最安”ミニバン」に反響殺到!? 「すごい安い」「これしかない!」 国産「ダントツで安い」けど“これで十分”! トヨタの「お買い得車」とは
一部改良アルファード/ヴェルファイア11月23日から受注再開!? だいぶがっかり!? 注目の廉価版アルファードXはHEVのみで510万円から!
なぜ? 10歳児童に「過失100%」判決! 信号無視でクルマに衝突事故で。 「子どもだからといって無責任ではない」声も!? 何があったのか
トヨタ新型「ランクル“ミニ”!?」初公開! まさかのスズキ製な“カクカク”デザイン「SUV」! 主張強めなタフスタイルの「ジムニーランド 70Y0.70」とは
「車線減少の手前で抜かされそうになり、負けじと加速したら鳴らされました。私が悪いんですか?」投稿に回答殺到!?「どっちもどっち」「いちいち喧嘩売るなよ」の声も…実際法律では誰が悪いのか
「車線減少の手前で抜かされそうになり、負けじと加速したら鳴らされました。私が悪いんですか?」投稿に回答殺到!?「どっちもどっち」「いちいち喧嘩売るなよ」の声も…実際法律では誰が悪いのか
なぜ? 10歳児童に「過失100%」判決! 信号無視でクルマに衝突事故で。 「子どもだからといって無責任ではない」声も!? 何があったのか
運転士がこないと「こまります」バスが集結! 切実な人手不足を訴えるイベント実施 名鉄
一部改良アルファード/ヴェルファイア11月23日から受注再開!? だいぶがっかり!? 注目の廉価版アルファードXはHEVのみで510万円から!
ハンドル近くにあればなんでもOKってマジか! ウインカーはレバーでもボタンでも右でも左でも問題なしと結構アバウトな規定だった
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント