■日産新型「サクラ」のカタログはふたつある!? 一体なぜ?
2022年5月20日に発表された日産の新型軽BEV「サクラ」は、軽自動車でありながら、同社のクロスオーバーSUVタイプの電気自動車である新型「アリア」と共通のデザインモチーフを持ったエクステリアや、プレミアム感あふれる内装などが早くも話題となっています。
【画像】軽のクオリティ超えた!? 高級感がハンパない日産新型「サクラ」を見る(38枚)
しかし、新型サクラのカタログをディーラーなどで入手した人のなかには、そのカタログを見て違和感を覚えた人もいるのではないでしょうか。
その違和感とは、掲載されているグレードにあります。
日産が同日に発表したプレスリリースには、「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金を活用した場合の実質購入価格は、約178万円(消費税込)からとなる予定」と記載されています。
このリリースは、もっとも安価なグレードとして233万3100円の「S」グレードを記載していますが、一方のカタログは中間グレードの「X」と上級グレードの「G」の2グレードしか掲載していないのです。
では、実質178万円で購入できる「S」グレードはどこにいってしまったのかというと、実は「S」グレードだけ別のカタログが用意されていたのです。
「S」グレード専用のカタログは冊子ではなく、2つ折りのリーフレットのようなもので非常にシンプル。
簡素化されたリーフレットであれば、本カタログに「S」グレードを組み込んでも良いのではないかと思いますが、なぜわざわざ別のカタログとしたのでしょうか。
その答えは「S」グレード専用カタログのなかに記載されていました。
2つ折りのカタログを開くと左上に「ビジネスに。電気自動車になった日産の軽。」と大きく書かれています。このように、「S」グレードは主にビジネスユースで使用を検討しているユーザー向けの仕様となっているのです。
そのため「S」グレードのホイールは、「X」グレード以上に標準で備わるアルミホイールではなく、スチールホイール+ホイールカバーとなりますが、それでも水引を採り入れた専用デザインを採用しています。
内装は、ファブリック調インストパネルやドアトリムクロスも省かれて、ステアリングもアリア譲りの2本スポークから一般的な3本スポークになるなど、加飾が大きく省略されました。
また、先進運転支援システムである「プロパイロット」や「プロパイロットパーキング」「Nissan Connectナビゲーションシステム」などはオプション設定すらされておらず、さらにはツートンカラーなども選択できずにベーシックカラーの6色のみとなっています。
ちなみに、日産の公式サイトでも通常のサクラのページから「S」グレードのページにたどり着くことはできません。
「S」グレードの情報を見たい人は、ビジネスカー選びに特化した「Biz Nissan」というページの車種一覧から進む必要があるという徹底ぶりです。
なお「X」グレードと「S」グレードの価格差は、わずか6万6000円。1円でもコストを削りたいというビジネスユーザーでなければ、「X」グレードを選んだほうが圧倒的に満足感は高いということもあって、あえて別のカタログにしているということなのでしょう。
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みんなのコメント
営業マンの第一声は
「国からの補助金はお客様のお手元に車が届く頃には今年度の予算額に達しているかもしれないので受け取れるか微妙です」
知人も他店で同じ事言われたそうです
補助金なしで考えた方がいいので55万円高くなると考えたら・・・
その営業マンさんは正直で
「補助金なし諸経費込、最低付けたいオプション装備で300万円は考えてもらった方が良いですね」
ん〜