現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > モータースポーツの血統を持つクルマ 14選 後編

ここから本文です

モータースポーツの血統を持つクルマ 14選 後編

掲載 更新
モータースポーツの血統を持つクルマ 14選 後編

ルノー・クリオRS220トロフィー

生産時期:2015年~
現在価格:1万1500ポンド~1万4000ポンド(157万円~191万円)

ブレクジット(英のEU離脱)影響も? バーゲン価格の英国中古車 20選

ルノー・スポール・クリオの中で最高の1台ではないかもしれない。しかし、ターボで武装したエンジンにパドルシフトと追加のエアロを組み合わせ、ワンメイクレースのカップカーに近い仕上がりだ。

EDCトランスミッションは少々癖があるが、トロフィー・シャシーによるマジックは素晴らしい。2016年のフェイスリフト以降のモデルではLEDヘッドライトなどの魅力的な装備も追加されている。

トヨタ・セリカGT-FOUR(ST205)

生産時期:1994年~1999年
現在価格:3000ポンド~1万2000ポンド(41万円~164万円)

トヨタがグループAラリーカーに仕立てたセリカの中ではあまり成功しなかったST205だが、中古車で買うならお買い得だ。2.0ℓターボは242psを発生し、現代の基準でも速い。

英国内での流通は少ないものの、海外から仕入れるという手もある。過度なチューンが施された個体は避け、ボディの錆やトランスミッションの異音も確認しよう。

アルファ・ロメオ155

生産時期:1992年~1998年
現在価格:1500ポンド~7000ポンド(20万円~95万円)

スーパー・ツアラーの中で最もクールな1台が、ガブリエル・タルキーニが操ったアルファ155だろう。1995年に登場したワイドボディ仕様はサーキットでこそ活躍できなかったが、公道ではその実力を見せつけた。

楽しめるハンドリングや騒々しいツインカムのエンジンが魅力のこのアルファはレアな存在になりつつある。しかし、市場に出てくる個体はよくメンテナンスされ、しかも安価なものが多い。

ヴォグゾールVXR8

生産時期:2007年~2017年
現在価格:1万2500ポンド~3万8995ポンド(164万円~532万円)

ハコ車レースの世界最高峰に触れたいのであれば、ヴォグゾールVXR8はうってつけだ。このクルマはオーストラリアのV8スーパーカーレースでの優勝経験も持つホールデンVEコモドーレほぼそのものである。

初期型では6.0ℓ、後期型では6.2ℓのV8をフロントに搭載し、6速MTまたはATを介して後輪を駆動する真のビーストだ。その洗練性では欧州製スーパーサルーンに及ばないが、その暴力的な走りが魅力だ。燃費はお察しの通りだが、このV8サウンドを聞けばアクセルを踏み込まずにはいられない。

トヨタGT86

生産時期:2012年~
現在価格:7995ポンド~3万ポンド(109万円~411万円)

ラリー、ワンメイクレース、ドリフトなど、GT86は多くのカテゴリーで活躍している。自然吸気エンジン、マニュアル・ギアボックス、それに後輪駆動という純粋な構成に加え、比較的軽量で安価ということも相まってレースでの活躍を目にすることが多い。

このクルマについては多くが語られているが、実際にその実力を試してみるのも良いだろう。グリップ限界が高すぎず、フラット4エンジンのサウンドを聞きながら手軽に走りを楽しめるクルマだ。2速のシンクロがやや弱いが、それより気をつけるべきは修復歴だろう。

三菱エボX

生産時期:2008年~2016年
現在価格:1万995ポンド~4万ポンド(150万円~548万円)

三菱は2008年にエボXを発売した時点でWRCからは遠ざかっていた。しかし、このクルマはグループNで数々の実績を残している。先代以前ほどの過激さはないが、日常使いでの扱いやすさは大幅に向上している。5速MTも用意されているが、6速DCTの出来はすばらしい。標準の300ps仕様でも十分に速く、エボらしい敏捷性も魅力だ。

中古車で探すのであれば、整備記録が残されていることは重要だ。4B11T型2.0ℓエンジンには手を入れられていないことが望ましい。AYC付きのリアデフはトラブルを起こすことも多い。

アストン マーティンV12ヴァンテージ

生産時期:2009年~2013年
現在価格:6万9995ポンド~20万ポンド超(958万円~2738万円超)

ここでポルシェ911GT3を挙げてしまうのは簡単だ。レースにそのまま出場できそうなルックスと、最新技術で武装し、実際にスポーツカーレースでも活躍している。

アストンのV12ヴァンテージGT3は2013年のデビューから昨年の引退までの間、英国のGTにおけるタイトルを4回獲得している。ロードカーでは大型のウイングこそ取り外されているものの、搭載されるエンジンは同じ517psの5.9ℓV12だ。

比較的小柄なボディにV12を押し込むのは少々強引にも思えるが、その仕上がりは素晴らしい。速いだけでなくそのサウンドやハンドリングも心を掴むだろう。そしてマニュアル・ギアボックスを搭載し、エレガントなスタイリングを持つ。

問題を挙げるとすればそのランニングコストだが、メンテナンスさえ怠らなければ壊れることは少ない。サスペンションのアライメントやクラッチの消耗は確認しよう。

番外編:本物のレースカーという選択肢

もちろん、実際にレースに出場するレースカーを買うという手もある。サーキットで使うのであれば良い選択肢だ。もちろん、公道走行不可のものが多いためサーキットまでの行き帰りにはトレーラーが必要だ。

しかし、ナンバー付きの車両を見つけることも不可能ではない。そしてワークス製のレースカーではなく草レース用のものであれば比較的安価に手に入る。

ケータハム・アカデミーの車両は良い例だ。1万ポンド(137万円)前後から入手可能で、1万2500ポンド(171万円)で公道走行可能かつトレーラーも付属する個体もあった。

ラリーカーという選択肢もある。日産マイクラF1000をベースにロールケージ、Avo製サスペンション、消化器、ランプポッドを装備し、2セット分のホイールと「素晴らしいサウンド」の横出しマフラーを装備する。

どちらを選ぶにせよ、非常に安価で週末のレースやラリーを楽しむことができるだろう。

こんな記事も読まれています

車の「ワンタッチウインカー」 一見便利でも「違反の可能性」あり? 「キャンセルできない」不便さ指摘する声も 上手な使い方とは?
車の「ワンタッチウインカー」 一見便利でも「違反の可能性」あり? 「キャンセルできない」不便さ指摘する声も 上手な使い方とは?
くるまのニュース
商用車なのに前後ダブルウイッシュボーンってやっぱりホンダは走りへのやる気が半端ない! そのお陰で荷室が狭くなっちゃった「パートナー」という残念なバン
商用車なのに前後ダブルウイッシュボーンってやっぱりホンダは走りへのやる気が半端ない! そのお陰で荷室が狭くなっちゃった「パートナー」という残念なバン
WEB CARTOP
インディ500ルーキーと2022年王者エリクソンがクラッシュ。三日目首位はオワード、琢磨23番手
インディ500ルーキーと2022年王者エリクソンがクラッシュ。三日目首位はオワード、琢磨23番手
AUTOSPORT web
トヨタ「斬新アルファード」公開へ! めちゃ画期的な「後ろ向きスギシート」装着!? 「オシャレウッド」の“新技術”をトヨタ車体が披露
トヨタ「斬新アルファード」公開へ! めちゃ画期的な「後ろ向きスギシート」装着!? 「オシャレウッド」の“新技術”をトヨタ車体が披露
くるまのニュース
日産 2030年までに低CO2アルミに置き換え
日産 2030年までに低CO2アルミに置き換え
Auto Prove
これが最先端スポーツだった!! 今乗ると遅いけどめっちゃ楽しい[セリカXX] ソアラとの違いは?
これが最先端スポーツだった!! 今乗ると遅いけどめっちゃ楽しい[セリカXX] ソアラとの違いは?
ベストカーWeb
アウディ A3 改良新型、1.0リットルエンジン搭載の入門グレード登場
アウディ A3 改良新型、1.0リットルエンジン搭載の入門グレード登場
レスポンス
フェルスタッペン、エミリア・ロマーニャGP初日は「大幅にペースが足りない」2日目に向け改善必須の状況
フェルスタッペン、エミリア・ロマーニャGP初日は「大幅にペースが足りない」2日目に向け改善必須の状況
motorsport.com 日本版
「ガソリン代が安くて最高!」 日本一「燃費のいいクルマ」ってどれ? “財布に優しい”国産車トップ3とは
「ガソリン代が安くて最高!」 日本一「燃費のいいクルマ」ってどれ? “財布に優しい”国産車トップ3とは
くるまのニュース
カブト、“星雲”のように煌めきを纏うスペシャルカラー『F-17 NEBURA』を5月下旬に発売
カブト、“星雲”のように煌めきを纏うスペシャルカラー『F-17 NEBURA』を5月下旬に発売
AUTOSPORT web
燃費もよくて大トルクならレースで有利……じゃないの? ディーゼルエンジンのレーシングカーが「ほぼ存在しない」ワケ
燃費もよくて大トルクならレースで有利……じゃないの? ディーゼルエンジンのレーシングカーが「ほぼ存在しない」ワケ
WEB CARTOP
ベッテルがセナ&ラッツェンバーガー追悼イベントを主催。ドライバーたちがイエローのTシャツでイモラを1周
ベッテルがセナ&ラッツェンバーガー追悼イベントを主催。ドライバーたちがイエローのTシャツでイモラを1周
AUTOSPORT web
カーボンニュートラル燃料でスーパー耐久に挑む! 「共挑」をテーマに戦うMAZDA SPIRIT RACINGの第1戦 SUGOスーパー耐久4時間レース【動画】
カーボンニュートラル燃料でスーパー耐久に挑む! 「共挑」をテーマに戦うMAZDA SPIRIT RACINGの第1戦 SUGOスーパー耐久4時間レース【動画】
WEB CARTOP
衝撃的な「和製スーパーカー」の登場! “国産最高額”を記録したホンダ「NSX」が凄い!「後継モデル」は作られるのか?
衝撃的な「和製スーパーカー」の登場! “国産最高額”を記録したホンダ「NSX」が凄い!「後継モデル」は作られるのか?
くるまのニュース
インディ500プラクティス4日目“ファストフライデー”、最速はハータ。予選想定はニューガーデンがトップ
インディ500プラクティス4日目“ファストフライデー”、最速はハータ。予選想定はニューガーデンがトップ
motorsport.com 日本版
終盤にまたしても雨。佐藤琢磨23番手【第108回インディ500】プラクティス走行3日目総合結果
終盤にまたしても雨。佐藤琢磨23番手【第108回インディ500】プラクティス走行3日目総合結果
AUTOSPORT web
埼玉の山中に「仮設道路」出現! 山梨目指す「西関東連絡道路」のトンネル工事で建設 開通まで使用
埼玉の山中に「仮設道路」出現! 山梨目指す「西関東連絡道路」のトンネル工事で建設 開通まで使用
乗りものニュース
3度目のインディ500制覇狙う佐藤琢磨、古巣レイホールのマシンは“興味深い”感覚「有望な兆候がある」
3度目のインディ500制覇狙う佐藤琢磨、古巣レイホールのマシンは“興味深い”感覚「有望な兆候がある」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

181.7240.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34.9650.0万円

中古車を検索
セリカの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

181.7240.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

34.9650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村