現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > BYDとヒョンデの販売台数はBYDに軍配……だがヒョンデに焦りなし! 裏にあるBYDとヒョンデのまったく異なる日本向け戦略とは

ここから本文です

BYDとヒョンデの販売台数はBYDに軍配……だがヒョンデに焦りなし! 裏にあるBYDとヒョンデのまったく異なる日本向け戦略とは

掲載 58
BYDとヒョンデの販売台数はBYDに軍配……だがヒョンデに焦りなし! 裏にあるBYDとヒョンデのまったく異なる日本向け戦略とは

 この記事をまとめると

■中国のBYDと韓国のヒョンデは2024年の上半期で新車登録台数に大きな開きがある

BYDってBEVメーカーじゃなかったの!? じつはアジアや本国じゃBYDの「ハイブリッド」がバカ売れしていた!

■BYDは充実したディーラー展開やCMなどで日本市場に対する意気込みを感じる

■ヒョンデは次世代ビジネスの可能性を探る場として日本市場を捉えている

 BYDがヒョンデよりも新車登録台数が多い!

 EVの新たなるトレンド、中国メーカーのBYDと韓国メーカーのヒョンデ。新車登録台数を見ると、これら2ブランドではかなりの差がある。日本自動車輸入組合(JAIA)によると、直近2024年7月ではBYDが207台に対して、ヒョンデは45台。今年1~7月までの累計台数では、それぞれ1291台と388台という結果である。

 この差をどう見ればよいのか?

 まず、モデルは、BYDが2023年1月の「ATTO3」を皮切りに、同年9月に「ドルフィン」、年が明けて2024年1月に「ATTO3」のアップグレード、そして同年6月から「シール」と続々と市場導入してきた。

 こうした3モデル展開について、BYDオートジャパンは2022年7月30日~8月28日に横浜赤レンガ倉庫で開催されたイベントに車両を展示して広く告知していた。

 その際、「ATTO3」の公道試乗会も実施。一般ユーザーはもとより、日系自動車メーカーの開発部門関係者や輸入車ブランドの販売店関係者などが「中国製EVの実力とはどんなものなのか?」と試乗していたことを思い出す。

 その後、販売店についてもさまざまな事業者が、日本における新規ビジネスに対する期待を込めて、新車ディーラー店舗を開設してきた。

 2024年に入ってからは、ATTO3のアップグレードとシール導入を機に、改めてBYDブランドの認知度を上げるべく、全国各地で販売促進イベントを展開している。

 また、人気女優を採用したテレビCMによって、BYDブランドを日本で身近な存在にしていこうという意気込みを見せている。

 気になるのは、リセールバリューについてだ。BYDオートジャパンとしては、ATTO3がアップグレードしたタイミングで認定中古車制度の拡充させ、円滑な買い替え需要を狙っている。

 ヒョンデはオンライン販売に特化している

 一方、2009年に日本市場から撤退していたヒョンデは、2022年に日本再上陸。その事業方針発表で、日本国内で販売するのはEVと燃料電池車のみで、かつオンライン販売だけという点がメディア各社で当時、大きく取り上げられた。

 ヒョンデはグローバルではガソリン車から各種電動車まで幅広いモデルラインアップがあるが、ユーザーの目が厳しい日本市場に再上陸するにあたって、特化したブランドを目指すため、あえてEV及び燃料電池車のみでの対応とした。

 オンライン販売についても、特化したブランド戦略の一環だ。より多くの台数を売ることは当然必要なのだが、ヒョンデとしては日本で次世代ビジネスの可能性を深掘りしたいという意思がある。

 主要導入モデルの「IONIQ 5」は特徴的なデザインであり、ハイパフォーマンスな「N」はサーキット走行で多くのユーザーの度肝を抜くシロモノである。

 このように、BYDとヒョンデ、それぞれの日本市場における事業の捉え方に違いがあるように感じる。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

中型トラックの枠を超えた「超過酷仕様」!フォード レンジャー スーパーデューティ、2026年発売へ
中型トラックの枠を超えた「超過酷仕様」!フォード レンジャー スーパーデューティ、2026年発売へ
レスポンス
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
WEB CARTOP
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
WEB CARTOP
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
AUTOSPORT web
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
motorsport.com 日本版
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
まるで「“ミニ”フェアレディZ」!? 全長4.1mの日産「コンパクトクーペ」が斬新すぎる! 短命に終わった「NXクーペ」とは?
くるまのニュース
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
レスポンス
「日産 GT-R  プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
「日産 GT-R プレミアム エディション Tスペック」は、諦めない!不屈の国産スポーツカー、未だ一級品の証し【新型車試乗】
Webモーターマガジン
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
THE EV TIMES
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
レスポンス
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
LE VOLANT CARSMEET WEB
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
今週、話題になったクルマのニュース4選(2024.11.23)
@DIME
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
motorsport.com 日本版
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
くるまのニュース
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
バイクのニュース
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
AUTOSPORT web
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGP FP1:序盤から上位につけたメルセデスがワン・ツー。ノリス、ルクレール、フェルスタッペンが続く
F1ラスベガスGP FP1:序盤から上位につけたメルセデスがワン・ツー。ノリス、ルクレール、フェルスタッペンが続く
AUTOSPORT web

みんなのコメント

58件
  • abk*******
    >ヒョンデはオンライン販売に特化している


    ウソおっしゃい…ヤマダ電機での住宅とのセット販売や、オートバックス店舗での展示等、藁をも掴むことやってるじゃない。

    担当者へのインタビューとか、マトモな取材が出来る自動車ライターの記事を採用しなよ。
  • suta_suta
    どちらも、全く選択肢に無い!早く撤退せよw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

450.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

288.0398.0万円

中古車を検索
ATTO3の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

450.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

288.0398.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村